レビューメディア「ジグソー」

真の無国籍ロックとはこういうのをいう。

所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。「日本のロック」はポップス系の要素が強く、ブルースをベースとしてなかったり、クラシックやジャズ系のテイストが全く感じられなかったりすることがほとんどで、他国(特に欧米圏)のロックとは異なる独自の色合いを持ちます。そんな中強くブルースを感じさせつつも、日本的なメロディラインも感じさせる曲をなすヤツもいます。そんなヤローのイカした(死語)シングルをご紹介します。

 

Psychedelix。ギタリストのCharが1990年代に組んでいたバンド。元々はCharのソロコンサート用のバックバンドを核としており、ドラムスJim CopleyとベースJaz Lochrieをメンバーとするトリオ(ライヴではキーボーディストなども加わる)。ただ、途中でJazが脱退しており、後期はCharとJimのユニットになった(レコーディングではCharがベースもプレイ)。

 

JimはJeff Beckともバンドを組む凄腕で、怒涛のぺダリングと絶妙なゴーストノートによるスピード感あふれるドラミングが身上。Charとの相性も良く、Psychedelix活動停止後もよく行動を共にしている。そんな二人の1995年、つまりPsychedelixとしては後期にあたる時期の作品、“Stand”からのシングルカット。


「Merry Go Round」は一時期エステのCFソング(私、脱いでもすごいんです)にも使われていたキャッチーになチューン。なんと言ってもCharの特徴的なギターカッティングとJimの絶え間ないゴーストノートによる疾走感が素晴らしい。音数の少なさが各々のプレイのキレを高めている。ギターソロも展開といい、音といい神かがってる(ここはさすがにダビング)。

 

「SECURITY’S GONE」はも少し音数多くて、オルガン、ブラス、ハーモニカの音が聴こえる。シャッフルの跳ね具合がすげ。シングルにクレジットはないが、ブラスは当時一緒にやることもあったBIG HORNS BEEだと思われ。骨太ロック!とファンクをイイ感じに混ぜ合わせた塩梅。

ちょうどこの曲を作っているあたりでJazが脱退したらしいけれど、逆に生涯の盟友Jimとの絆が深まった感じで、二人の「がっぷり四つ」が味わえる。全編英詞で、ブルースが感じられ、でもどこか倭を感じる。国籍不明の「二人の世界」。

ジャケットはサイケな感じのコラージュがされたメリーゴーランド。
ジャケットはサイケな感じのコラージュがされたメリーゴーランド。

 

電子音・シーケンサー・サンプリングコラージュなどを駆使した音楽も嫌いじゃないが(いやそういうので好きな曲もいっぱいあるが)、夏はこういう「汗」を感じる曲を曲を聴きたくなるゼ!

【収録曲】
1. Merry Go Round
2. SECURITY’S GONE

1996/11/15 日本武道館 20周年コンサート 1:47あたりより「Merry Go Round」

  • 購入金額

    930円

  • 購入日

    1995年頃

  • 購入場所

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