まずは軸がさほど短くない、普段最も使っている64AUDIO U4と組み合わせてみました。

普段このU4にはAcoustune AET08を組み合わせています。

SednaEarfit Shortも見た目のバランスは案外良かったのですが…。

音の方は中域の密度が下がり、高域方向の抜けも悪く低域方向に随分バランスが偏った印象となってしまいました。残念ながらこのイヤフォンとの相性は良くないということでしょう。

そこで比較的軸が短いイヤフォンとして、EMPIRE EARS CERBERUS-IIIを用意してみました。このCERBERUS-IIIには普段AZLA製の上位製品であるXELASTECを組み合わせています。

CERBERUS-IIIはXELASTECと組み合わせるまでは少し籠もり気味で抜けの悪い音だったのですが、XELASTECとの組み合わせで一気に魅力的な音を出してくれるようになり、それ以降はU4やUnique Melody MAVERICKに次ぐ3番手のイヤフォンとして使われるようになっていました。

XELASTEC → SednaEarfit Shortと替えたことで、やはりどうしても中域の密度感や中高域の鮮明さはやはり後退して、エネルギーバランスが低域方向に寄ってきます。

しかしU4とは異なり、このバランスでも出てくる音はさほど悪くはありません。CERBERUS-IIIは標準タイプのSedna Earfitとの形状面での相性が良くなかったため、SednaEarfit Shortであれば実用範囲に収まることがわかったのは大きな収穫でした。

さすがに高価なXELASTECと比べればフィット感も音質も劣りますが、価格から考えればむしろかなり高い満足感を示してくれています。XELASTECは確かにCERBERUS-IIIと抜群の相性を示しますが、価格差があまりにも大きく開いていますからね。

TWS専用と銘打たれた製品ですが、実際にはこれはマーケティングを意識してそう表記しただけとのことで、軸の短めなイヤフォンであれば有線のある程度以上のクラスにも十分適合してくれます。自分のイヤフォンの形状と合いそうであれば、買って試してみるのも良いでしょう。