「長く使うものは良いものを。椅子には贅沢しましょう。」
と偉そうに言いました。言いましたよ、だってエンボディ・チェアって安く買っても20万円クラスの椅子ですもの!
自分のPCデスクでは「椅子」「キーボード」「ディスプレイ」だけは最高級品を奢ってます。なんだかんだ言って長く使えば得なんですよ。(と自分を言い聞かせながら)
と言いましたが、実のところ2年前この椅子に変えるまではかなり安物の椅子を使いまわしていました。でもね、やっぱり安物の椅子は安物でしかありません。スポンジ部分がすぐにボロボロになってしまったり、軋んだりと「長く使う」ことを考えるとやっぱり無理があるものです。
あまりにも前の椅子がボロボロになってきたので「いっつも座ってるんだから、いいから黙っていい椅子を買え」と嫁さんや嫁さんの実家にまで言われる始末。どうしようかなーどうしようかなーと思っていたところに、なにやらとても(書けないくらい、想像を絶するくらい!)安く正規品のハーマンミラーの椅子を買えるというチャンスがやってきたので清水ダイヴで買ったのがこれでした。
高級ワークチェアの先駆けといえば、もう超有名な「アーロンチェア」。アーロンもハーマンミラーの椅子ですね。
10年以上前、まだ自分の中で「高額な椅子」というものをよくわかっていなかった時、会社の椅子がアーロンチェアになりました。最初「会社の椅子はアーロンチェアがいい!」とか(当時の上司が)言いだした時、本当になんのことだかよくわかってなかったのですが(笑)最初に座った時に衝撃を受けたのをはっきり覚えてます。で、納得、なるほどこういう世界があるのかと。
当時は仕事もエンドレスで(会社に住んでいるような勢いで)やっていたこともあり、アーロンには本当にお世話になりました。
というわけで、自分の中でも「ちゃんとしたワークチェア」というと「アーロン」というのが原体験として刷り込まれていたわけです。
なので以前からアーロンチェアはやっぱり欲しくて、その「前に使ってた安物椅子」も「アーロン欲しいなーでも買えないなーじゃあとりあえずメッシュのチェアにしよう」と選んだものだったりしたわけですが…
いざ高い椅子をいよいよ買おうと思ってあらためてアーロンに座ってみると、なんか違うような気がしてきたんですね。
アーロンチェアってやっぱりどこまで行ってもワークチェアなんですよねー。作業するための椅子。仕事する姿勢をある意味強制される感があります。
そこで自分の(自宅での)ワークスタイルに合ってると思われるエンボディチェアに突撃!した、というわけです。
エンボディチェアに座った印象をレビューとして言葉にしようとすると、なかなかうまい言葉は出てきません。「快適は快適だと思うんだけど…なんか高額なわりにはものすごい快感があるわけじゃないし感想を言葉にしにくいなぁ」と、ある意味ちょっとネガティブな印象なんですよ。ひとことで言って「高いけどこんなもん?」というか。
しかし、朝会社に出社して、会社の椅子に座ってみると…。
エンボディチェアのカタログには、デザイナーの言葉としてこんなことが書いてあります。
「真の快適とは、その心地よさに気付かない状態だ。チェアが身体と完璧に
フィットしていれば、それは目にも映らず、意識すらしないのだから。」
そう、別の椅子に座るとエンボディチェアの良さを噛みしめられるんですね。
エンボディに座っている時は、意識しないレベルできれいにチェアがフィットしサポートされるのです。エンボディチェアに座っている時には、その「サポートされている」ということをほとんど意識しません。が、他の椅子に座り替えると突然強烈に自覚することになります。「あ、エンボディの時と違う」。
いままで使っていた安物椅子の時もそうでした。一応ランバーサポートみたいなものもあったんですが、使っていると「そこにサポートのためのクッションがある」ということをどうしても意識する。エンボディチェアにはそういうことが全然無い。これは地味にすごいことだと思います。
そういえば、最初にエンボディ試座しに行った時も「自宅の椅子に座ってみた時あまりにもの違いに笑ってしまった」んだった。
エンボディチェアは、そういう椅子、ということかもしれません。座っている時には、本当に快適すぎて快適であることを意識しない。 ただの椅子にも、そんな世界もあるわけです。
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購入金額
0円
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購入日
2009年05月21日
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購入場所
ハーマンミラージャパン
ヨッシーさん
2011/09/08
奥が深いですね。流石にこのクラスの椅子のお世話になれるような
財政状況にないですが一度は使ってみたいです。