レビューメディア「ジグソー」

オーストラリア生まれの13mm (5/25追記_2)

Audiofly AF56 Blue Tweed。
そもそも私、Audioflyと言うメーカー自体このレビュー募集まで知りませんでした。
2009年に作られたオーストラリアのメーカーだそうです。(^^;;;

 

さて、どんな物なのでしょうか?

 

パッケージは比較的シンプル。あまり高級感を押し出したりはしていない様です。

レビュー制作時のamazonで実売¥12,860-ですので、エントリー機以上

ハイエンド未満といったところなのでしょうか?

パッケージ背面からはAF56が見える様になっています。

 

 

そうそう、内箱を出すときにちょっとコツが必要でした。

「PULL TO OPEN」と書かれていますが、内箱内に外箱のベロが差し込まれている為

内箱を上側から結構な強さで押さないと出てきません。

 

 

さて、内箱を開けると、中身は・・・。

イヤホン本体と、ケースが見えます。

 

 

取説と保証書。

 

 

ケースの中にはイヤーチップがSMLの3種。

本体にもひとつMらしき物が装着してあるので、計4つのチップ付きです。

 

 

ケースはアルミっぽい質感で「Ultimate Ears TRIPLE.Fi 10 PRO」の角形ケースを

丸くした感じです。中にはフエルト的な素材が側面まで貼り付けてあり、

このあたりはウールペーパーの様な質感の物が貼り付けられていたUltimate Earsの

ケースよりもいいかもしれません。

 

 

さて、本体。

私のところに来てくれたAF56はBlue Tweed、青でした。(^^

 

 

このハウジングの中にAF56の1番の特徴である13mm径という大型のダイナミックドライバが

収められています。どんな音を聞かせてくれるのでしょうか?

BA型のハウジングは大きい物が多いですが、ダイナミック型の本機も「中に何かでかい物が

入っている」期待感がありながらも、しゃれた「a」マークと丸いシンプルなデザインで

すっきりとオシャレに仕上がっています。

 

 

特徴的な白いケーブルはAUDIOFLEXと言い、CORDURAと言う耐久性の高い繊維を

編み上げてあるそうです。見た目はちょっとクラシカルなイメージ。

 

 

イヤーチップを外しても中にゴミが入らないようにアミで内部が守られています。

これはR側ですが、アミに書かれた「234」の意味は不明。(^^;;;

ちなみに、L側には「1..」の様な記号が・・・。これもまた謎・・・。(^^;;;;;

 

 

もうひとつ外観上特徴的なのは、「Clear-Talkボタン」と「Clear-Talkマイク」。

 

 

AF56はiPhoneやスマートフォンで使用時、電話がかかってくるとそのまま通話を

する事が出来ます。「Clear-Talkマイク」は通話時にこちらの声をひろうマイクです。

「Clear-Talkボタン」はボタン自体はひとつしかありませんが着信時に1クリックで応答、

2クリックでボイスメール、通話中に1クリックで切断、通話中に他の着信があった時は

1クリックで新着信と通話2秒の長押しで新着信無視の操作が出来ます。

更に、音楽を聴いているときは1クリックで再生・一時停止、2クリックで次の曲にスキップ、

3クリックで前の曲にスキップ出来ます。また、iPhoneであれば長押しをすると

siriが立ち上がります。ちなみに、この操作は音楽再生中でも可能。

 

 

更新: 2014/05/25
あなたの日常生活で Audiofly AF56 を楽しむ PREMIUM REVIEW

聞いてみましょう。(^^

 

プレイヤーは「iPhone 5s 64GB」。

 

使用する音楽再生ソフトは「UBiO」にしてみます。

http://www.ubio.jp/

UBiOはとても簡単にEQ効果を操れる再生ソフトです。

UBiOには「イヤフォンパラメータ」と言う設定があり、サウンドエンジニアがイヤフォンの

特性計測からパラメータ制作まで行っていて、その種類は約450種。使用イヤフォンの

名前を選ぶだけでそのイヤフォンに適した設定をしてくれます。設定にはもちろんAudioflyも

含まれており「AF56」と「AF78」の表記がありました。今回の設定はいくつかのイヤフォン等を

聞き比べしてみたいので「UBiO Default Standard」を選択。

これだけでもちょっと押し出しの強い感じになります。

 

また、赤玉を任意の位置へもっていくだけで独自のEQ操作が可能となります。

今回は赤玉の位置は十時の真ん中、どセンターのノーマルにします。

 

 

聞いてみる楽曲はこれ。

 

 

 「Sheryl Crow / Real Gone」

 映画CARSの主題歌になっていた楽曲。

 テレキャスのシンプルなリフがかっこいい!

 

 

 

 

 

 「MIYAVI / MOON」

 MIYAVIのスラップとドラムだけで構成。

 ボーカル・ギターの近さとドラムのリバーブ感。

 

 

 

 

 

 「RCサクセション / 僕の好きな先生」

 パーカッションやウッドベース、いろんな音が鳴ってて楽しい。

 

 

 

 

 

 

 「MADONNA / BEDTIME STORIES」

 打ち込み音源多数。MADONNAで1番好きな楽曲。

 

 

 

 

 

 

 「AC/DC / BACK IN BLACK」

 シンプルでストレートなROCK。

 ハイトーンVoと歪んだSGが気持ちいい。

 

 

 

 

iPhoneに入っている音源なので全て44.100kHz / 256kbps / AACにしてあります。

 

 

他のイヤフォンやヘッドフォンとも聞き比べしてみようと思います。

使ってみる機種は、これ。

左からUltimate Ears TRIPLE.Fi 10 PRO、audio-technica ATH-CK100PRO、

Apple EarPods with Remote and Mic、PHILIPS Fidelio L1、SONY MDR-CD900STです。

イヤフォン、ヘッドフォン、BA、ダイナミック、インイヤー、カナル、セミオープン、

密閉と全く揃ってないですが、色々とまぜて聞いてみたいと思います。

 

Audiofly AF56を試聴するにあたって、ちょっとだけ変更を。

私は日頃外に出る時はUltimate Ears TRIPLE.Fi 10 PROにはFitear Custom Ear Tipを、

audio-technica ATH-CK100PROにはComply Ts-400を使い、わりと耳にしっかりと

はめ込むかたちで装着しています。

Audiofly AF56に付属してきたイヤーチップも悪くはないですが、やはりCustom Tipや

Comply程のしっかりした安定感は感じられず、幸いな事にComply Ts-400がぴったりと

はまったので、付け替えてみました。(eイヤホンの適合表も400シリーズとなっていました)

 

 

装着する時に気付きましたが、Audiofly AF56は本体内側に大きくLRの表記がされていて

装着時にどっち側かあまり考えずに済みました。

また、R側のケーブル根本にだけ丸い突起がいくつかつけてあり、さわるだけでもR側が

わかるようになっています。

 

 

で、Complyを装着して音を出したところちょっと気になる事が・・・。

ローが出過ぎと言うかローしか出ないと言うか、下の方でぐしゃっとまとまってしまった感じ。

いくらなんでもちょっとおかしいと思い、とりあえずイヤーチップを付属の物に

戻してみることにしました・・・。

 

結果、全く違います。

イヤーチップでこんなに音が変わるか?と言うくらい別物です。

Comply Ts-400はAudiofly AF56には合わない様です。驚きました。

 

よく見てみると、AF56のチップは高さが無く開口部が大きく開けられています。

それに比べると、Complyは高さがあり、開口部がAF56よりも小さいです。

Complyの中に入っているノズル(管?)は高さいっぱいまで通っている訳ではないので、

耳に入れた時に先端部が小さくつぶされてしまっていると思われます。

この部分が音の反響に影響し、色々な部分がスポイルされてしまったのではないかと考えます。

改めてCK100PROも純正のチップと聞き比べてみると、やはり高域は少し減っています。

この場合逆にちょっとささる部分が減少し、聞きやすくなったのかもしれません。

AF56の場合はこの部分の差が大きかったため、影響が大きく出てきたのでしょう。

チップの交換も色々注意してみないといけないですね。(写真のチップはいずれもMサイズ)

いっそノズルの入ってない部分を切り落としちゃえばいいのか?(^^;;;      (断面写真はT-500M)

 

 

で、改めて試聴。(^^;;

 

「AC/DC / BACK IN BLACK」

 バスドラは強くないですが、重く出ています。ベースも自然な感じで出ています。

 何よりComply使用時よりも ギターがSGらしい歪みで軽快です。

 ハットやシンバルなんかのハイはむしろローよりも強く感じます。

 ハイはApple EarPodsよりも確実に出ています。

 

「MADONNA / BEDTIME STORIES」

 リバーブ感がとてもよく表現されています。気持ちよいです。

 UE10PROと比較すると沈み込む様なローは弱めに感じます。

 むしろここでもハイが強め。この楽曲ではちょっと耳に刺さるくらいです。

 ただ、BA型と比べても音の分離はよく、リッチな感じがします。

 

「RCサクセション / 僕の好きな先生」

 ベース関連がちょっと細く感じるものの、音場はCK100PRO程と言うと
 言い過ぎかもしれなですが、かなり広いと思います。

 とはいえ、ウッドベースの聞こえ方はApple EarPodsよりも自然な感じがします。

 CD900STの様な全体がバンと出てくる感じではないですが、やはり分離はよい。

 

「Sheryl Crow / Real Gone」

 この曲だとローも比較的しまってよく出ています。

 Fidelio L1と聞き比べてみると、スネアの「パン!」とした張った感じが出てきませんね。

 比較的低い方に埋もれてしまっている感じ。

 Apple EarPodsと比べるとハイの出方が自然できれい。しゃりしゃりしない。

 CD900STの様なフラットな出音と比べると、やはりちょっとハイが強い印象。

 

「MIYAVI / MOON」

 やはりリバーブとか、音の広がりがとてもきれい。

 Apple EarPodsと比べるととても広い。Voのブレスも自然。

 今回の5曲の中でこの楽曲がよく聞こえた。こういうのが得意か・・・。

 

 

MOONの聞こえ方を経験したところでちょっと追加。

 

 

 「Alison Krauss / Down To The River To Pray」

 女性ひとりの歌から始まりどんどん人が増えていく。

 声だけの楽曲。

 映画「O Brother」のサントラから。

 

 

すごくいいです。やっぱり声の広がりの表現がきれい。

うまく言えませんが高い声、低い声、分離がいいのにまとまっています。

 

 

・エイジング前の印象

 

 現状の印象は、分離がよく、音の広がりが気持ちのいいイヤフォン。

 ローは弱いわけではないが若干ハイよりな音、といった印象です。

 後は、所謂エイジング後にどれくらいの変化が出てくるのか楽しみです。

 

 

エイジングと言えば、取説にこんな表記がありました。

「慣れる」です。(^^

よく「エイジングは機械がこなれるのか、耳がなれるのか」なんてお話がありますが、

 ここでは両方の慣れと書かれているんですね。

一応、ここに書かれている様に「低めの音量」で「40時間」以上を目安にエイジングを

してみようと思います。

 

取説には他にも「コードに結び目ができてしまった場合には、引っ張ってみても

仕方ありません。深呼吸して、10まで数えてから、落ち着いてほどきましょう。」

なんて言う面白い表記があったりします。

なんとなく、Audioflyというメーカーに親しみがわきますね。(^^

 

 

装着感は付属のイヤーチップ、Mサイズを使用しての感想ですが

やはりComplyにくらべるとちょっと心許ない感じがします。

ただ、これは私がいつも使っている物との違いなので、皆様に当てはまるかはわかりません。

それよりも、音質的にComplyが合わないなんて事を経験したのが驚きでした。

遮音性に関しても装着感同様の印象があります。

 

ちょっと気になるのは、R側のみですが耳に装着する時にちょっと押すだけで

「ペコン」とアルミ缶をつぶす様な音が聞こえる事。L側は強く押してもなんの音もしません。

これは個体差なんだと思うのですが、精神衛生上あまりよろしくないですね・・・。

しかし、なんの音なんだろうか・・・。(^^;;

 

 

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通話機能

 

AF56を私が装着すると、マイクが首の根元、ボタンがみぞおちの上辺りに来ます。

マイクがちょっと口から遠く感じたので通話相手が聞き取りにくかったりしないんだろうか?

なんて思ったのですが、そんな事は全くありませんでした。感度はよい様です。

試しに手持ちのBluetoothワイヤレスヘッドセット「PLANTRONICS Voyager Legend」と

比較してみました。

 

AF56の通話音はVoyager Legendに比べると双方互いに少々機械っぽく、

薄い音に聞こえる様です。まぁ、Voyager Legendは通話の為に作られた物ですから、

仕方のないところか。とはいえ、聞こえ辛い事は無く、必要十分な範囲です。

また、AF56で音楽を聴いている時に着信があっても、ボリュームを徐々に落とした後に

呼び出し音が鳴るので、いきなりベル音に驚く様な事はありません。

このあたりの気づかいは素敵です。(^^

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・その後、エイジングを終えて。

 

 取説にあった様にとりあえず、40時間のエイジングをしてみた感想です。

 ダイナミック型はBA型に比べエイジングの効果が出やすいと言われますが、そう思いました。

 ハイのちょっと刺さる感じはやや落ち着きを見せたように感じます。

 ロー、随分と出る様になりました。「Sheryl Crow / Real Gone」は特に顕著に感じます。

 逆に、スネアの張り詰めた感じはあまり変化を感じませんでした。

 「RCサクセション / 僕の好きな先生」のウッドベースも随分出てきました。

 全体的に音の広がりはやはり優れているといった印象です。

 エイジング前の印象とは特にローの感じが大きく変わりました。深いところから出ています。

 これからレビューをする時は、もうエイジング後に書き始めた方がいいのではないかと

 思えるくらいのよい変化でした。

 

 このまま聞いてみて、100時間くらいになるとどう変化するか、追記してみたいです。

 

 

今回は「UBiO」を使用してでの試聴でしたので、ここでAudiofly AF56用の

「イヤフォンパラメータ」を使用してみようと思います。赤玉はどセンターのまま。

UBiO Default Standard使用時のローあたりはあまり変えること無く、

特にミドルあたりの帯域がちょっとだけ腰高になった印象です。

ローは出ていながら、ちょっと明るめで派手目な感じ。わりと好きかもしれないです。(^^

 

 

2014.4.25 追記_1---------------------------------------------------------------------------------

 

その後、やはりComplyの装着感が忘れられず、イヤーチップの先端を

切り落とそうかと考えていましたが、切ろうとした時にちょっと思いつきました。

中に入っているノズル(管?)は根元から途中まで入っているなら、

切らなくたって、いっそ逆に付ければ同じ事では? (^^;; で、やってみました。

これならノズルより先端にポリウレタンがあまった状態にならずに、

装着感と遮音性はしっかりComply。見た目はちょっとアレですが、気にしない…。(^^;;

みっちりと遮音されているせいか、ハイがスポイルされる事なくちょっとローの

量感が増しました。これは非常によい結果を生みました。大満足です。

他のイヤフォンもこれに習って逆付けにしました。(^^

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2014.5.25 追記_2---------------------------------------------------------------------------------

その後、100時間使用後のエイジングについて。

100時間を超えたところで40時間エイジングしたところとの変化は

実はあまり感じていません。(^^;;;

ただ流しっぱなしで40時間経った時の印象と100時間経ったものの印象を

比べてみればよかったですね。

もう耳がすっかり慣れてしまったのかもしれません。

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型式:ダイナミック密閉型ドライバー

口径:φ13mm
感度:118dB/mW
再生周波数帯域:18~20,000Hz
インピーダンス:16Ω
コード長:1.2m
プラグ:ステレオミニ(Ф3.5mm)4極

更新: 2014/05/25
Audiofly AF56 を一言で表すキャッチコピー PREMIUM REVIEW

大口径ダイナミック型の本機に対し、当初勝手に「重低音」なんてイメージを持っていました。

エイジング後にローの出方も随分変わり、確かにローもしっかりとしていますが、

それよりも印象的だったのが分離も良く「空気感」とか「空間」みたいな部分の自然な表現力。

金額的にも、Audioflyのラインナップの中でも、ハイクラスに属するAF56はやはり

エントリー機とは違うある種リッチな音作りがなされている様に感じます。

エントリー機からのステップアップを検討される方には強くお奨めできる機種かと思います。

 

さて、苦手なコピーですが、「美しい音空間を作り出す驚異の13mm」なんて事にしてみます。(^^;;

コメント (12)

  • KAOさん

    2014/04/19

    レビューお疲れ様でした!!
    イヤーチップはよく考えられて作っているのですね~
    LRが触っただけでわかるのも親切ですね(*´ω`*)
  • がじおさん

    2014/04/19

    >>KAOさま

    コメントありがとうございます。

    イヤーチップは本当に驚きました。
    今までイヤーチップの変更なんて普通にやっていて、大きな音の変化は
    10PRO+カスタムチップの様な特殊なもの意外感じたことが無かったので・・・。

    なんか、さわったでけでわかる突起とかって、シャンプーのボトルみたいですよね。(^^
  • harmankardonさん

    2014/04/19

    お疲れ様です.

    ん~ん,エージングは”慣れる”という意味もあるんですね.

    Audioflyとして,しっかりとチューニングはされているようですね.
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