皆さんはタミヤが発売しているモーターで動く自動車模型シリーズ「ミニ四駆」をご存知でしょうか?
簡単に組み立てられ、かつ豊富なマシンバリエーション、それを強化するパーツ類等々、車好きの小さな子どもから本格的にチューンアップする大人まで幅広い層が楽しめる日本発の一大ホビーです。
1982年に発売されたミニ四駆は現在までに第一次ブーム、第二次ブームと大きな流行を見せました。そして2007年に25周年という節目の時を迎え、ついに今、第三次ブームの兆しが見えてきたのです。
今回は私Hegelがこのミニ四駆について熱く語ろうと思います。
ミニ四駆といえばなんと言ってもシンプルな構造の中に光る機能美でしょう。
それを顕著に表しているのが、マシンのベースともなるシャーシです。
現在までに全15種類のシャーシが登場していますが、この中で私の思い入れが一際大きいのはこの「TZシャーシ」です。
これは第二次ミニ四駆ブームの絶頂期とも言える頃に登場したシャーシで、今までのミニ四駆のものよりホイールベースが比較的長く、また電池が搭載される部分が凹んでいるため低重心となっていて、直線でも速い、コーナーでも安定しているという非常に優秀なシャーシです。より優秀なシャーシや個々人の評価はあると思いますが、HegelにとってはこれがNO.1のシャーシです。
第二次ミニ四駆ブーム開始時に主流だったのが「スーパー1シャーシ」と呼ばれるシャーシでした。これは当時、それまでに出ていたシャーシに比べると格段に進化を遂げていて、軽量・コンパクトと現在でも第一線で活躍できるだけのポテンシャルを持っていました。ですが基本的にカーブ重視のシャーシだったため「カーブなんて強引に曲がれ!やっぱり直線で速度を出すべきだろう!(←速度馬鹿)」なHegelとしては少々閉塞的なシャーシでした。
そこに満を持して新登場したのがTZシャーシだったのです。
このTZシャーシ、先にも説明したように電池格納部が大きく抜かれており、低重心かつ軽量という特徴があります。そのため手を加えずとも十分に活躍できるシャーシなのですが、ここは一つ弄くってみたくなるのが人情というものです。そこで「電池落とし」という改造を施しています。
電池落しとはその名の通り、シャーシの電池格納部をくりぬき電池の位置を下げることにより軽量化・低重心化を計る改造です。やりすぎるとシャーシの剛性が下がる、電池と金具の接触が悪くなる等のデメリットがありますが、あくまでやりすぎるとなのでここは気にせずアタックです。