35mm換算で14mm相当の超広角な防水トイデジです。
■はじめに。。。
私は昔から超広角のキツく歪んだパースというのがどうにも苦手で、パースはなるべく緩めで、直線はより直線的になる画角が好きでした。
もちろん自分で絵を描く時もなるべく自然なパース、つまり普段自分の目で見ている感じに見えるように描くことが多く、内観パースのように無理して画面に全部の面が見えるように描くのには抵抗がありました。
とは言うものの、超広角レンズで撮影されたインパクトある構図の写真やイラストなどにはとても魅力的に感じていたので、単に食わず嫌いなだけという話も無きにしも非ずです^_^;
最近になって仕事用の資料作りなどで大きなものや広い範囲を撮影したいと思うことが多くなってきたので、コンデジもできるだけ広角のものを選ぶようにしていましたが、現在普及しているコンデジの大半は頑張っても24mm程度で、思ったほど広角ではありませんでした。
かといって、一眼用の交換レンズだと稟議ものですし、そんな予算も取っていないので現実的には難しい状況でしたので、本製品の14mmというのはかなり魅力的に感じていました。
ただ、購入に踏み切れなかったのはやはり画質でしょうか。。。
発売当時のレビューなどを見ていると画質は微妙な感じですし、どちらかというとトイデジ扱いとなっていることが多いので、価格は手頃ながらも、ダメ元でもポンと買う気になれませんでした。
今回GetNavi本誌レビュー掲載(第6回アウトドアで使えるアイテム)特典で「ちょっといいもの」を頂いたので、そちらを利用して思い切って(w)購入することにしました。
ちょっといいもの(ヨドバシ仕様)!中身の写真は取り忘れ^_^;
■在庫切れ...
トイデジ扱いの本製品がヨドバシカメラで扱われているか不安でしたので、ヨドバシ.comで調べたところ全店舗在庫無し、マイナーだからなのか売れ過ぎて在庫切れなのかは分かりませんが、とにかく店頭では手に入りそうにないので、取り寄せることにしました。
5月末に発注(取り寄せ)したのですが、販売元でも在庫切れとなっていて製造元である中国のメーカーからの入荷待ちということで、8月中旬入荷予定となっていました。
特に急いでいなかったので、たとえ8月末でも待つ気満々でしたが、何故か発注から2週間で入荷したという連絡がありましたので、翌日ヨドバシAkibaにて受け取ってきました。まぁ、事情はよく分かりませんが予定より2ヶ月早く入手できたので良かった良かった\(^o^)/
■製品パッケージと外観
早速ですが、パッケージ内容としては本体とソフトケース、ストラップ、USBケーブル、バッテリー(単四形乾電池×2ヶ)そして取扱説明書類となります。
ちょっと表示がしつこい感じがする箱に入っていますw
データ保存用のメディア以外は一通り揃っています。もちろん電池も付いてます!
そう、実は本製品は貴重な乾電池駆動式で、充電池も使えるらしいです。
底部の防水カバーを開いて、乾電池およびmicro SDカードをセットして準備完了。
本体は樹脂製で、カメラというよりは大昔に流行ったポータブルカセットプレーヤーっぽい感じのデザインで、何となく懐かしい感じが漂っていますが、モノとしては割としっかりとした作りになっていて、防水と謳っているだけに変な隙間なども無いので、さほど安っぽくは感じません。
どことなく懐かしさを感じるデザインですw
本体カラーはホワイトとなっていますが、黒い部分の方が明らかに多いのでホワイトと呼ぶには微妙な感じですね^_^;
外観上の特徴としては、本体のレンズ側にも液晶モニターが付いていることでしょうか。
レンズ側にも液晶モニターが!ただし位置的にちょっと邪魔です^_^;
自分撮り用に便利そうですが、私は自分撮りなど滅多にしないので不要と思い、いっそ塞いでしまおうかと思ったのですが、ローアングルで上向きに撮影する時にこちらの面を利用すると良いことに気が付きましたので、とりあえず塞ぐのは止めましたw
ローアングルで見上げる時に便利かも!
■基本仕様
□イメージセンサー:1/3.2型 CMOS
□総画素数:817万画素
□有効画素数:約800万画素
□レンズ:f=1.8mm F 2.8
□35mm判換算:14mm相当
□ズーム:デジタル4倍
□撮影距離:約15cm~∞
□液晶モニター:2.7型TFT + 1.8型(前面)TFT
□内蔵メモリー:ユーザー使用可能領域なし
□外部メモリー:microSDカード:128MB~2GB、microSDHCカード:4GB~32GB
□ファイル形式:静止画:JPEG、動画:MJPEG(AVI)
□静止画サイズ:8M、5M、3M、VGA
※フロントモニターを使用して撮影する際は、3M固定となります。
□動画サイズ:640×480(30fps)、320×240(30fps)
□シャッタースピード:静止画:1/4000秒~1/8秒
□セルフタイマー:オフ、10秒
□内蔵フラッシュ モード:自動、強制発光、発光禁止
□有効範囲:約1.2m~1.6m
□露出補正:+2.0EV~-2.0EV (1/3EVステップ)
□ホワイトバランス:自動、太陽光、曇り、白熱灯、蛍光灯
□電源:単4形アルカリ乾電池 2本
□出入力ポート:USB2.0
□寸法:約97(W)×63(H)×28(D)mm
□重量:約129g(付属品、電池を含まず)
約151g(電池、SDカードを含む参考値)
付属のケースは専用なだけにジャストフィットです。
■ 実際に使ってみました。
もともと超広角レンズに慣れていないので、使い勝手や出番がよく分かりませんが、その辺りは使いながら覚えていくことにして、まずは使ってみることにします。
起動は遅い(3秒程度)ですが、焦らずのんびり待ちましょうw
起動時に液晶モニターに写る画像が粗くて寂しくなります。それはまぁ諦めるとして、何はともあれ液晶モニターにレンズ越しの風景が写ったら撮影準備0Kです。
はじめに各種設定をしますが、日付だけは設定しても電池やmicroSDカードを抜き差しするとリセットされてしまうようなので、ちょっと不便ですが毎回設定するのは面倒なので止めました^_^;
この辺りはファームウェアで何とかなるのかならないのか微妙なところですね。
それからmicroSDカードスロットの近くにmicroUSBポートも付いているので、SDカードを抜かなくてもPC等とデータのやり取りができます。
PCに接続した場合、そのままではSDカードが認識されないので、本体の電源ボタンを押すことでようやく認識されるようになります。
USBポートを利用するには底部のフタを開ける必要があります。
この時、本体の電源ランプが点滅するのですが、フタは開いた状態で電池も通電していないことから、フラッシュか何かのためのコンデンサーに少量蓄えている電力を使っているのかも知れません。。。
前評判として、操作系にクセがあって扱いにくいということだったのですが、シグマのDP2ユーザーから見れば、別にどうということもなく普通ですw まぁ、使いやすいとも思いませんが、わたし的には問題ない範囲だと思います。
上部ボタン類/左から液晶切替ボタン、電源ボタン、シャッターボタンとなります。
背面のボタン類、特に複雑な機能はありませんw
本製品は固定焦点なので、ピント合わせは一切不要です。液晶モニターを見ながらシャッターボタンを押すだけで簡単に撮影できますが、手ブレ補正なども全く付いていないので、油断するとブレブレになります^_^;
レンズ部のアップ、よくぞこの価格でこの画角を実現できたものですね〜
さて、気になる14mm相当の画角ですが、28mm程度と思われるiPod touch 5thのカメラと比べてみると、その広さに圧倒されます。
iPod touch 5thの画角(ズーム無し)
本製品の画角、いきなりグワーンと来ますねw
解像度は高画質モードで「4,608×3,456px」もありますが、画質はかなりショボくて、iPod touch 4thのカメラ程度かあるいはそれより落ちるかも知れません...
また、空に合わせると影が「黒つぶれ」しますし、影に合わせると空が「白飛び」しますので、あまりコントラストの強いシーンには向いていないかも知れません。
樹木が完全に黒くつぶれてしまいました...(Photoshopで加工済み)
青空はかなり濃い青が出ていて私好みなので、海などに遊びに行った時にインパクトのある奇麗な写真が撮れるのではないかと期待しています。
そんなこんなですが、超広角レンズ素人としては、この画角をどう活用してよいのか非常に悩んでおり、これから色々撮って研究してみようと思っています。
いつものチャリがスーパー、、、いやこれは変わらないかもw
手前も奥もピントがあってしまうので、背景に気を付けないといけませんね。。。
暗い場所での撮影については、一応本体に内蔵フラッシュが付いていますが、オマケ程度なのであまり期待できそうにありません(未確認です)。。。
また、夜景などの撮影は三脚なしでは無理そうです。試しに手持ちで撮ってみたのですが、ブレブレは仕方ないとして、暗視カメラで撮ったような画像が妙にそそられますw
舞浜駅のロータリーが怪しい雰囲気にw
夜の紫陽花を撮ったつもりなのですが...
それから、もう一つの売りである防水性能については、まだ全く試せていません。製品的にはIPX8相当ということで、潜水状態での使用に対応しています。潜水はしないにしても水辺で遊ぶ時に濡れても安心ですし、水面ギリギリで撮ったら面白い画が撮れそうです。
防水について少し気になっているのは、水密性がいつまで保てるのかです。底部のフタを日々開け閉めしていると、間違いなく緩くなってくると思います。水濡れ程度なら何とかなりそうですが、水中だと少なからず水圧が掛かる訳ですから、どの程度の緩みが致命傷になるのかが判断できないですね。。。
もしかしたら、一発でダメになる可能性もあってドキドキものですね^_^;
※何か面白い写真が撮れたら追加したいと思います。
■まとめ
画質はイマイチですが、超広角の楽しさを知るのには持ってこいの入門機ではないかと思います。また、本格的な超広角レンズはかなり高価なので、遊びで気軽に使うにのは少し勇気がいりますが、この価格ならばかなりの冒険もできると思うので、レジャー用にも最適ではないかと思います。
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購入金額
6,638円
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購入日
2014年06月13日
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購入場所
ヨドバシAkiba
KAOさん
2014/06/18
これで私も撮ってもらえばスリムにみえるのかも!!
izappyさん
2014/06/18
人物は下から見上げる形で撮影すると漫画みたいに足が長く写りますが、同時にアゴの下も写るので要注意ですね^_^;
逆に上から撮ると頭でっかちになって、やはり漫画のようになります。
漫画といえばナルトの岸本先生はこのような広角の描写が得意ですよね。あとジョジョもw
atsuo@tokyoさん
2014/06/19
けど、画質を考えるとどこで使うか何に使うか大変悩みます(^^;
それでも値段を考えると....( 最初に戻る (^^;;; )
izappyさん
2014/06/19
建物や乗り物など、普段見ているものとはひと味違う感じに撮れるので面白いですが、人物を入れて撮るとかなりインパクトのある写真が撮れて面白いです。
ブログなどで小さく使うのであれば多少加工すれば何とかなりますが、画質はかなり問題アリなので、メインに使うよりはサブでたまに使う程度の方が良いかも知れませんね。