レビューメディア「ジグソー」

緻密なイラスト描きに欠かせない製図ペンでした(過去形)

ロットリング社の「VARIANT」という製図ペンで、私の中ではロットリングというとまずこのカタチを思い浮かべます。

赤い輪っかはロットリングの証
赤い輪っかはロットリングの証


 中学生の頃から社会人になってMacでイラストを描くようになるまでの間愛用していたもので、以前は数本所有していましたが、あまり使わないモノは処分してラピッドグラフに集約してしまいましたので、現在残っているバリアントは0.15ミリと0.6ミリの2本のみとなります。

 本製品を使うまでは極細のサインペン「PIN」などを使っていましたが、私は筆圧が高目なのでペン先が潰れ易いのと、使う量がハンパなくインクの消耗が激しいことから、画材店で何か良いものはないかと物色していてインクカートリッジが交換できる製図ペンを発見しました。

0.5mmのシャープペン(左)と本製品0.15mmとの比較
0.5mmのシャープペン(左)と本製品0.15mmとの比較


 当時は中学生だったので、おそらく親に買ってもらったのものだと思いますが、それなりに高価なこのペンをどういう手段を使って買ってもらったのかは全く覚えていません^_^;



 その後、何度もペン先(スペアニブ)を交換しながら使ってきましたので、元々のオリジナル品として残っているのは軸とキャップのみとなります。使わなくなって既に15年くらいは経っていると思います。本来なら使える状態にしてからモチモノ登録すべきでしたが、既にメンテ道具一式を処分してしまったので、そのままの状態で登録することにしました。

ペン先部分(0.6mm)
ペン先部分(0.6mm)


従いまして、描き味などは当時の記憶のみとなりますので、予めご了承ください。

 基本的に製図用なので、トレペとの相性が非常に良く、厚トレを使えば電動消しゴムと砂消しを組み合わせることで、一度描いた線やハミ出た線などを消す事が可能でした。また、普通の紙にももちろん描くことは可能でしたが、ペン先が金属のため紙を痛めたりインクの出が悪くなったりすることがあり、使い勝手に慣れが必要だったと思います。

残っている作例があまり無いのですが...



 描き味は非常にシャープで、にじみの少ない専用インクとの組み合わせで超鮮明な線を描くことができます。後のラピッドグラフも様々な太さのバリエーションがありましたが、描き味のシャープさで言ったら、こちらの方が上だった気がします。

専用のインクカードリッジ。自分でインクを補充するタイプもありました。
専用のインクカードリッジ。自分でインクを補充するタイプもありました。


 その反面、バリアントはインクが詰まりやすくメンテを怠るとすぐに描けなくなってしまうのが難点でしたので、たまに洗浄液でクリーニングしたり、出来るだけ頻繁に使うよう心がけていました。ちょうどインクジェットプリンターがこれに近いような気がします^_^;

分解する時は、専用のねじ回しを使います。
分解する時は、専用のねじ回しを使います。

標準的な分解状態、軸部分は片面仕様です。
標準的な分解状態、軸部分は片面仕様です。

実はフタも分解できます。
実はフタも分解できます。


 描いていてインクの出が悪くなった時は、軽く上下に振るとペン先の内部に入っているヒゲのような細いピンが上下してインクの出を促してくれます。分解した時にうっかりこれを抜いてしまうと、太さによっては元に戻らなくなってしまうので要注意でした。というか、そこまで分解しない方が無難です^_^;

0.15ミリの先端部分、固着してますorz
0.15ミリの先端部分、固着してますorz

0.6mmの先端部分、先っちょにヒゲのような内部のピンが見えています。
0.6mmの先端部分、先っちょにヒゲのような内部のピンが見えています。


 メンテナンスという点ではラピッドグラフの方が詰まりにくくて扱いやすかったと思います。
 
 最初に入手したのが「0.15ミリ」で、最も気に入って使っていたものです。初めはこれ1本で何でも描いていましたが、輪郭線などを太く描く際やベタの塗り潰しに時間が掛かることから太いものを買い足して使うようになりました。

奥が「0.15mm」の軸で、ロゴはほとんど見えません^_^;
奥が「0.15mm」の軸で、ロゴはほとんど見えません^_^;


 製図のために使っていた訳ではないので、太さ的には2種類あれば十分でしたが、仕事で使うようになってからは細かく太さを使い分ける必要があったので、ラピッドグラフを含め様々な太さのものを揃えて使っていました。

小豆色のがラピッドグラフです。
小豆色のがラピッドグラフです。


 時代と共に使わなくなってしまいましたが、もう一度くらいは使ってみたい気がしています。そのためにはまずクリーニング用品を揃えないと。。。
  • 購入金額

    4,500円

  • 購入日

    不明

  • 購入場所

    画材店

27人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (10)

  • cybercatさん

    2014/06/10

    うち(実家)にも確かあったなぁ..
  • たっつぁんさん

    2014/06/10

    懐かしいな~。ラピッドグラフを使っていました。
    たしかに、ガリガリっとやってしまったり、詰まってメンテしたり……
    当時はデザイン事務所にいたので必需品でしたが、プライベートでも持っていて……
    そっちは頻繁に使ってなかったので、しょっちゅう詰まっておりました。
  • izappyさん

    2014/06/10

    cybercatさん、

    それは是非発掘してみてください!
    でも、今となってはスペアニブが手に入りにくいようなので、
    見つけてもそっとしておいた方が良いかも知れませんがw
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