レビューメディア「ジグソー」

8980円のSF-1200系SSD(派手な方)

PCパーツとしては異質なグラフティ・エアゾルアートを思わせるパッケージ&ロゴデザインが特徴のSF-1200コントローラ搭載SSD。


後に買うことになるCSSD-SM60NS1Qと比べると派手さが際立ちます。

小容量でいいから手頃な価格で速いSSDは無いかと探していたところ、ソリッドマイクロダイレクトで特価販売されていたコレを紹介してもらった。
結局代理店たるソリッドマイクロ自体が撤退してしまったので現在サポートが受けられるのかは謎。ダイレクトショップの即日配送&丁寧な梱包と手際が見事だったので残念。

シルバーの筐体はシンプルな形状だが、その鮮やかなロゴのおかげで独特な雰囲気。アクリルケースに入れても存在感を放ってくれるだろう。更に2.5→3.5インチマウンタ底面にもロゴがプリントされている。
パッケージもプレミアム感があり、「SSD買ったぞ!」という満足感を演出してくれる。
しかし当時販売サイトにあったこのROHSっぽくないROHSマークはなんなんだ。
しかし当時販売サイトにあったこのROHSっぽくないROHSマークはなんなんだ。


容量は50GBと低容量なので、容量を気にせずガンガン使う用途には向かないが、用途が限定される作業用マシン等なら十分活用できる。
当初画像加工用マシンに使用していた時は、Windows7 64bitと各種画像加工用ソフト・そしてキャッシュファイル等をいれても5割以下の使用量だった。もちろんデータ用としてHDDの併用は必須だったが。

現在は更に用途が限定され、データの持ち運びはUSBメモリに依存するネットブックに使用。


決して高性能ではないネットブックだが、ボタンを押した瞬間から38秒程でWindows7 32bitのデスクトップ画面が出る。このネットブックはBIOS自体の起動に12秒ほどかかるのでSSDの性能が発揮されるBIOS後は僅か26秒。スリープへの移行・復帰も一瞬だ。こちらは32bit版だけに更に使用量も少なく14GB以下に収まる。

リードライト共に早いSF-1200コントローラの体感速度はさすがといったところで体感速度はATOMの非力さをカバーするのに十分すぎる。エクスペリエンスインデックスの値は7.7。そのコントローラの特性上ベンチのスコア等に「癖」があるようだが体感速度上昇効果は間違いない。
N470痛ネトブ+MXSSD2MDS-50GB
N470痛ネトブ+MXSSD2MDS-50GB

一応まったく設定をいじらなかったCDMのスコア。ATOM環境ということを考えれば大健闘の速度ではないでしょうか。

もちろん消費電力もHDDに対して抑えられており、IntelSSD320レビュー時に計測したものだと…


HDD/SSD消費電力グラフ
HDD/SSD消費電力グラフ

さりげなくSSD320 120GBより少ない消費電力をたたき出している。容量が50GBという少なさが影響したのかもしれないが、バッテリー容量の限られる小型ネットブックにはありがたい。


…とここまで褒めていたのだが、悪い意味でも「癖」があるのがこのSSD(というかSF-1200コントローラ)。当初使っていた画像加工用マシンというのは要は変態PC。


なのでVIAチップでAHCI不可能のIDEモード。こちらで使用した限りでは特に問題は起きていなかった。


一方現在搭載しているネットブックはAtomN470(Pine Trail)。当然AHCIモードが使用可能…というか出荷時点でAHCIになっているソレ前提のネットブックなのだがIntel RST(Rapid Storage Technology)をインストールするとブルーバックで起動できなくなる。
念のため(当時)最新のファームウェアに更新したが症状は変化しなかった。

最初にリンクしたSF-1222コントローラ搭載の「CSSD-SM60NS1Q」でも同じ現象が起きたので、このSSDというよりSF1200系コントローラとIRST、そしてこのN470(Pine Trail)との相性かと思われる。

旧バージョンになるIntel MSM(matrix storage manager)をインストールすると起動し速度もMicroSoft製AHCIドライバより上昇していたのでそれで実用開始。
しかし僅か1週間後、仕事先で電源を落とそうとすると突如ブルーバック。しかも大量の文字が潰れた状態で出てとてもじゃないが解読不能。その後再起動しようとすると…

Operating System not found

久しぶりだな。自分のPCで見るのは。というかWin7PCでコイツが出たのは初めてだ。
帰宅後調べてみるとパーティーション自体が無かったことになっており、SMARTの使用時間も0にリセットされてしまっている。恐ろしい。
結局あきらめてOSを再インストールし、MicroSoft製AHCIドライバで運用したところ半年以上もっているので大丈夫なのだろう。


…が、さっき褒めたスリープの復帰が20回に1回くらい失敗する。これでは安心してスリープできない爆弾だ。
先のクラッシュ後3ヶ月ほどして新ファームウェアの公開がされていた事に気づき、更新を試すことに。代理店が撤退(現在は別の代理店ができている)したとはいえ本元のMachXtremeTechnologyはしっかり営業してるので公式サイトからファームとアップデートツールが提供されている。
案の定サイトはパッケージに勝るとも劣らないグラフティなサイト。今更だけど私は大好きですこの雰囲気。ゲームの箱絵買いや本の表紙買いみたいにPCパーツも箱で買う時代がきっときます(え

さすがにコレにはいったOS上からアップデートする度胸はないので、別個AHCIモードで動いているWindows7 64bitマシンに接続しアップデートを行った。

それ以降3ヶ月、一度もスリープ復帰には失敗していない。…スリープ復帰には。
しかし起動に失敗してブルースクリーンになることが30回に1回くらい(かなりレア)で発生するようになってしまった。まあスリープと違い起動中にとまるのなら作業データ損失もないし「ああ今日は機嫌悪いな」とあまり気にしないで、仕事の持ち歩き用、そしてZigsowレビューの下書きにとガンガン使っている。

おそらくこれらの現象はATOM環境との相性なのだろうが、もし今私が人に勧めるとしたら別のコントローラを搭載したSSDを選ぶでしょう。

しかし正直天板以外なんの変哲も無く面白みの無い性能のななみネットブックを、ちょっと手のかかる面白みのあるPCにしてくれたという意味で満足はしていますけどね。
このネットブックを扱えるのは私だけだ!みたいな。

ななみさんドン引き
ななみさんドン引き


※変態パーツの使いすぎで私も変態化が進んでいるようです。ご了承ください。というかこの画像何度使いまわしてるんだ。
  • 購入金額

    8,980円

  • 購入日

    2010年12月04日

  • 購入場所

    ソリッドマイクロダイレクト

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