KLIMAX DS徹底攻略 第六話

スタジオのモニタールームで 聴いてみよう
LINN KLIMAX DS
デジタルミュージックプレイヤー 再生ファイル形式:FLAC/WAVE
サンプリング周波数:44.1k-192kHz ビット数:16-24bit
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r-STUDIOのモニタールーム KLIMAX DSとSTUDER D730

KLIMAX DS at STUDIO

「KLIMAX DSの連載を読みましたよ」という知人の武田氏の一言が始まりだった。そういってくれた武田氏はベテランのスタジオエンジニアであるとともに、三度の飯より音楽が好きという方だ。嬉しくなった私は、KLIMAX DSを手に入れてからのこの半年間について武田氏に熱く語った。そして、「よかったらKLIMAX DSを聴いてみませんか?」とお誘いをしてみたのだ。そうすると「いいですね。ぜひKLIMAX DSを聴かせてもらいたいです。できることなら普段聴き慣れたスタジオの機材と比べたりしたいですね」と、武田氏から嬉しい提案をいただいた。実は一度でいいからスタジオのコンソールシートに座ってみたかったのだ。そして数日後、広尾のr-STUDIOにお招きいただくことになった。

有栖川宮記念公園にほど近い閑静な住宅街にあるr-STUDIOに到着すると、地下一階にある第一スタジオのモニタールームへと通された。スタジオ内は会話をするときに正面を向き合わなければ声が伝わらないほど防音が施されており、独特の緊張感が漂っていた。モニタールームの内部には正面に大型のコンソールが設置してあり、それに繋がれたPCや録音編集機材、それからCD再生用の定番プレーヤーSTUDERのD730などが整然と並んでいた。コンソールの向こう側にはGENELECとDYNAUDIOのパワードスピーカーが並び、DYNAUDIOはコンソール側に3本と反対のクライアントシート側に2本の計5本がITU-R配置されていた。今回の2ch再生にはDYNAUDIOのパワードスピーカーが使用された。そしてKLIMAX DSの聴き比べには武田氏の他にr-STUDIOのエンジニアの方々にも参加していただいた。