レビューメディア「ジグソー」

ウルトラハイエンドCPUをオーバークロック!

 

■購入について


Core i7 5960Xを買うてしまいました!
さて10万円を超える超高額商品となるのでG3258や4790Kのように気軽に”おかわり”というわけにはいきません。

 

そこで、通販はさけ、足を使って秋葉原を徘徊しあるキーワードをもとに5960Xを探して購入しました。


ポイントは、「コスタリカ産」であることと、できるだけロットナンバーの低いモデルを探すというところから始めました。そう、狙うはコスタリカ産の初期ロットです。

 

また、土日では店員さんもさすがに余裕はないと思ったので、平日に休みをもらって購入してきました。

 

店員さんもお店の5960Xを全部だしてくれまして、好きなロットを選ばせてくれました。店員さんありがとう!何件か見せてもらったんですが、店頭の残り在庫は、どこもかなり少なく、初期ロットの入手を狙っている人は早めに購入したほうがよいと思います。

 

■マシン構成


【M/B】 ASUS RAMPAGE V EXTREME
【CPU】 intel Core i7-5960X
【GPU】 MSI NGTX680 Lightning
【RAM】 Crusial DDR4 2133MHz CL15
【クーラー】Corsair H110
【SSD】 東芝128GB SSD
【CASE】Corsair CC650DW
【PSU】 Corsair AX1200
【OS】 Windows8.1 Pro 64bit

 

5960X購入にあたり、PC回りもほぼ一新することになりました。

 

■オーバークロック検証


さっそく、この石でオーバークロックに挑戦します。
この石は仕事と趣味で使う石なので、限界オーバークロックではなく、常用オーバークロックの設定を詰めていきたいと思います。


また、いろいろな所でやはりPrimeなどの負荷ソフトを長時間かけ続けるのは、CPUの寿命や耐性を削りかねないということだったので、LinXとOCCTを使って常用値を探っていこうと思います。

 

【定電圧検証】
4.0GHz (Offset +0.07) Vcore 1.18V CPU温度 59度
CINEBENCH R15 1520CB

4.2GHz (Offset +0.08) Vcore 1.21V CPU温度 63度
CINEBENCH R15 1617CB

4.4GHz (Offset +0.18) Vcore 1.297V CPU温度 70度
CINEBENCH R15 1675CB

 

今回は、無茶をしないことを決めているので、常用は4.4GHzあたりで検証していきたいと思います。

 

それから、この石を触っていて感じたことがあります。それは「あれ?なんか遅くね?」ってことでした。4790Kと4930Kと比較してもいちいち反応が遅いんです。ブラウザを立ち上げても切り替えてもちょっともっさりしているんですよね。


この原因は後で気が付いたんですが、もともとのクロックが低いことによりキャッシュ倍率も低いので、オーバークロックしてもソフトの処理は早いんですが動作が遅いという状態でした。

また、キャッシュの遅さに対してさらにDDR4メモリのレイテンシの遅さが二重苦になっているような印象を受けました。

 

もうひとつ、スーパーπでベンチを取ろうと思ったんですが、負荷が低すぎてマックスクロックまでクロックが上昇しません。これを解決するにはC1EやEISTなどの省電力機能をすべてオフにして常にマックスクロックの状態にするくらいしか思いつきませんでした。

 

そこで、キャッシュ倍率を変更し「CPU:4.4GHz」「Chash:4.0GHz」にしたところ、もっさりは改善され、4790Kと同じくらいのサクサク感を得ることができました。さらにCINE BENCH R15のスコアも大きく改善されました。やたらもっさりするな、と思った時はキャッシュを見てみるとよいと思いますが、キャッシュ倍率の変更はリスクも大きいので、気にならない人はそのままにすることを推奨します。

 

【常用設定】
4.4GHz (Offset +0.23) Vcore 1.350V Chash: 3.6GHz CPU温度 78度

 

上記設定でLinXとOCCTが通ったので、この設定をベースにエンコードテストを行いました。

やはりLinXやCINEBENCHで設定が通ってもエンコードで落ちるということが多々あったので、いっそのこと、LinXの後はエンコードテストだけでいいような気もしてきました。

 

そうすれば負荷テストによるCPUへのダメージも最低限ですみますね。

オーバークロックテスト中に気づいたんですが、今回の石は、電圧もそこそこ低めで通ってかつ温度が低いと思います。

 

他所で見るデータでは、4.4GHz本格水冷でOCCTが通った状態で80-90度近い温度になっているので、それと比べればかなり低い温度域でテストを通過しています。またChashを3.6GHzまで上げたので定格時と比較して圧倒的にサクサクと動作してくれます。

 

オーバークロックについてはやはり4790Kほど簡単ではなく、結構シビアで難しく、キャッシュ回りのリングバス電圧、VCCNやフェーズコントロール設定などをいじらないと安定しませんでした。

まだ、詰められる所はあると思うので、設定を変更して再度いじってみたいと思います。

 

■8コア16スレッドのパフォーマンス


多コアの恩恵を受けるコンシューマ向けアプリケーションといえばやはりエンコードソフトとなります

では、4790K、4930K、5960Xの3つを比較してみましょう。

 

4790Kはコンシューマユースのハイエンド、4930Kと5960Xはエンスージアスト向けのウルトラハイエンドです。
どれほどの差があるのか、とりあえずはすべて4.4GHz時のエンコード速度を比較してみます。

オリジナルの動画ソース
1440x1080 29.97fps 24分24秒

 

 

【4790K 4.4GHz】
エンコード時間 19分10秒

 

【4930K 4.4GHz】
エンコード時間 14分48秒

 

【5960X 4.4GHz】
エンコード時間 10分4秒

 

キャッシュなどのチューニング次第では10分を切れるかと思いますが、概ね2コア4スレッド分の差がついているかと思います。

 

■まとめ


ようやく登場した8コアCPUですが、所有しているという満足度は非常に高く、またオーバークロックの難易度の高さも非常にハイエンドらしくて好きです。

コアがHaswellなので、個体差が非常に大きいのは事前情報で知っていたのですが、やはりコスタリカ産の初期ロットは安定して低い電圧で動作してくれているかと思います。実際、4770Kと4790Kの自分の持っている良個体はすべてコスタリカ産でした。

またメイン機は動画編集やエンコードなどのマルチ処理メインのマシンなので8コア16スレッドから受ける恩恵は非常に大きいです。

 

また、今回は予算の都合でCPU、マザーボード、メモリを買うのが精いっぱいでしたが、今後のパワーアッププランごとにパーツを更新していく楽しみも増えたのでかえって良かったかなと思います(前向きw)

 

  • 購入金額

    118,000円

  • 購入日

    2014年10月11日

  • 購入場所

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