修理というもの、さまざまな状況証拠から原因を絞り込んでゆく作業は推理小説のようなもの。

Yamaha C-2の修理は進んでいるものの、とあるノイズの解消が解決できていません。

最初手元に届いたときは、

・ボリューム、トーンコントロールのガリ

・L-CHの出力断、ひずみ

があり、これはそれぞれ対策してきました。

これらが修復できると、この例のノイズが顕在化してきました。

症状は、

・電源ON時にジリジリと数秒発生する

・再生中、ゾンビのように発生し、消える

これらは、ボリューム位置、入力の種類、ミュート状態等に限らず発生していたので、

恐らくは電源周りが原因だろうということで、電源基板上のパーツ交換などを進めてきました。

が、一向に改善の見込みなし。

ついに電源スイッチまわりに絞り込まれました。

C-2のスイッチは１つの操作で２つのスイッチが同時に動く構造になっています。

スライドスイッチは分解洗浄したものの、これも犯人ではありません。

残るはこのもう１つのマイクロスイッチに絞られてきました。

オリジナルのパーツはディスコンになっていたので、ダメ元でオムロンのWebサイトから代替品について直接問い合わせてみました。

すると、早速回答があり、「VX-5-1A2」が使えるとのことでした。

早速、秋葉デパートまで買い物に。

「VX-5-1A2」は在庫がなく、「VX-5-1A3」を入手しました。

違いはボタンのようなスイッチを押すときのトルクの差だそうです。

こんなパーツがまさか真犯人か？

試してみましょう。

2016.06.25

というわけで、これが真犯人だったわけですが、

分解（破壊）してみました。

この２つの接点、真っ黒です。

特に左側の接点は、よくリレーなどでも使われる形状ですが、表面が溶けてヘコんでいます。

これでは接点洗浄では無理です。

代替品の新品に換装して正解でした。