500mlで2000円切りという価格帯の酒であるにも関わらず、一万円台の製品をも凌駕すると評される、ニッカの隠れた傑作。

殆ど利益度外視としか思えない手間のかけ方と値段設定のせいで、ニッカのブレンダーが趣味で作ってると噂される、私の中では世界一美味いブレンデッドである。

まぁ、写真撮った時点で既に半分にまで減っているのだが、ご容赦願いたい。
これを買ってきて、飲まずに居るなど普通に無理なのだ。（購入は四日前）

ブレンデッドの際に加水を最低限に止め、しかもブレンドした後に数ヶ月再貯蔵するという非常に面倒な手法で作られており、そのアルコール度数は51％と結構高め。
これにより、非常に強いコクと香りを持ち、ブレンデッドであるにも関わらず非常にパンチ力のある味わいに仕上がっている。

ウィスキーはストレートかロック、という概念もこいつには通用しない。
水割りだろうがソーダ割りだろうが、その香りとコクはきっちりと維持され、飲んだ者に深い余韻を残すだけのパワーがある。

酒店でも扱っている店が少ないため、国産品であるにも関わらず余り知られていない酒だが、個人的にはそれでいいと思っている。

余り知られて人気が出ると、入手が難しくなって困るし（ぉぃ

唯一の問題点は、瓶の首が短すぎるせいで注ぎにくいこと。
デザインはカッコいいんだが、グラスとボトルの双方を両手に持ち、ゆっくりと注がないと確実に零れるので、そこだけ注意。