タッチ機能のないWacomペンタブレットを使っている方は、まだ、たくさんおられると思います。そんな方へWindows8の魅力的なタブレットUIをショートカットキーを使うことで便利に使える方法を考えてみました。

タッチ機能のないCintiqやIntuosなどで使えて、ペンを握ったまま(マウスやキーボードに持ち替える事がなく)Windows8を使えます。

   こんな感じで使えます。

　■■■　設定方法　■■■　

Windows 8 には、新しいキーボード ショートカットがたくさん追加されました。

【主なショートカット】

これらのショートカットの一部を、ペンタブレットのプロパティでファンクションボタンに設定します。

今回設定したファンクションボタンは、以下の５個です。

• Windows8スタート画面の表示
• タスク切り替え
• オンスクリーンキーボード
• スクロール

Cintiqの左右のファンクションボタンの内、右側５個に設定をしました。

ファンクションボタンの設定方法は以下の通りです。

　１．Windows8スタート画面の表示　

このボタンを押すとWindows8のスタート画面に戻ります。
よく使う２D,３Dアプリをピン留めしておけば、アプリケーションランチャーとして使えます。　また、メール、ニュース、天気などのモダンUIアプリも起動できます。
   

注意）　ClasicShellなどのWindows8にスタートボタンをつけて、Windows7ライクにするユーティリティを使っている場合は、Windows キー‌は別の機能がアサインされている可能性があります。

　２．タスク切り替え　

Windows8には新しいモダンUI対応アプリのタスク切り替え機能があります。
2D,3Dのアプリは従来のデスクトップアプリなので、この機能は使えません。
そこで、以前からあるWindowsのタスク切り替えのショートカット Alt+Tabを使います。　ただし、タスク切り替えUIを表示したままにしたいので、更に Ctrlキーを加えます。

  (1)  残念ながらWacomの設定画面では、Ctrl+Alt+Tabを一度に登録することができません。まず、Alt+Tabだけを登録します。

  (2) ワコムタブレット設定ファイルユーティリティでバックアップをします。

  (3) テキストエディタで「タスク切替」の文字を検索します。近辺のデータ部分に「&control;」を加えます。　そして念のため別名で保存します。

　　（４）バックアップに使ったワコムタブレット設定ファイルユーティリティで、今度は復元で変更したファイルを読み込みます。

　　（５）これで、Ctrl+Alt+Tabが登録されました。

　３．オンスクリーンキーボード　
アプリケーションのファイルの保存の際、ファイル名をペンを使って指定できます。

　　サイズの大きいWindows8のオンスクリーンキーボードを使わず、別のWindowsスクリーンキーボードを起動する方法もあります。

　４．スクロール　

ニュースやスポーツなど、Windows8のモダンUIに表示されるコンテンツは横長でスクロールが必要です。　ペンでスクロールバーを扱うのは、バーの幅が狭いのでしんどいです。（タッチだと、横方向のスワイプで簡単なんですが。）　そこで、２つの方法を試してみました。

　　タッチパッドを導入する方法　

タッチセンサーマウスやタッチパッドを導入すると簡単にスクロールできます。　ここでは、Microsoft WedgeTouch Mouse を使ってみました。　タブレットの隅に１００円ショップで買ったクッションシールを貼って、マウスが落ちないようにしています。

　ファンクションキーにスクロールのキーを割り当てる方法　

　まとめ　

紹介したこれらのファンクションボタンの設定でWindows8を楽しく使っています。
ペンを握ったままでいろいろな操作ができるので便利になりました。