性能という意味では特に不満は無かったのですが、このレンズはかなり独特の色調となること、出目金レンズであるため使い勝手はあまり良くないなど、それなりに弱点も抱えています。なにより常用域のズームではないのにもかかわらず、大きく重いため荷物になりやすく、なかなか気軽には連れ出せません。
かといってフルサイズセンサーの本体に対応した常用域のズームというと、EF 28-135mm F3.5-5.6 IS USM程度しか無く、こちらは手頃なズーム域ではあるものの広角側がやや物足りません。
そこで比較的軽量・コンパクトでそこそこ写ってくれそうな、フルサイズ対応の広角ズームということで探したのがこの製品でした。Lレンズとしては割安な実売価格も大きな魅力ですからね。
早速空を撮影してみたのですが、レンズの写りよりセンサーのゴミ付着が気になるという問題があったため、作例の掲載は見送ります。ただ、広角側は20mm以上でないと描写性能が厳しいという評判ですので、24mm～28mm程度で少し使ってみたのですが、F5.6辺りまでは周辺光量が不足気味なのが気になります。F8まで絞ってやればレンズの世代や価格の割にはなかなかシャープな描画となり、Lレンズらしい画になってくれますが。
一方、APS-Cサイズセンサーを搭載するEOS 50Dと組み合わせてみると、フルサイズで弱点となっていた周辺光量不足や画面端の甘さが気にならないのです。下の2枚はいずれも開放値（F4）で撮影したものです。
EOS 50D + EF 17-40mm F4L （20mm F4で撮影）
EOS 50D + EF 17-40mm F4L （40mm F4で撮影）
これだけ見ているとAPS-C用レンズではないのかと言いたくなるほどです。もっとも、EOS 5Dはセンサーの解像度があまり高くありませんので、描写の甘さもそれほど目立つ訳では無いのですが、EOS 5D MkII以降のボディーと組み合わせるとかなり厳しいのではないかと思います。
今となってはLレンズとしてはかなり安価な方の製品といえますので、ある意味価格に見合った性能といえるのかもしれません。ただ、レンズメーカーの製品と比べるとコストパフォーマンスは微妙な部分もあるような気がします。そろそろフルサイズでもきちんと満足出来るような後継製品を用意するべきではないでしょうか。
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購入金額
47,500円
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購入日
2014年09月13日
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購入場所
ソフマップ・ドットコム
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