買ったのは良いのですが、本音で言えばこれを使うべきPCがありません。クラシックデスクトップを使うのならWindows7で十分ですし、ModernUIを使うならタッチパネルで使いたいところですが、今のところタッチオペレーションが可能なPCを、私は持っていません。
ただ、近所の量販店で今日までのセールで比較的安くなっていたこと、先着順でスマートフォン操作対応手袋がおまけで付いてくることから、外出ついでに買っておいたのです。
[0].導入失敗事例
とりあえず、Windows7からのアップグレードインストールを試してみようと思い、こちらのPCにセットアップしてみました。
ただ、メーカーのサポートでこの機種について検索してみると、何とWindows8非対応と明記されているのです。仕様面で問題になる部分はありませんので、恐らくBIOS辺りの固有の問題ではないかと思われますが…。
何が問題となるのか気になりますので、とりあえず既存のWindows7環境を丸ごとSSDにコピーして、アップグレードインストールを実施してみました。SSDはこちらを使っています。
Norton Ghostを使って既存のWindows7環境を完全にコピーして、その後Windows8のインストーラーから指示のあった互換性のないソフトウェア（Daemon Tools Light、McAfee Total Security）を削除。セットアップを続行してみました。
しかし、途中で再起動がかかるのですが、その後画面表示が何もなくなってしまいます。何度か試しましたがこれは変わりませんでした。
アップグレードインストールでは駄目なのかと思い、新規インストールも試してみたのですが、状況はやはり変わりません。しかし画面表示こそないものの、フリーズしているわけではないようで、電源スイッチを押すとスタンバイ動作に入ります。そこでふと思いついてスタンバイを一瞬だけ行い、すぐに復帰させてみると復帰後にセットアップ途中の画面が表示され、そこからはインストーラーを続行することが出来ました。ただ、その後も動作は非常に不安定で起動に失敗したりすることも多く、一応インストールは出来たものの実用には耐えませんでした。
きちんと動いている間は動作も非常に軽快で、新OSらしいところを見せてくれただけに、正常に動かないという部分がとにかく残念です。
そしてここで気になるのは、これまでのWindowsとは異なり、インストールとアクティベーションの手続きが分割されていない関係上、このようにまともに動かない環境であってもセットアップしてしまった場合は、このWindowsのライセンスは他に使えないのではないかということです。今まではセットアップ後に正常動作を確認してアクティベーションという手順で良かったのですが…。
[1].アクティベーション問題確認のため仕方なく別PCでのセットアップ
FRONTIER FRNP514/Dでは正常動作しないという結論が出たため、今度はこちらにセットアップしてみました。
ただ、このPCは仕事で使うものですので、今すぐにWindows8に移行というわけにはいきません。そこで、とりあえず先にFRNP514/Dでセットアップに使ったOCZ Agility4をもう一度使い、ここに既存のWindows7をコピーして、そこから起動してアップグレードインストールを実行することにしました。
細かい手順は今更なので省略します。基本的には画面の指示通りでセットアップはあっさり完了です。この辺り、メーカーが公式にWindows8対応といっているだけのことはあります。
セットアップ完了までは問題なく進んだのですが、問題が発生したのはMedia Centerの追加時です。ここで予め取り寄せておいたライセンスキーを入力したところ、「このWindowsは他のPCにセットアップ済みです」と表示され、Windowsのライセンス認証が出来ていないことがわかりました。セットアップとライセンス認証がイコールの関係というのは非常に不便です。今までのようにインストールしてみたらまともに動かないからアクティベーション前に削除して他のPCに、という手順が不可能となってしまったわけです。
結局ライセンスを無駄にするわけにもいきませんので、電話のライセンス認証窓口で事情を話し、インストールIDをその場で発行して貰って何とか使えるようにはなりました。もっとも、せっかく使えるようにしても、すぐにSSDを入れ替えて元のWindows7に戻してしまうわけですが…。今回セットアップした環境はしばらく後で使うことになるでしょうから、それまではバックアップを取って保管となりそうです。
その前に追記ですが、ライセンス認証の問題が、実はこの後もう一度起きました。FRNP514/Dでは上手く動いた時点でMedia Center Packも導入したのですが、この導入の後また正常に起動しなくなってしまい、結局継続利用を断念したのです。
その後VPCSE1AJへのWindows8導入が完了したので、Media Center Packの適用を行ったのですが、その際まず一度FRNP514/Dで導入作業を行った方のIDを使ったところ、Windowsがまたもライセンス認証不可という表示に変わっていました。無償ライセンスは念のため2つ用意していたので、新しいプロダクトIDで認証させてみたところ、「Windows 8 Pro with Media Center のライセンス認証ができません。(エラー コード: 0xC004C4AA)」という表示が現れ、結局新しいIDでも認証できません。
これについては、昨日も利用したライセンス認証専用窓口に電話して、今度は自動音声ガイダンスによるIDの発行で対処できました。詳細な手順はエラーコードの「0xC004C4AA」でWeb検索を行えば詳細な手順を記してくれているページを見つけることが出来るかと思います。
使用感を試す前に、導入だけで時間と労力を使ってしまった感がありますが、この後も何か気付いたことなどがあり次第、随時追記していきます。
[2].雑感…を書けるほど使えなかった
上の段階でセットアップは一度無事に済み、しばらく動かしていたのですが、Windows Updateによる更新を当てた途端にブルースクリーンを吐いて起動不能となってしまいました。セーフモードですら起動してくれないため、お手上げの状態です。
仕方なく初期状態の復元を行ったため、アプリケーションや固有装備のドライバーなど、Windows7からアップグレードして残しておいたデータは全て消えてしまいました。せめてユーザーデータぐらい残せるオプションはないのかといいたくなります。
こうなってしまうと最も困るのが、SONYのサポートページでダウンロード提供されていない部分のドライバーです。特にキーボード操作によるディスプレイの照度調整が出来なくなってしまったのが厳しいところです。Windows8側の設定からも同じことは出来ますが、手軽さが全く違いますからね。
ここまで試してみて、どうもWindows8そのものの出来の悪さはあるかもしれませんが、それ以上にSSDのOCZ Agility4に問題があるのではないかと疑うようになってきました。FRNP514/DでもVPCSE1AJでも、シーケンシャルリードが200MB/s前後で頭打ちというのは遅すぎる気がしますし、電源投入時にPCから認識されていないこともあるようなのです。この辺りはファームウェアを更新しても改善されませんでした。
そのようなわけで、テストはここで中断し、SSDを代理店に修理依頼してみようと思っています。今更他のSSDを引っ張り出してきてやり直すという気分でもなく、作った環境は次に使うまでイメージファイル化して保管しておくことにします。
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購入金額
5,111円
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購入日
2013年01月25日
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購入場所
aoidiskさん
2013/01/31
『セットアップとライセンス認証がイコールの関係というのは非常に不便です。』
なるほど・・自分では余り触ることないので、思ったこともなかったですが、
読んでいくと、全くその通りですね。
jive9821さん
2013/01/31
今までのWindows製品ではライセンス認証するまでに考える時間があったということが、いかに有り難いことだったかを実感しています。まさか2度も電話認証する羽目になるとは思いませんでしたからね。
FRNP514/Dへの導入が不安定だったことが発端ではあるのですが、そもそもメーカーが公式に非対応を明言している機種で文句を言うことは筋違いでしょうから、これは仕方ないと思っています。
Microsoft側の考えでは、セットアップ途中でエラーが発生した場合は旧環境にロールバックするから問題ないということなのでしょうが、今回のようなケースがあることも想定しておいて欲しかったところです。