レビューメディア「ジグソー」

これは「パーソナル エンターテイメント センター」ですよ~

 

 


申し訳ございませんm(__)m「Synology」が読めませんでした。
日本語読みでは「シノロジー」で良いのでしょうか?
このレビュー応募で知るまで「Synology」社や製品の認識がなく、今まで数種類のNASを購入

していましたが、その際にも購入候補には挙がりませんでした。

レビューを始めるに際し、いろいろ調べてみました(^^ゞ
まず、「Synology」社は、Microsoftでストレージ関連ソフトウェアのマネージャを務めていた

技術者が中心となって2000年に設立された会社であり、当初はNAS専用OSそのものを外販して

いたようです。
2004年頃よりNASシステムの販売を中心に変化し、日本には当時のロジテックへOEM供給

されていたようです(LHD-LANQGシリーズ等)

今回のレビュー「DS213j」は2013年5月に発売されたNASキットで、従来のDS212jの後継機種
(2013年モデル)になります。
進化点としてはDDR2 256MBからDDR3 512MBに変更されているようです。
CPUはMarvell ARMADA 370 1.2GHzで、デュアルコアじゃないようです。

名前の似た機種でDS213/DS213+などがありますが、これらはビジネス向けの仕様になるよう

です。
・DS213+:デュアルコアCPU(1.067GHz)/DDR3 512MB搭載
・DS213 :シングルCPU(2GHz)/DDR3 512MB搭載

 

 

 


レビュー選出連絡の翌日さっそく商品が届きましたので、まずは組立までを画像と共にレビュー

開始です。
パッケージデザインですが、白と緑を基調としたスッキリとしたものです。

箱の側面の機能紹介もシンプルなものです。

反対側の側面には機種(DS213j)の仕様がありますが、これはラベル貼り付けですね~


天面の機種表示もラベルなので、1パッケージで数機種を使い分けしているようです。


中身を取りだしてみました。


本体以外の付属品としては、CD-ROM・InstallGuide・LANケーブル・ACアダプタ・

ACコード・2種類のビスです。


ACコードはアース線付の2pinタイプです。

ACアダプタは12V-5.4A


LANケーブルはカテゴリー5e


ビスは2種類


本体は光沢のホワイト。樹脂製なので軽く感じます。


正面には各種LED表示と電源SWのみ。


側面の「Synology」ロゴは格子状に穴があり、通気口の役目となっています。


背面には大径92mmのファン


端子はUSB2.0が2個とGigabit-LANポート、電源ポートにセキュリティロックが備わって
います。


底面にはゴム足と通気口です。ゴム足の厚さや形状から、防振性能に期待できます。

 

 

 

 

今回レビューに使うHDDです。


WesternDigital製のWD2002FAEX-007BA0(SATA600、7200rpm、1プラッタ500GB*4)
です。

こいつは昨年にWD緑2TB(WD20EARS-00MVWB0)をRMAした際に代替品として送られて
きたHDDです。

レビュー応募に際して、追加費用をなるべく抑えたいので、手持ちのHDDが使えないか?
SynologyのHPで互換性情報を見てみました。

 

そのリストの中にこのHDDが含まれていたので、安心して応募出来ました(^^ゞ

 

組み立て開始です。本体にHDDを取り付けるには、ケースをスライドさせ開けます。


シャーシに直接取り付ける構造のようです。


ファンが真後ろにあり、冷却は問題なさそうです。


HDDが載る部分には防振ゴムが敷かれており


ビスによる固定も防振ゴムを挟んでおり、振動対策に気を遣っているようです。


HDDを2台載せ


段付きビスで固定します。


ビス穴の左右のズレも対応できます。


固定が終わったら、開けた反対の手順で組立です。
ケースをスライドさせて


ビス2本で固定します。

 

 

 


慌てて電源を入れる前に、まずはちゃんと説明書を読みましょう(^^ゞ
SynologyのHPより、ダウンロードセンターへアクセスし、「タイプ」と「モデル」を選択
して、「ドキュメント」と「タブ」より

 

「ユーザーガイド」と「クイック インストール ガイド」を入手しましょう。

まず「クイック インストール ガイド」から、

3章の「DiskStaiton Managerのインストール」より、

その中で、電源を入れた後はWebブラウザを使って設定することが書かれています。

 

ここでようやく電源を入れます。電源とLANケーブルを挿し、正面の電源ボタンをポチッと

同一ネットワーク上にあるPCから、指定された「find.synology.com」にアクセスします。
ブラウザは指定された「GoogleChrome」を使いました。

するとネットワーク上のNASを探し始めました。

しばらくしてNAS「DS213j」を見つけたようです。ここで「接続」をクリック

 

接続し始めます。

初期設定の画面が表われます。

工場出荷時のDSM(DiskStation Manager)のVer.は「4.2-3221」となっており、最新の
Ver.「4.3-3827」とはかなり古く、

どうやってVer.Upしようか?と悩んでいましたが、次の画面で説明が出ました(^^ゞ

セットアップ中に最新Ver.がダウンロードされるようです。
次の画面で管理者アカウント「admin」のパスワードを設定します。

ここでHDDの中身が削除され、RAIDの構築になります。
初期設定(推奨)では「SHR」(Synology Hybrid RAID)で構築されます。

HDD内のデータが削除されることを了承し「OK」

まずは「DiskStation Manager」がインストールされます。

インストールが終わるとログイン画面が表われます。
先ほど決めた管理者(admin)のパスワードを入力してアクセスします。

そうすると、DSM(DiskStation Manager)の画面が開きます。

Web上でWindowsOSが起動したような画面です。これには驚きました!
NASの設定画面はタブで色々な設定が分けられたものを想定していたので、このような
デスクトップアプリが展開されるとは予想外でした(^^ゞ

RAID構築が完了するまでは、性能を調べるような動作は出来ませんが、その他の設定などは

操作可能なようです。
クイックスタートからチュートリアルを見てみます。

ストレージマネージャ

ファイルの共有

ファイルにアクセス

パッケージセンター

Cloud Service

EZ-Internet

色々なことができそうでワクワクしてきました(^^ゞ

 

 

 

初期設定が終わり、RAIDが構築されるまでの時間を利用して他の設定も見てみます。
私が気が付いた主な設定のみですが、レビューを進めると新たな発見があるかも・・・
まず「ストレージマネージャ」を使って、今の状況を確認してみます。
構築が始まって、まだ15分程ですのでHDDの温度も30℃以下と低い状態です。

「コントロールパネル」を開くと、多種多様なアイコンが並び機能の豊富さが伺えます。

「Win/Mac/NFS」よりワークグループの設定や、Macのファイルサービス有無などが変更
できます。

「地域のオプション」でタイムゾーンの変更や、NTPサーバーとの同期が出来ます。

初期のタイムゾーンは、何故かロシア「イルクーツク」になっていました(^^ゞ

タイムゾーンの修正とタイムサーバーと同期を済ませました。

言語でも電子メールで通知される言語が「English」だったので「日本語」に直しました。

後は「ハードウェア」からファンの速度モードも変出来ます。

構築開始から4時間ほど過ぎてHDDの温度を再確認しましたが、先ほどから3~7℃上昇して
います。

ここでもディスク2がディスク1より高い(約7℃)のが気になります。
空気の流れが不利なのでしょうか?

今のところファンの速度モードはデフォルトのままにしておきます。

初日はこのまま放置し、翌朝システムログを確認したところ、構築が終わったのは翌日の
2:11でした。
要した時間は10時間23分となりました。

 

 

 

 

使用する前に今回のレビュー環境の紹介です。
下の図のように、今までのNAS(NETGEAR製のRN10400/RN10200)と同一HUB下に増設し、
色々な測定・比較を行ってみます。

まず、UPSとの連動確認です。
SynologyのHPで調べてみましたが、私が使っているOMRON製「BY50S」

これはUPSの互換性リストには載っていませんでした。

ダメ元で電源をUPSから取り、USBケーブルを背面ポートに接続しました。

やはりダメです。残念ながら認識しません(T_T)
停電時のNASの制御は出来ませんが、瞬停などには有効なので、このまま接続しておきます。

次に、基本的な利用開始として「共有フォルダ」の作成です。
「File Station」を開くと、初期設定では共有フォルダが設けられていないので、作成するよう
促されます。

すると「新規共有フォルダの作成」画面が開き、フォルダの「名前」と「説明」の入力や各種

設定が出来ます。

また、アクセス権の設定も出来ます。

レビュー用に「テスト」という名のフォルダを作りました。
このフォルダを使って色々試してみます。

他のPCより初めてこのNAS(DS213j)にアクセスする場合、ネットワーク資格情報の入力が
要求されます。
今はまだ他のアカウントは登録していないので「admin」でアクセスします。

先ほど作った「テスト」フォルダが確認出来ます。

ここにデータを登録します。選んだのは昨日レビュー用に撮影したデジカメ画像です。
デジカメにはSDカードとしてEye-Fiを使っているので、撮影した画像は自動的にNAS
(NETGEAR RN10400)に転送されます。

画像は148枚で約830MBの容量
これをNAS(NETGEAR RN10400)から DS213jの「テスト」フォルダーへコピーして

みました。
気になる転送速度は約40MB/s

まずまずの速さですね~ 従来のUSB2.0メモリーより早いんじゃ?

参考までに、逆にDS213jからNAS(NETGEAR RN10400)へコピーすると約25MB/s

また、 DS213jからデスクトップへのコピーは約50MB/s

この逆(デスクトップからDS213j)は約60MB/s

詳しい性能測定はこれからですが、期待できそうです(^^ゞ

 

 

 

 

次はバックアップの確認です。
今までも重要なデータをNASに保存しており、私がNASに要求する(=重視する)性能は
「信頼性」です。
今メインで使っているNAS(NETGEAR製 RN10400)には、HDDも比較的信頼性が高いと

されるWDのRed(WD30EFRX)を使いRAID10構成としています。
また、過去にUPS電源の誤操作でNAS自体を壊した苦い経験があるので、本体故障に備え
別のNAS(RN10200)へ毎日自動バックアップする設定にしています。

これからの評価で、このDS213jの用途を決めていきますが、やはり信頼性が気になります。
次は、バックアップについて設定してみました。
DS213jの保管されたデータのバックアップには「ローカルバックアップ」と「ネットワーク
バックアップ」の2通りと、クラウドバックアップとして「Amazon S3」バックアップに対応
しているようです。


今回は基本となる「ローカルバックアップ」を試してみます。
先ほどの環境図にも書いたように、バックアップ先は手持ちの外付けHDD(USB3.0対応)
アイオーデータの「HDCA-UT3.0KB」

これを使います。DS213j背面のUSB端子に接続するとあっさり認識しました。

バックアップの設定前にフォーマットする必要があります。今回は「EXT4」を選択

するとフォーマットが始まり

Windowsのクイックフォーマットのような感じで、すぐ終わりました。

これからがバックアップの設定です。

 

メニューより「バックアップと復元」を選ぶと

設定画面が表われます。

「作成」をクリックすると、「データバックアップタスク」と「LUNバックアップタスク」が
選択でき、今回は「データバックアップタスク」と選択します。

今度はウィザードが動き出しますので、それに従って「次へ」。

バックアップタスクの名前を付けて

バックアップ先の選択とオプションが設定出来ます。

次はバックアップアイテムと元フォルダを選択します。

次はバックアップスケジュールの設定です。

「標準スケジュール」では頻度や時間といった大まかな設定

「詳細スケジュール」では日付指定や分・間隔なども設定出来ます。

これらの設定が終わると、確認画面が表示されます。

これで設定完了です。

次の日のバックアップ状態を確認してみました。
ログを確認したところ、夜3時開始のバックアップ作業は無事に完了していたようです。

 

 

 

 

 

応募の際にレビュー課題として挙げた「Cloud Station」を使ってみます。
「Cloud Station」とは複数のクライアントでファイルを同期する機能です。

まず、DS213jの設定は、DSM画面より「パッケージセンター」を開いて、「Cloud Station」をダウンロードします。

途中でファイアーウォール通知が出ますが、気にせず「OK」で進みます。

ダウンロードが完了すると、「パッケージセンター」の「インストールされました」に登録

されます。

DSM画面右上のメッセージ通知にも表示が出ます。


次に「Cloud Station」の設定です。
DSM画面左上のメニューに「Cloud Station」アイコンが追加されましたので、ここから
設定画面を起動します。

ここから設定開始です。
「Cloud Station」を有効にして、「QuickConnect」を設定します。

「QuickConnect」は外部からのアクセスを可能とするための設定です。

すると、ここで警告表示が出ました。何か設定が足りないようです(^^ゞ

指示に従って「ユーザーホームサービス」を有効にします。

続いて「特権」タブでユーザー権限の設定

「共有」タブで共有するフォルダの設定


「設定」タブで履歴管理やデータベースの保管場所の設定


これでDS213j側の設定は完了です。

 

次は、クライアント側設定です。今回は外部(職場)のPCから試してみます。
使用するPCには予めソフトをインストールする必要があり、SynologyのHPよりダウンロード
します。

では、インストール開始。チュートリアル形式なので迷いません。

識別のためクライアントPCの名前を入力。

「ドメイン名またはQuickConnectID」はDS213jでの設定の際に、付与された9桁の数字で、
ユーザー名とパスワードもDS213jでの設定の際に定めたものを入力します。

接続がテストされ

接続が確認されたら、クライアントPCで同期させるローカルフォルダを選びます。

これで接続と設定が完了です。

クライアントPCのデスクトップ画面右下にアイコンが表われ、同期が開始されました。

「Cloud Station」の管理画面も確認出来ました。

使い方は、DropboxやMicrosoftのOneDriveと同じです。これで容量や値段・サービスに
気を使わない、パーソナルクラウド環境が手に入りました。


これの発展形として、ほかのデバイスでも使用することが出来ます。
iOSアプリに「DS file」というアプリがあります。

これをインストールします。

起動させると、アドレスまたは「QuickConnectID」の入力を求められます。
「QuickConnectID」は先ほど設定の時に表示されていた9桁の数字です。

アクセスできるとNAS(DS213j)が見つかります。

ログインにはユーザー名とパスワードが必要です。

これでログインできそうです。

共有フォルダが確認出来ました。

中の画像ファイルも確認できます。

サムネイル画像もバッチリ

便利ですね~

 

 

 

 

次のレビュー課題として「Video Station」を使ってみます。

先ほどと同じように「パッケージセンター」より「Video Station」をダウンロードして

インストールが終わるとアイコンが追加されますので、そこから起動します。

アプリが起動するとファイアーウォール通知が出ますので「OK」をクリックして進めます。

無事起動しました。Webブラウザー(Google Chrome)上にOSが動いている感覚ですね~

初めにビデオ(動画)を保存する「ライブラリ」の設定です。

DS213j内の「ビデオフォルダ」と「ライブラリ」「言語」を設定します。

他のタブ「DTV」では録画機能やストリーミング機能に関する設定です。

「特権」タブについては、アクセス権の設定です。

「Video Station」はWebブラウザでビデオが再生出来るらしい。扱えるフォーマットには
下表のような制限がありますが、

M2TSがサポートされているようなので、さっそくPT2で録画した地デジ番組を試してみます。
先ほど設定したフォルダにファイルを登録すると、「Video Staiton」アプリから確認が
できるようになります。

番組アイコンをクリックすると詳細が表示されます。ファイル名を工夫すれば分類分けが
出来るようです。

サムネイル画像が表示されてので期待して再生してみると、ファイルを読み込み始め、

再生!・・・・・?  出来ませんでした(T_T)

う~んプラグインの関係でしょうかね~?とりあえず、ここまでで断念します。

 

他の動画として、iPhone5で撮影した動画を見てみます。
今年のお正月に息子が空手の寒稽古に参加した際の動画です。

今度は成功です。ちゃんとブラウザー上で見られました(^.^)

この機能を応用すれば、外部からでもDS213jに保管した動画が視聴できそうです。

 

 

 

 

実用的な使い方を数点レビューしたので、これからはCrystalDiskMarkを使って転送速度の
評価をしてみます。
まずは、アクセスする側のPC設定やDS213jの設定について、最適な条件を求めてみました。
そこに至る経緯は割愛させて頂き、設定項目は3箇所
まず、アクセスする側のPCのネットワークアダプタのに「ジャンボフレーム」があります。

デフォルトでは、この値が「無効」になっていましたので、「9KB」「4KB」の2つに変え、
試してみました。
DS213jの設定は2箇所
1箇所目はコントロールパネルの「Win/Mac/NFS」を開き「Windowsファイルサーバー」

タブの「SMB2とLarge MTUを有効にする」のチェック有り/無し

2箇所目はコントロールパネルの「ネットワーク」を開き「ネットワークインターフェース」
タブの「Jumbo Frame」から「ジャンボフレーム無効 MTU値1500」から「有効 MTU値

9000」まで

3箇所それぞれの設定を組み合わせると、かなり多くの回数測定する必要がありました。

 

半分意地になってベンチを繰り返しましたが、結局最適値は理論通り、ジャンボフレームを
有効にしてMTU値9000が良いみたいです。

 

Writeの数値が高いのが傾向ですね~

デフォルト設定では「SMB2とLarge MTUを有効にする」のチェックが外され、「ジャンボ

フレーム無効 MTU値1500」になっているので、環境によっては転送速度が十分じゃないことに

なりますので、注意が必要です。

 

 

 

 

次は、私が現在使用しているNAS「NETGEAR製 RN10200」との比較です。
カタログスペックを見るとCPUやメモリー量は同一、冷却ファンサイズも同一、外形サイズも
似通っています。


違うところは、RAID構成やホットスワップの対応、USB3.0の有無、重量に販売価格です。

 

でも外観上は白と黒で違いは明確


幅はほぼ同じ

側面にブランドロゴがあるのは同じですね~

背面ファンもほぼ同じ位置です。

では、DS213jに取り付けていたHDD(WD2002FAEX-007BA0)を移し、初期設定して

動作比較を行ってみます。

 

まず、RAIDの構築が完了する時間ですが、DS213jのほうが長くかかりました。

次に消費電力の比較(起動時・アクセス時・アイドル時・待機時)ですが、違うHDD:WD30EZRXも相互に組み込んで比較してみます。

RN10200ではスリープ設定ができなかったので数値不明です。

HDDによる差の方が顕著ですが、総じてDS213jのほうが省電力です。

 

次にHDDの温度比較です。転送速度を測定しているときにHDDが連続稼働し、その際の最高

温度を、それぞれのNASの管理画面から読み取りました。

DS213jはやはりDisk1とDisk2で5℃以上の温度差が生じるみたいです。

かなり発熱量の差があるHDDを比較したのに、ほとんど差がなかったRN10200の方が温度

制御は優秀な印象です。

 

最後にCrystalDiskMarkを使っての転送速度比較です。

HDDによる差は僅かで、残念ながらDS213jの方が劣った結果になりました。

 

 

 

 

ここからは色々なことをチョット試してみます。
まず、RAID(Synology Hybrid RAID)に構成された2台のHDDですが、故障を想定して1台を

取り外すとどうなるか?試してみました。


電源OFFし、HDDを1台取り外して起動させると、立ち上がりビープ音が鳴りだします。

復旧作業として、先ほど使った容量が大きなHDD(WD30EZRX)を取り付けてみます。

ボリュームマネージャ・ウィザードから「修復」を選択して、次へ

新たに取り付けたWD30EZRXを選択して、次へ

警告画面が出ますが続行のOKをクリック

最後に設定の確認表示が出て適用をクリック

保存されて

初期化から開始されます。

この一連の様子をログで確認してみると、17:28:42でリペアが完了したようです

調子に乗って、更にもう1台のHDDの2TB(WD2002FAEX-007BA0)も3TB(WD30EZRX)に

置換してみました。
先ほどと同じように、2TBを取り外し新たな3TBを取り付け、起動させた後、ボリューム

マネージャウィザードから修復です。

修復が始まりました。

修復が終わったのは翌日の3:16:19でリペア完了です。

これでデータを失うことなく、2TB×2台から3TB×2台への置換が完了しました。

 

 

 

 

レビューに際して色々な使い方を調べていると、背面のUSBポートは記録用メディアを接続

するだけではなく、USBのWiFi子機やBlueToothドングルも拡張用として使えるらしい。

 

さっそく使ってみました。
まずはBlueToothドングルとしてロジテック製「LBT-UAN01C1」

これを背面のUSBポートへ接続すると確かに認識します。

BlueTooth対応スピーカーをペアリングさせます。スピーカーはコレ

これもちゃんと認識されたようです。

ペアリングも出来たので、これで使用できます。

さて、この使い道ですがNAS(DS213j)に保存された音楽データを再生させ、BlueTooth

スピーカーより再生させることで、クライアントから離れた場所にNASを置き、ミュージック

サーバーとして使えます。

再生させるアプリ「Audio Station」をパッケージセンターよりダウンロードします。

あらかじめNAS(DS213j)フォルダーに音楽データを準備しておき、これを再生させます。

ここで注意する点とした、再生する先を「マイコンピュータ」からBlueToothスピーカーに
切り替えておかないと、再生した音はクライアントPCから流れてしまいます。

NASから音楽が流れるって、不思議な感じがします。

操作したクライアントはタブレットPCですが並べるとこんな感じです。

 


次は無線LAN子機によるWiFi接続を試してみます。子機はBuffalo製「WLI-UC-GN」です。
接続した背面はこんな感じです。手前がBlueToothドングル、奥がWiFi子機です。

これも無事認識したようです。

WiFi子機が接続されると、ネットワークインターフェースに今までなかった「ワイヤレス」

表示が追加されます。

WiFi設定から、検出されたアクセスポイントに接続します。

パスワードを入力すると接続完了です。

これでWiFi接続が完了です

LANケーブルを刺さないで使えるNASなんて便利ですね~

 

 

 

最後に試してみたのが、DSMの次期Ver.「DiskStation Manager 5.0」Beta版です。

SynologyのHPにBeta版が準備されているので、せっかくなので体験してみました。

ここからBetaプログラムをダウンロードします。


機種を選択して

更新作業は「コントロールパネル」の「DSM更新」から

手動で更新します。

先ほどダウンロードしたファイルを選択し、

読み込みが始まります。

アップデートに成功したようです。

DSM5.0が起動しましたが、ログイン画面から一新された感じです。

いよいよご対面です。

Webデスクトップ画面もやさしい色使いになりました。

「パッケージ センター」内のアプリもBeta版が準備されていました。

少し使っただけですが、期待出来ますよ~

なぜか転送速度も速くなった感じです。

数日前に測定した数値から軒並みUP!

正式版がリリースされるのが待ち遠しいです。

 

 

 

今回のレビューを通じ感じたことですが、まず改良や見直しの要望として、
HDD交換する際にはケースを取り外すのですが、そのネジ締めが樹脂に対して行われる構造に
なっており、取り外しや再組立てで、樹脂の部分が穴バカになりやすいことです。

現状の締め付けネジは相手側にネジ溝が無いところに、溝を切りながら締結する
「タッピンネジ」になっていますが、これは通常 複数回の取り付け取り外しが前提される
部分には使用しません。
再度の締め付けの際に、一度できた溝自体を壊す可能性があるからです。

コストはかかりますが、樹脂の中に金属製のナットを埋め込む「インサートナット」を
設ければ、樹脂と違って溝が壊れることはありません。

また、HDDをフレームに取り付けるネジの形状も見直して欲しいと感じました。
交換を数回行いましたが、ネジの頭が薄くドライバーのかかりが浅くなってしまい、
ネジがドライバーの先から落ちたり、

締め付けるよう力を加えると、ドライバーが十字の溝から逃げてしまい、ビスの十字の溝
自体を削り、さらに力が逃げやすいように悪循環になります。


これらのことから想像すると、製品コンセプトとして、あまりHDDの交換を想定しいない
ように伺えます。

 

また、ケースに「Syology」ロゴに溝を設け、排気口としていますが、裏から見ると

わざわざ「o」の部分を作るために、別部品を取り付けて実現しているコダワリも見受け
られます。

この部分だけ穴じゃなくて凹みで妥協しても、外観や冷却性能に影響は無いと思え、
コスト削減も可能じゃ・・・?

 

でも、このケースの設計者はHDDが取り付けやすいよう考慮している跡も伺えます。
HDD固定用のネジの締め付けにはケースの外周の淵(リブと呼ばれる)が僅かに邪魔します。

締め付け用ドライバーの邪魔にならないよう、部分的に逃げを設けてあります。

このような細やかな配慮がされているのなら、背面のネジ締めについても構造的な見直しが
望まれます。

 

レビュー中の比較データにも書きましたが、構造的に1台のHDDの空気の流れが悪くなって

います。

フレームとHDDに挟まれ、空気に流れがわるく どうしても冷却が不利になります。
フレームの形状を工夫して一部を切り取り、冷却ファンからの風の流れを改善することが

望まれます。

 

 

 

 

 

 

 

気になった小さな点はこれくらいにして、総評は「大満足」です!
使用者が「やりたいこと」はアプリを導入すれば実現でき、そのアプリも多種多様であり、
ほぼ日本語化対応がされていることも、導入へのハードルが下げられています。

従来のNAS(Network Attached Storage:ネットワーク・アタッチト・ストレージ)は
ネットワークに接続して使えるHDD(ハードディスク)との認識が強かったが、単なる

ファイルの置場にとどまらず、音楽・動画・画像の管理(保管じゃなく管理)を任せ、
まさしく「パーソナル エンターテイメント センター」になります。

また、背面のUSBポートを利用したハード的な拡張も魅力です。

WiFi接続やBlueToothドングルの利用は、今までの想像を超えた活用が期待できます。

 

今まで私の持っていたNASに対する印象を変えてくれた貴重な体験となりました。

まだまだ使い込みが不足しているので、我が家のネットワークの中心で活躍できるよう

これからも勉強します!

 

今回、レビューの機会を与えて下さりました Synology Inc.様、ZIGSOW様に感謝申し

上げます。
また、拙いレビューを読んで頂いた方にお礼を申し上げ、レビューを終えたいと思います。

ありがとうございました。

コメント (2)

  • れいんさん

    2014/03/05

    DS fileはいつも重宝しております。
    このおかげでiphoneからの写真取り出し
    パソコン編集がとってもスムーズになりました。
  • 自由さん

    2014/03/05

    パーソナルクラウドがあるとデータのやり取りがスムーズですよね。
    今はDropBoxを愛用してますが、コイツに統一するよう企ててみます(^^)

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