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良くも悪くも「簡易」水冷なのです

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ちょっと過剰な幻想を抱いていたのかもしれません。

オートバイの水冷エンジンと空冷エンジンとの関係と同じくらいに性能に差がつくイメージを

持っていたのですね、最初は。

 

が、簡易水冷ではそこまで劇的に空冷ファンと冷却能力に差が付くわけではありませんでした。

 

 

まあ、このラジエータ―容量でキンキンに冷えるのだったら、

もっと大容量のラジエーターを持つ簡易水冷の存在意義がなくなりますし、

本格水冷の立場がありませんもんね。

 

 

むしろ、空間の余地がなかったり、エアフロー的に、
通常の大きさの空冷クーラーを設置するのが苦しい場合に、

CPUの頭上に残された少ないスペースから熱を他の場所に引っ張り出してきて

ラジエーターに引き渡す、という目的で使われるべきですね。あるいは、

ラジエーターファンだけで済ませてシステム全体を静音化するのに良い選択肢になるでしょう。

 

今回のワタシの場合、前者を目的にしたら後者も結果的に実現された、という感じです。

 

Mini-ITXマザーが前提のキューブケースに

 

「 Core i-7 + グラボ 」という構成を詰め込もうとすると、

 

 

「空冷では辛いなぁ」と必然的に簡易水冷を選択する羽目になりました



というか、ケースを選んだ時点でそういう流れに乗っていたのかもしれません。

 

クーラーマスターさんが Elite 110 Cube を公式サイトで紹介してる写真には簡易水冷が

使われていますし、Webにアップされている記事や個人ブログでも簡易水冷ばかりです。

空冷で組んでいる事例が見当たらないほどです。
Elite 110 Cube は実質的に水冷指定なのかな、デザインした人にとっては…

 

 

 

『簡易』とはいえ、そこはやはり『水冷』なンですね、空冷と比べると部品点数は多いです。

 

 

「組み付けに苦労することもないだろう、『簡易』だし」とたかをくくっていたら、

これが大苦戦することになるんですよね(笑)

 

 

まず、最初に組み付けたときにはCPUに水枕を密着させることができませんでした。

どうやら、マザーボードの厚みが足りず、バックプレート裏に置いたナットに水枕を

押し付けるスクリューのネジ代が余ってしまって、結果、水枕とCPUの間にわずかに隙間が

できてしまうようです。

 

 


これは、マザーボードが Mini-ITX だと基盤の厚みまで「小さく」なってしまうからなのか、

自分が選んだ GAIGABYTE GA-H87N-WIFI (REV.2) 固有の問題なのか、どちらでしょうか。

十年以上のブランクを経て自作界に戻ってきたので、このあたりはまったく不明です。

 

取扱説明書どおりだと、こんなふうに付属の六角ナットをバックプレートの下に置いて、
ワッシャーを1枚ずつ挟めばよいハズなのですが、応急処置として
ホームセンターで買い求めたワッシャをスクリュー1本につき3枚ずつ追加しました。

奥2本が付属ワッシャ(1枚)のみ、手前2本がワッシャを追加した状態。

 

こうやってワッシャ部分の厚みを増やすことで、


バックプレート下の六角ナットまでの距離を稼ぐことができます。
これで水枕を CPU に押し付けるスクリューのネジ部分の長さが余るのを防ぐことができます。



以上が【大苦戦-その①】です。

「えっ?じゃあ【大苦戦-②】があるのかよ?」と問われると、

「ええ、ケースにラジエーターを固定するほうがもっとタイヘンなンですよ!」と。




この水冷CPUクーラーユニットに付属のネジをそのまま使うと、そのうちの2本だけなら、
問題なくラジエーターとラジエーターファンの間にPCケースの外壁を挟むことができるンです。

だけどね、もう2本はどうやっても長さが足りない…


PCケースの側板がフラットなただの一枚板であることなど、あり得ませんよね。
よほど旧い安物を使っていない限り、段差のある凹凸を伴うモールが施されているハズ。
そういうエリアを挟み込む場合、付属のネジではどうやっても長さが足りないです。

付属のネジで固定するのはアキラメて、またしてもホームセンターに代替パーツを探しにいき、
下した解決策がコレww



ガチャコチャやってるうちにラジエーター側の一つのネジ穴がバカになってしまいました。
そっちのほうは工具箱の中に転がっていたコイツを強引に捻じ込みます。




まぁ、半分はマザーボード側,PCケース側の責任ではあるのだけど、
クーラーマスターさん、この辺は最初からスパッ!と決まるように仕様変更してほしいです。

ワタシが買ったのは、ホースが改良された新型なのですが、
どうやら上記2点については見直されなかったようですね。


Cooler Master 純正の『 Seidon 120M 』を使えばこんな苦労はせずに済んだかもしれません。
お値段も Seidon 120M のほうが安かったのですが、
簡易水冷では定評のあるらしい Corsair を選びました。
フィッティングで苦労したぶん、冷却性能に期待したいところです。



さて、肝心の冷却性能ですが、アイドリング状態で見事に「室温+10℃」に落ち着きますね。


負荷を上げていっても50℃を少し超えるところまでしか Core温度 は上がりません。
それでいてファンの音は静かだし、上出来ですよ。

最終的に、ケースに付属のファンとでラジエーターをサンドイッチする形にしましたが、
特にうるさくなったわけでもなく、良い感じで冷やし続けてくれています。



「室温と同じ温度まで下げたい」とか言い出したら本格水冷にせざるを得ないのでしょうけど、
 ワタシの使い方ではこれで充分ですね


組み付ける際に受けた【大苦戦-①】【大苦戦-②】の洗礼についても、
自作経験が豊富な人ならば、特段の足踏みもなくあっさりとパスできるハズですから、
予算の面も含めて導入がし易い費用対効果/時間対効果の高い選択になりますね、簡易水冷は。

Corsair CW-906007-WW (H60) は 簡易水冷の中でも間違いのないチョイスと言えましょう。


システムの詳しいパーツ構成等についてはコチラの記事をご覧ください。

 



------- 使用していくにつれて気づいたことや耐久性については随時追記していく予定です------

  • 購入金額

    7,980円

  • 購入日

    2014年07月29日

  • 購入場所

    Amazon.co.jp

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