PCへのスロット搭載数の増加による需要の底上げと、PCIe Gen4 x4という上位規格が出来たのもあって、特にPCIe Gen3 x4規格のM.2 タイプSSDの価格がここのところ下がり、2.5インチタイプSSD並みになってきた。性能的にも大きさ的にもアドバンテージがあるのもあって、倉庫用SSD（メインPCの容量圧迫を解消するため、使用頻度の少ないファイルを外に逃がすためのストレージ）は定評あるメーカーの安価なタイプのM.2 SSDにすることにした。

そして、オープン型M.2 タイプSSDケース

を入手したので、2.5インチ型に比べて高価で、さらに片付けづらい形状のものばかりの、単品タイプのM.2 SSDケースを、ひとつのSSDに対してひとつずつ用意するのはやめて、上記のオープン型ケースに使用の都度装着して使うこととし、SSD自体は裸のまま運用することにした。

ただそうなると、複数のSSDを同じ箱などに入れておいた場合、むき出しの端子部分が擦れ合って傷ついたり、無理な力がかかって反ったりしそう。

かといって販売時の箱に都度戻すのは、めんどくさいし、そもそも場所をとる。

そこで、M.2 タイプSSDを裸のまま収納できるケースがないか調べたところ見つけたのがこちら、JJC（Jinjiacheng）社のM.2 SSD、2280サイズまでのものが6枚収納できるケース（同社には4枚収納タイプもあるが、あまり価格が変わらないので、6枚収納タイプの方がオトク←すでに4枚分埋まってるしｗ）。

JJCの6枚収納M.2 SSDケース

商品到着してみると、2280サイズのM.2 SSDの形に内張りの硬質スポンジ（EVA）をくり抜いた収納ケース。クラムシェルケースと言って良いのかな？蓋側にもくり抜きがあり、片面？3枚ずつ、計6枚のSSDが収納できる。

外装のプラスチック（ABS）の質感はそれなり

一応「耐衝撃・防塵・防湿」を謳っており、ABS製のケースの間に灰色のシリコン素材のリングが挟まる構造で、ある程度の密閉性はあるみたい。

ABSの外装、シリコンのパッキン、EVAの内張という構成

もともとM.2 タイプSSDは2.5インチSSDに比べて小さいが、さらに個別ケースにも入れていないので、9枚の個別ケース入り2.5インチSSDが入る100均ケースに比べて、保管枚数は6枚と少ないものの、1/6程度の厚さしかない。計算上4倍ほどスペース効率が良いことになる。

SSDそのものの大きさの差と、2.5インチタイプはケース込みとはいうものの．．．

左が6枚、右が9枚収納と考えると、ボリュームパフォーマンスは圧倒的

ただ

・開く向きの違和感

・少々高価

という点は若干気にかかる。

開く向きに関しては、ロックのかけ方．．というか開け方が、下側から引き上げる方が感性に合うのだが、これは下側に開ける感じ。こういう風に開けるのが「JJC」と書かれている面が上になるし、パッキンが下側に残るので、きっと正解。ま、そういうもんだ、と思えばいいのだが、ちょっと違和感。

ロック部分が下に残るのが違和感／SSDは結構きちんと留まるので蓋側のが落ちることはない

あと、2.5インチタイプのが9枚収められるケースが100均で買えるのと比べれば、6枚しか入らなくて2,000円弱というのは少々高い（今回の購入価はAmazonで現品限りの中古品扱いだったので少々安い⇒「適切な外装に入れ替えられています」というコメントがあったので、箱破損品？？）。1,200円くらいならよかったんだけど。ま、こちらはSSDごとの単体ケースが必要無いので、それを考えるとこれくらいでも総合的にはペイするのだけれど、ものの「造り」としては．．．

「中古品」扱いで、外装に難があるようなコメントがあったけど、Aliで届くブツよりよほど綺麗

あと気になった点としては、外から中身が確認できないので、複数このケースがあると、どのケースにどのSSDが入っているか、都度開けて調べなければならない。ケース全面がシボ加工されているので、なにかラベルを貼り付けるにもすぐ剥がれてしまいそう。複数のケースを区別する構造や、ラベル添付できるような平面部があれば良かったんだけれど。

ま、そこそこ気に入っているので、一杯になれば次に行きそうだが、一応、他にもないか当たってみる予定．．．．

【仕様】

収容対象：M.2 NVME 2280 / 2260 / 2240 SSD

収納枚数：6
重量：79.8g
サイズ：125.5x103.6x18mm
素材：ABS+シリコーン+EVA