定価5000円（税別）のペンですが、「14Kスタンダード」という名前が示すようにペン先には14金が使われています。この値段で14金のペン先を使用しているものは、プラチナの14Kスタンダードのほかは、パイロットのセレモしかありません。1万円未満の金ペンは、これら以外ではパイロットのカスタム（無印）がありますが、これは7000円します。

高級感のある部分といえばペン先に14金を使っているところです。軸やキャップにも金メッキの部分があります。

但し、軸は一般的なAS樹脂（プラスチック）ですので素材としてはそれほど高級ではありません。また、同社の「ブルゴーニュ」と比べても見劣りがします（あちらは実は透明なので仕方ないかもしれませんが）。

また、これは万年筆が実用として使われていた時代に見られたような細軸であることも、高級感を感じにくい理由でしょう。

メーカーの特徴として、書き味が硬めで、細字が映えるというものがあります。このペンもそのようなイメージに違わず、金ペンとしては硬めで筆跡が安定しやすいです。一方で、往年のプラチナにありがちな「フローが渋い」というイメージはというと、確かにフローは控えめですが、充分にはあるようです。