レビューメディア「ジグソー」

当時「じゃじゃ馬」扱いされていた渓流竿です。

12本継ぎで最長5.3mの渓流竿です。
12本継ぎで最長5.3mの渓流竿です。


Daiwaの渓流竿のアモルファスウィスカートーナメントパワーメッシュ琥珀抜(長いw)です。

渓流釣りに夢中だった頃に購入したもので、色々と買い集めた渓流竿の中で最も気に入っている一品です。購入してから既に20年以上経っており、結婚してからはほとんど使わなくなったので、今はただのコレクション的な存在になっています^_^;

渓流釣りを始めた頃は、学生でお金もなかったのでホームセンターなどで安いグラスファイバー製やカーボン製の渓流竿を購入して使用していましたが、社会人になった頃に「山女魚遊学」という本でナチュラルドリフト釣法に出会ってからは、その釣法に耐える装備が必要になり、キチンと設計・製造されたメーカー品を扱うようになりました。



釣り竿を購入する時はかなり悩みます。

特に数万もするようなものだと何日も悩んだ末に購入したり断念したりするのですが、本製品は友人がこのシリーズの「中硬」を持っており、実際の釣り場で何度か振らせてもらったこともあったので、割とすんなり決断できた記憶があります。

本製品は「硬調」で、友人の持っていた「中硬」とは味付けが異なることは承知していましたが、実際に試させてもらった時に自分の好みよりも柔らかいような気がしたので、売り場では「中硬硬」と「硬調」とで若干悩みましたが、直感的にコレだと思ったので「硬調」を選択しました。

結構キズだらけです。
結構キズだらけです。


■外観
本製品はよくある和竿調の見た目を重視した渓流竿ではなく、どちらかというと実用本意でスポーツ寄りな位置付けになりますが、それでも仕上げの美しさは素晴らしいの一言です。私のはすでにキズだらけになってしまいましたが、新品の時は透明感のある独特なツヤとハイテクな素材感とのマッチングが絶妙で、この竿を眺めながらうっとりしていましたw

仕舞い寸法はちょっと長めの50cm
仕舞い寸法はちょっと長めの50cm

見ても触っても分かるパワーメッシュ
見ても触っても分かるパワーメッシュ


製品の入っていたケースは保管用にも釣行にも使える優れもので、サブの竿を収納するスペースも付いているという拘りようで、大変重宝しました。これ以外に専用の袋が付属したかどうかは全く覚えていません。。。

しっかりとした作りの専用ケースのフタ部分
しっかりとした作りの専用ケースのフタ部分

中が2部屋に分かれていて間違いなく2本の収納が可能です。
中が2部屋に分かれていて間違いなく2本の収納が可能です。


■特徴
本製品は当時のハイエンドクラスなだけあって、当時の技術の粋を集めた作られた時代の先端を行く渓流竿でした。正確には鮎竿の方が最先端だったかも知れませんが…

例えばアモルファス・ウィスカーという今はあまり聞かない素材(技術)が使われているののですが、これは当時のDaiwaが推奨する高強度を実現する最先端の技術だったと思います。これにより薄くて丈夫な竿を実現していました。

固着防止の処理など見えない部分の仕上げも完璧です。
固着防止の処理など見えない部分の仕上げも完璧です。


それから、マルチレングス機能は一本の竿で何通りかの長さに調節できるもので、今ならありがちな機能かも知れませんが、当時はまだ出始めの頃だったのでとても画期的な機能で驚くとともに釣法しました。この部分は強度などにも影響するとても繊細な部分なのですが、部品一つひとつが精密機器と思えるほどの緻密さで製作・調整されていて驚かされます。

本製品のマルチレングス機能は、「5.3m」「4.9m」「4.5m」「4.0m」の4段階調節となっています。

胴の先端に書いてある数字から先を伸ばすとその長さになります。
胴の先端に書いてある数字から先を伸ばすとその長さになります。


また、ダブルセンサータッチグリップと呼ばれている「しっかり握れて滑りにくく持ち重りしない」という独自のグリップも売りの一つとなっていました。本製品の重さは129gで当時としてはかなり軽い方でしたが、この握りやすいグリップの効果もあって、長時間握っていても疲れにくく重宝しました。

途中くびれているグリップ部、断面は楕円形となっています。
途中くびれているグリップ部、断面は楕円形となっています。

握りやすく滑りにくい表面加工が施されています。
握りやすく滑りにくい表面加工が施されています。


竿の調子は「硬調」の抜き調子で、屈曲比率的には7:3となっています。軽く振ると明らかに先調子ですが、かといってキツイ先調子ではなく魚が掛かるとグイグイと胴が曲が感じです。強さとしなやかさを併せ持っているので、25cm以下の山女魚や岩魚は面白いようにスポスポと抜けました。また尺物が掛かっても簡単に伸されるような心配は不要の頼もしい相棒でした。(細イト仕掛けだったので先にイトが切れました)

当時は掛かった魚を抜いてキャッチするというスタイルでした。



ただ間違いなく硬いので、細イトに軽いオモリの組み合わせだと狙ったところに餌を投入するのが難しく、この特性に慣れるのに苦労した記憶があります。そのせいか一時期めっきり釣果が上がらないことがありましたっけ^_^;



当時はじゃじゃ馬扱いされていましたが、一度慣れてしまうとこれ無しでは釣れる気がしない癖になる竿でした。しかしながら、万能ではなく本流や支流の細い沢ではそれ用の竿を用意して、それぞれの良い点を生かしながら使い分けていました。と書いたものの、実はあまり使いこなせていなかったのではないかという噂もありますw

キャップと元栓部分には溝があって、簡易的に仕掛けを巻けるようになっています。
キャップと元栓部分には溝があって、簡易的に仕掛けを巻けるようになっています。


ちなみに釣行には本製品をメインに他の調子が違うものなどを数本携行しており、穂先の予備も常に持ち歩いていました。本当は同じシリーズで揃えたかったのですが、さすがに予算が無くて(クルマに費やしていた)断念しました。。。

最近は休止していますが、そのうちまた余裕ができたら再開しようかと思っています。ただこの竿が今でも当時と同じような強度としなやかさを持って使えるのかは疑問です。経年劣化で簡単にポキンと折れてしまいそうな気がしてならないので、再開する時はきっと新しい竿を買うと思います。
  • 購入金額

    60,000円

  • 購入日

    1990年頃

  • 購入場所

    近所の釣具店

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