亀用を謳うろ過ポンプキット。
同型の通常タイプ（魚用）とはろ剤の内容が異なり、アンモニア吸着性を持ったジャリのようなゼオライトろ材を専用ケースに入れて使用している。

サイズ違いで4種類がラインナップされており…

タートルフィルターS：最も小型
タートルフィルターM：Sのろ剤部分を長くしたもの
タートルフィルターL1：Sと同じ高さで幅が広く、ポンプも大型化したもの
タートルフィルターL2：L1を更にろ剤を長くした最大タイプ

となっている。
今までSを使用しており、今回L1を購入したので感想は2点が混じっている事をご了承を。

 どれも縦置き・横置き可能で、水槽のカドに吸盤で貼り付けて使用する。
ミドリガメ飼育の際は、水位を低くするので上部接地・サイド用のポンプもやっぱり水位が足りず上手く動作しない。

しかし水の量が少ない割りにえさはよく食べるので、この手のろ過装置がないとあっというまに水が汚れてしまう。頻繁に水をとりかえてあげればいいのだが、水道設備の無い2Fで飼育（1Fは日当たりが悪く甲羅干しができない）しているので難しい。色々とポンプを試した結果落ち着いたのがこのシリーズの「S」タイプだった。

とはいえ我が家のミドリガメは水位を高く（15cm以上）して飼育しており、Sサイズを縦置きで使用するとちょうどいい。一般的な飼育だとこの水位は高すぎるのだが、それこそ20年以上この高い水位を維持して飼育しているので、今更変に環境を変えるのはよろしくないということでそのまま。

ろ剤の吸着能力は1ヶ月程でなくなってしまい、それが交換の目安とされているが、その後も単なるジャリ型のろ材として洗えばゴミ取りはできるので、1年に一度くらいしかろ剤は交換しなかった。

 （↑タートルフィルターS）

 タートルフィルターSは2008年の購入なので5年使った（但しカメが冬眠する間の冬場は未使用）のだが、先日ついにポンプが故障。元々静かなポンプだったので当初気づかなかったのだが、2日程度でものすごい勢いで水が濁ったので故障がわかったレベル。図らずもポンプの効果が立証されてしまった。

 
同じSサイズを買おうとして調べていると、このL1を発見。値段は倍以上するが、既に水位が高めでSにはオーバーな水量で使用していたし、L1とSの高さはほぼ代わらないので今まで通り縦置きで使用可能ということでチョイス。

（横置きの場合最低水位がSより高くなるので注意）

 セット内容・構造はほぼSと同じでまさに拡大版といったところ。黒いポンプ部分、半透明のフィルタ部分、そして放出パイプだ。

ろ剤は3袋付属するが一度に収まるのは2袋なので1袋は交換用となる…って中途半端だからどうせなら4袋つけといてくれよ。その分値段上乗せしていいから。

写真の通りフィルタ部は単なるカゴなので、好きなろ材を突っ込むのも容易。

下部のフィルターを通じてすった水はこの放出パイプでシャワー状になり、水槽内に流れを作る。但しSサイズはカメのヨゴレでたまに詰まることがあった。たぶん今回も詰まるだろう。
 

 ポンプの水量はアップした分、わずかに音も大きくなった気がするが、水没して使えば殆どきになる音ではない。Sの故障時に水を交換し、その後3日間ほどポンプ無しで飼育していたが、その間に濁った水（上の写真）は僅か半日でスッキリしてしまった。これは明らかにSサイズより速い。

 
 とにかくカメのような水位の低い水槽に使えるろ過装置が少ないので、特に廉価に入手できるSサイズの存在はありがたい。今までもっと高いポンプを使っていい効果がでなかったり手間がかかったりしていたので。

 半水棲のカメ飼育の際は、あると格段に水の維持がラクになる。但しSサイズでも十分な能力を出してくれるし、小柄な分横置き時の最低水位もSサイズのほうが低い。

入手性から見てもまずはホームセンター等でも販売されているSサイズを使い、気に入ったのなら、低い水位を維持しつつろ過能力を上げたいのならMサイズ、今回のように水位・水量が高めならL1orL2を検討するのがいいんじゃないだろうか。

【！爬虫類苦手な人は注意！】

うちのミドリガメ（ミシシッピーアカミミガメ）は22歳くらいなのででっかいです。甲羅だけで20cm以上あります。オスなのでセーフでしたがメスはもっとでかくなります。

長生き＆でかくなるし、意外とアグレッシブで脱走したりするし、噛まれると出血必至です。小亀が安く簡単に入手できるからといって飼うとご覧の有様だよ！なので覚悟をきめて飼いましょう。 こんなこと言ってますが私はコイツ好きですよ。