レビューメディア「ジグソー」

くつろぎながらお茶の間PC

ASUS からミニサイズの PC の VivoPC シリーズがリリースされました。

ミニサイズの PC の VivoPC が ASUS からリリースされた

VivoPC は家庭のテレビとつないで、大画面で写真や動画などさまざまなファイルを楽しむことができます。
また、タブレットやスマートフォンでリモートで操作することができる PC です。
ワイヤレス LAN を搭載しているので、自宅内にあるワイヤレス環境に接続すればすぐにインターネットなどのサービスをすぐに利用することができるようになります。
VivoPC VM40B には完成モデルの「VIVOPC-VM-S007K」および「VIVOPC-S006K」とベアボーンモデルの「VIVOPC-VM40B-S004M」の 2 種類があります。
今回は「VIVOPC-VM40B-S007K」で「VivoMouse」が付属しているモデルのレビューになります。

サイズは幅190 ×奥行き190 ×高さ56.2 mm とコンパクト

コンパクトな AC アダプターと付属する VivoMouse やキーボードを接続するための USB レシーバーが付属する

ユニークな形状の VivoMouse と USB 延長ケーブルなど

ワイヤレスに対応した AK2L キーボードが付属する

OS には Windows 8 64 ビット版が搭載され、ワイヤレスに対応したキーボードとタッチパッドが搭載されユニークな使い方ができる VivoMouse が同梱されています。 

VivoPC VM40B 本体と付属品など

リビングに置いてもうくことがないスタイリッシュなデザインです。
フロントには動作を確認することができるインジケーターの役割をするスリットがはいっていて、電源を入れるとホワイトで光ります。

フロントには電源のインジケーターのスリットのみがデザインされている

入出力のポートはすべてリアにまとめられています。
コンパクトですが、よく使用される最低限のポートがそなわっています。

リアの向かって右側にはオーディオ入出力、ミニ Dsub-15 ピン、HDMI、S/PDIF、Ethenet、USB3.0 × 2

SD カードスロットが備わっているので、カメラなどで撮りためた写真や動画などを簡単に取り込むことができます。

リアの向かって左側には電源プラグ、電源ボタン、カードリーダー、 USB 2.0 × 4 およびトップカバーのロックボタンがある

VivoPC VM40B の主な仕様や標準でインストールされているアプリなどは以下のようになります。

VivoPC VM40B の主な仕様

消費電力やサイズなど

主な付属品およびインストールアプリ

付属する AC アダプターも幅と奥行きが約 750 mm で高さが 310 mm とコンパクト

タッチパッドが合体したマウスの VivoMouse は机の上ではマウスとして使えて、手の上ではタッチパッドを使用してさまざまな操作をおこなうことができます。
タッチは 3 本指の操作まで対応しています。

ユニークな形状で楽しい使い方ができる VivoMouse

VivoMouse は単 3 電池 2 本で動作し、電源スイッチを入れることで動作します。

センサー近くにあるのが電源スイッチ

カバー内部には電池のほかに USB レシーバーを格納するスペースが用意されています。
持ち運びするときに便利ですね。

電池を入れるにはスライドロックをスライドさせながらカバーをはずします

付属のワイヤレスキーボードは本体にあったスタイリッシュでコンパクトなデザインです。
キーボードの裏面はラバー加工が施されているので、膝の上などでもすべらず使うことができます。

付属する AK2L ワイヤレスキーボード

金属フレームで耐久性があり小型で携帯性が高い

単 4 電池 2 本で稼働する

買ってきたら、電源とモニター、そして USB レシーバーを接続すればすぐに使えるようになります。

電源とモニターそして USB レシーバーを接続するだけ

場所を取らないのでリビングなどで使用するにはうれしい

搭載されているハードディスクの容量は 500GB で以下のような構成で出荷されています。
OS は UEFI の環境にインストールされています。
OS をハードディスクのイメージごとバックアップを取りたい場合には、UEFI に対応したバックアップソフトウェアが必要になります。

パーティションの構成(E: と F: が VivoPC のパーティション)

ハードディスクの詳細の情報(ディスク 1 が VivoPC に搭載されている HDD)

ドライバーなどが保存されている[eSupport]フォルダーの状況

起動した直後のスタート画面

標準でインストールされているプログラム

搭載されているハードディスクはトップカバーを開けることで簡単に取り換えることができます。

搭載されているハードディスクはウエスタンデジタル製の WD5000AAKX

スライドさせて簡単に取り外すことができる

SATA コネクターと手前に見えるのがメモリースロットのカバー

VivoPC の ハードディスク交換手順

 メモリーは標準で 4 GB が搭載されています。

[ASUS]ロゴが入ったシールをはがすとネジが現れる

メモリースロットは合計 2 で空きスロットが 1 ある

搭載されていた容量 4 GB のメモリー

普通に机に設置して使用することもできますが、コンパクトなのでリビングなどに設置をして、普段使っているテレビでくつろぎながらお茶の間 PC を楽しむのもよいと思います。

VivoMouse を使用したシーン

VivoPC のアップグレードについてです。
組み込まれている部品で換装することができるものはハードディスクとメモリーだけでした。

VivoPC のマザーボードの取り付け作業

カバーを取り外して現れたマザーボード

UPU クーラーのファンとカバーの下に CPU がある

CPU クーラーで奥には Intel Celeron 1007U が見える

内蔵されているステレオフルレンジスピーカー

メモリーを増設したり、ハードディスクを高速の SSD に換装したりすることができます。
作業自体は簡単にお手軽におこなうことができます。
そのほかに、BIOS の設定項目には仮想化環境を支援する Intel VT や PC がスリープ状態でも電子メールや SNS の情報を最新に更新したりすることを実現する Intel スマートコネクトテクノロジーなどの設定がそなわっています。
Intel VT をオンにすることで Windows 8.1 Pro などで利用することができる Hyper-V を使用することができるようになります。

仮想化機能を支援する Intel VT

Intel スマートコネクトテクノロジーを使用したい場合には、別途ドライバーを用意する必要があります。
ドライバーは以下のサイトからダウンロードすることができます。

URL:VivoPC VM40B ダウンロード & ツール

SATA の Intel Smart Connect Technology V4.2.40.2357 for Windows Win7 32bit & Win7 64bit & Win8 32bit & Win8 64bit です。

Intel Smart Connect Technology は標準で無効になっている

13.3 インチのモニターと組み合わせてみると、意外とコンパクト。

13.3 インチの Gechic On-Lap 1301 との組み合わせ

持ち運びも可能かな?

更新: 2013/12/17
ASUS VivoPC VM40B の使用感と活躍する利用シーン PREMIUM REVIEW

くつろぎ操作

コンパクトなので場所をとらず、スタイリッシュなデザインなのでリビングなどに設置しても風景にとけこんでくれます。

場所をとらないので、HDD レコーダーなどと並べてテレビの近くに簡単に設置することができます。

また、AC アダプターもコンパクトで目立たず設置することができるのでうれしいです。

大画面のテレビに接続がすんだら、撮りためた写真や動画を楽しんでみましょう。

リビングなどでごろんと寝転んだりソファーでくつろぎながら楽しみたい場合には、付属の VivoMouse で操作すると便利です。

VivoMouse はマウスとして使えるほかに、上部にはタッチパッドがそなわっているので、片手でリモコンを扱うように VivoPC を操作することができます。

標準ではこの VivoMouse を利用することができないので、使用することができるように VivoMouse のアプリケーションをインストールします。

インストールプログラムは以下のフォルダーに保存されています。

フォルダー:C:\eSupport\VivoMouse

プログラム名:ASUSVivoMouseSetup

ASUSVivoMouseSetup を実行したら指示にしたがってインストールを進めていきましょう。

VivoMouse アプリケーションのインストール

インストールが完了すると、再起動をもとめられるので指示にしたがいます。

再起動が完了すると VivoMouse を利用することができるようになります。

タッチパッドではカーソルの操作のほかにタップして選択やスクロールなどの操作ができるようになります。

また、右端から内側に向かってスワイプすることで、Windows 8 のチャームバーを呼び出すことができます。

Web や写真、動画などの閲覧など、簡単な操作は VivoMouse でおこなうと便利だと思います。

こたつなどで寝転がって楽しむことができます。

キーボードも配線の必要がないワイヤレス対応なので、離れた場所から楽に入力をおこなうことができます。

ステレオスピーカーが内蔵されているので、VivoPC 単体で音を再生することができます。

音楽などを再生しながら PC を楽しむことができます。

そのほかにも Bluetooth 4.0 が標準でそなわっているので、対応した機器を買ってきてすぐに接続することができます。

家族団らんでお茶の間 PC を楽しもう

VivoMouse のおもしろい使い方をご紹介しましょう。

VivoMouse のタッチパッドを使ってお絵かきをすることができます。

左クリックをロックすることで絵を描くことができるようになります。

標準の設定ではできないので、設定を変更しましょう。

設定は[コントロールパネル]→[マウス]の[ボタン]タブの[クリックロック]の[クリックロックをオンにする]をオンにします。

[コントロールパネル]→[マウス]の[クリックロックをオンにする]

これでクリックボタンを長くクリックするとロックされます。

この設定をおこなうことで VivoMouse を使用して絵を描くことができるようになります。

VivoMouse でお絵かき操作ができた

VivoMouse を使って Windows 8 のアプリの Fresh Paint でお絵かきをしている様子

工夫次第でお茶の間で遊ぶことができる PC です。

更新: 2013/12/17
ワイヤレスでリモート操作できるアプリ「ASUS Wi-Fi GO!」の活用術 PREMIUM REVIEW

さらにくつろぎ快適操作

Andoroid のスマートフォンやタブレットなどを用意するとさらに便利な使い方ができます。
Andoroid タブレットなどに専用のアプリをインストールすることで、さまざまな操作をリモートからおこなうことができるようになります。

VivoPC の Wi-Fi GO! の画面

最新版の Wi-Fi GO! は以下のサイトからダウンロードすることができます。

URL:VivoPC VM40B ダウンロード & ツール

Android アプリの Wi-Fi GO! Remote の画面

URL:Wi-Fi GO! Remote - Google Play の Android アプリ

Android アプリの最新のバージョンは 1.1.25

DLNA をサポートしているので、Android から VivoPC の動画や写真などのファイルをリモートから操作してテレビ画面で再生することができます。
VivoPC 側では Windows 8 に標準でインストールされている Windows Media Player の DLNA サーバーの機能を使用します。

Windows Media Player の[ストリーム]→[プレーヤーのリモート制御を許可]で[このネットワーク上でリモートを許可する]を選択する

Windows Media Player でファイルを共有させる設定が完了したら、Wi-Fi GO! Remote でリモート操作をおこないテレビで再生することができるようになります。
ここでひとつ残念なことに、ライブラリの場所の設定で追加した場所に保存されているファイルを再生しようとすると再生することができませんでした。
標準では C: ドライブの容量が約 40 GB で設定されています。
標準で設定されているドキュメントやビクチャなどに大きなファイルを保存するには容量が不足しています。

動画や写真などの容量の大きなファイルは D: ドライブに保存しよう(スクリーンショットは換装した 120 G の SSD の状況)

ライブラリの機能で別の場所に保存しているフォルダーを一元管理して利用しようと思いましたが Wi-Fi GO! Remote ではライブラリに追加したフォルダーに保存されているファイルを操作することができませんでした。
再生したいファイルは保存場所に設定されているフォルダーに保存して利用しましょう。
アップデートでぜひ改善してもらいたい機能です。

ビデオやピクチャなどライブラリに追加した場所に保存されているファイルの再生ができない

Windows 8 でライブラリの場所に別の保存場所を追加する

タブレットやスマートフォンに撮りためた写真などを VivoPC に簡単に転送することができます。
転送するには File Transfer を使用します

File Transfer を使用して写真を転送している様子

そのほかにも、VivoPC で動作している Windows 8 をリモート操作したり、キーボードやマウスをリモート操作する機能がありますが、今回の環境では正しく動作しませんでした。

今回使用した Android タブレット

アップデートで対応することを期待しています。
目玉である機能が利用できなかったのは残念です。
そのほかに、リモートから電源を入れる機能があります。
動画や写真などを楽しみたいときに、すぐに VivoPC を利用することができるようになります。

更新: 2013/12/17
ASUS VivoPC VM40B の良かった、気に入った、オススメしたい機能や特長など PREMIUM REVIEW

仮想サーバーを構築してみよう

ASUS VivoPC は小型で発熱や静穏性に優れた PC です。

そこで、この特徴をいかして自宅で利用することができるサーバーを構築してみたいと思います。

今回はマイクロソフトが無償で提供しているハイパーバイザー型の仮想化製品の Microsoft Hyper-V Server 2012 R2 を使用して仮想化サーバーを構築してみたいと思います。

URL:Hyper-V Server 2012 R2 のダウンロード

Hyper-V 上に複数の仮想マシンを作成して OS をインストールすることで、1 台の PC 上に複数の仮想マシンを動作させることができるようになります。

ダウンロードサイトから ISO イメージのインストールイメージをダウンロードしたらインストールの準備にとりかかります。

インストール後におこなうハードウェアのドライバーのインストール作業などの手間をへらすために、Windows ADk を使用してインストールイメージにあらかじめドライバーなど追加します。

URL:Windows 8.1 用 Windows アセスメント デプロイメント キット (Windows ADK)

Windows ADK をインストールするときに追加する機能は、Deployment Tools と Windows Preinstallation Environment (Windows PE)を選択します。

[Dism]コマンドを使用して Intel チップセットドライバーを追加している様子

VivoPC には光学ドライブが装備されていないので、今回は USB フラッシュメモリーからインストールをおこないます。

インストールメディアの ISO イメージを USB フラッシュメモリーから起動させることができるように準備します。

ISO イメージと USB フラッシュメモリーの準備ができたら、以下のツールを使用して環境を整えます。

URL:Windows 7 USB/DVD Download Tool

Microsoft Hyper-V Server 2012 R2 のインストールイメージを USB フラッシュメモリーから起動できるようにする

インストールメディアの用意が整ったら、VivoPC の BIOS で Hyper-V Server をインストールすることができるように、適切な設定をおこないます。

Intel VT を有効にする

起動の Secure Boot menu では OS タイプを[Other OS]に変更する

用意ができたら USB フラッシュメモリーから Hyper-V Server のインストールを進めていきます。
今回は SSD に換装して作業をすすすめてみました。

換装した Intel SSD 510 Series 120 GB

Hyper-V Server 2012 R2 のインストール画面

インストールが完了したら管理者のパスワードを設定してサインインします。

Hyper-V Server の管理画面

Hyper-V Server 2012 R2 の管理はコマンドラインからおこないます。
コマンドラインで管理することが苦手な場合には、Windows 8 Pro などに搭載されている Hyper-V マネージャーを使用して GUI で管理することができます。

Hyper-V マネージャーを使用するには Windows の機能から Hyper-V 管理ツールを追加する

Hyper-V マネージャーを起動したら、Hyper-V Server が動作している VivoPC を追加して管理することができるようにします。

VivoPC では仮想マシンに対して最大 2 つの CPU を割り当てることができる

LAN も正しく認識されているので仮想スイッチマネジャーで仮想スイッチの構成をおこなうことができる

リモートから仮想マシンや OS のインストール作業をおこなうことができます。

VivoPC で動作する Hyper-V 上の仮想マシンに Windows 8.1 をインストールしているところ

VivoPC で動作する Hyper-V 上で Windows 8.1 が動作しているところ

VivoPC で動作している Hyper-V 上に問題なく複数の OS をインストールして動作させることができました。

複数の OS を動作させて、複数の違った環境を同時に使用することができるようになります。

省スペースのミニサーバーとして利用することができました。

動作音も静かで常時電源を入れているサーバーには最適なマシンだと思います。

発熱も少なく省電力で実行することができるのでサーバーとして利用することもいいなと感じました。

 

見えるところに置いておきたい、そんな風に感じさせてくれる PC です。

コメント (16)

  • sandbagさん

    2013/12/13

    本体もキーボードもマウスもデザインが近未来的でカッコいいですね。
  • tomoさん

    2013/12/13

    おしゃれに扱いたいと思わせるPCです。
    デザインがとってもよいのでカラフルなタイプだしたら目に引くと思います。
  • インディアンヘッドさん

    2013/12/13

    tomoさんもレビューに選出されたんですね。
    うらやましいです。
    このレビューに応募したかったのですが
    何せ未だにスマートフォン等持っていない身
    なので見送りました、レビューの続き楽しみに
    しています。
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