古くからある高精度オペアンプ OP07 の表面実装版です。OP07は各社からセカンドソースが出ていますが、表面実装のものはあまり見かけません。
裏にはPHILIPPINESと刻印されていました。
ややハイ寄りか
NJM4580と比べて高域の主張が強いように聞こえます。OPA2134と比べても高音が耳につきました。
過渡波形がまともに映っていませんが、スルーレートが0.3V/μsしかないからです。オーディオ周波数なら使えなくもありませが、ハイレゾDACに使うのは無理でしょう。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
【8/28追記】100kHzでは単なる三角波しか見えないので20kHzの過渡応答を以下に示します。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=20kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
(12/30追記)15Ω負荷(セメント抵抗)時の過渡波形を以下に掲載します。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
どうせ1回路だから表面実装
OP07は1回路入りしかありません。DIPパッケージのほうが一般的ですが、どのみちステレオで使うには変換基板が必要なのであえて表面実装版を選択しました。SOPはDIPより小さく、頑張れば手半田できなくもないからです。
電源は±3~±18Vで動作します。データシート上、負荷抵抗200Ω以上しかグラフに無いのでcMoyのような直接イヤホンを駆動する回路には向かないと思われます。
枯れた設計だからしょうがない
同じ価格帯であれば、OPA2134のようなより音が良くバイアス電流も少ない石があります。枯れた設計の石なので最近のオペアンプと比べ見劣りするのは仕方ないとはいえ今ではオーディオ用途に使うこともないでしょう。
無いといえる
24V駆動のcMoy回路では、外気温31.7℃に対し34.7℃まで上昇しました。
平均的
AD00031の基板をむき出しにした状態で、その上から手帳型ケース越しにiPhone 5cを密着させると、結構音が聞こえてきます。しかし、数cm離すとすぐに減衰するため、ちゃんと電磁シールドをしておけば問題になることはないでしょう。
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購入金額
175円
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購入日
2016年06月09日
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購入場所
シリコンハウス共立
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