キャラクターボイオスクロックはいろんなキャラクターのものが出ていて、自分も一つ持っている。

このダ・カーポ版のものを見た時に衝撃だったのが「昔ながらの目覚まし時計のようにベルを2つ備えているがそれは飾りでベルから音を出す機能がない」という事。確かにキャラクターボイスクロックなのだから別になくてもいい。

が、なんとこの窓辺ななみ版はベルが飾りじゃない。きっちりジリジリとならすハンマーが残っていて切り替えスイッチがついているのだ。すげえ。

ベルも目覚ましとしての機能はなかなかの破壊力だが、やはりここはボイスモードがいいだろう。そう、どうせなら部屋の入り口、家中に音が響く場所がいい。寝過ごした場合家中に甘い声が鳴り響くと思えば、そのプレッシャーで設定時間前に必然的に目が覚める。

また停止ボタンは裏面の小さなモード切替スライドスイッチが兼ねているので寝ぼけてペシっとたたいただけでは鳴り響く声はとまらない。しっかりとおきて丁寧に、やさしく、確実にスイッチを切り替えて停止させよう。

 ただダカーポ版と違って停止させた時のボイスはない（あちらは停止させた時のボイスの破壊力が高いという殺戮兵器だったが）。また音声を視聴できる「MONITOR」ボタンはななみ版にはない。

そしてベル・ボイスどちらのモードでも文字盤に仕込まれた照明用LEDが点滅する。ボイスの場合ボイスの音にあわせて点滅するハイテックシステム。LEDは通常時でも使用可能（というか本来暗所での視認用だろう）で文字盤がスイッチになっている。

そして秒針はカチコチと動くタイプではなくスーッと静かに滑るように動くタイプ。正直単品で普通に販売しても結構なお値段のするタイプを使っているんじゃないだろうか。

…まあそのコストが鬼畜な入手難易度に繋がったのかとおもうとなんとも言えないのだが。

とまあなかなか気合の入った仕様で、全体の質感も高くメタリックブルーの筐体に金属部品が鮮やか。

極めつけは収録ボイス。担当声優である水樹奈々さんの3種類のボイスが収録されているのだが、なんと正真正銘の専用ボイスだ。てっきり過去のボイスの流用かと思ったら本当にこの目覚まし時計の為だけに録音したボイスのようで、これだけ窓辺ななみグッズやデータをそろえている自分でも始めて知るボイス。

任意での切り替えは不能で、設定時間になった時にそのボイスがループ再生される。普通に使っていたら3日で一周することになる。

「おはよ！ななみだよ！起きてね！」

元気そうである。

「おはよーございまーす…そろそろ起きないと遅刻しますよーおーい…もしもーし…」

耳元で囁くような感じという目覚ましとしては大丈夫なのか心配になりそうだが声優ファンにはたまらないのではないだろうか。

「たいへんたいへん！もうこんな時間だよ！起きて起きて！　

　　今日は一緒にパソコンを自作する日だよ！」

一番破壊力があるのがこの3つ目。焦りの早口でまくし立てられてあやうく聞き逃すところだったが、なんとこのななみさん、3日に1回パソコンを作らせようとしてくる。

果たしてここまで恐ろしいキャラクターが過去にいただろうか？3日に1台パソコンを作った日には中古やジャンクパーツでごまかしても部屋がパソコンで埋め尽くされるのは必至。

ちなみにダカーポ版と同じく目覚ましらしくなかなか音量は大きい上に、音量調整なんて女々しい機能は無い。　諦めて3日に1回パソコンを作る宣言を高らかに受け止めるしかないのだ。