昨夏の異動に起因する引っ越しに伴い、いくつか老朽化のため使わなくなってきたモノや不調なモノを廃棄したが、一部のものは同種のモノを再購入した。

その時の文字通り「最大」の買い物。

前部署への転勤期間は、異動時の元々のミッションからは3年程度のハズだったので、購入すると離任して家に帰るときにダブってしまうような生活必需品に関しては、

・家で古くなっていて買い直しが望まれるモノは、そちらに新品を充てて自分は古いのを使う

・家で使わないモノ／使用頻度の低いモノで、最悪転勤先で破損・遺失しても良いモノを優先する

というポリシーで家財を持ってきていた。従って「転勤にあたって新品購入した」というのは洗濯機

やドライヤー

などごく一部で、ほとんどの家財道具が「中古」だったので、5年半のうちに寿命を迎えてしまったモノが出てきたワケ。

寝具は、家の収納レイアウト的に毎日の布団の上げ下ろしがめんどくさかったので、週一で立てかけて風通しすれば良いかと、スノコ（折りたたみ式）の上に、娘が以前使っていたベッドのマットレスを敷いて使っていた（ボックスシーツカバーはかけてたケド）。これは、もともとデザインと機能重視で買ったベッドのマットレスが寝てみるとイマイチだったため、マットレスだけを即座にポケットコイルの上級品に買い換えたので、一週間ほどしか使っていなかった使用期間は短かいが古いモノ。

モノがほぼ新品だったこともあり、質が悪くても3年くらいなら我慢して使うか．．．と持っていったのだが、結局ほぼ倍の5年半を使うことになり、最初からアレだったスプリングはさらにへたり、最後の1年ほどはゴリゴリ腰に響くようになってきていた。

もともと腰痛持ちであったこともあり、「（会社の金－転勤費用－とはいえ）わざわざ壊れかけの大物を費用かけて運ぶよりは、ここで廃棄してもらい、転勤先で新たなマットレスを買おう」と考えた。

ただ、今度は別にベッドマットレスである必要はなく．．．というか、部屋の大きさ的にベッドの本体（枠）は買わないし、自宅に帰ったら邪魔になるので、たためるモノが良いかと、敷き布団とマットレスの中間のようなアイテムを探し始めた。

さらに姿勢が悪く腰痛持ち（前述の安物ベッドマットレスの使用で悪化したかも知れない）だったのもあり、腰痛軽減効果があるものが良いかな～と。

しかしこの分野、ネットの情報の過半数が「明らかなステマ乙」「比較記事の体裁だが、どう読んでも特定製品の広告レビュー」「Amazonなど販売サイトのレビューは良い方も悪い方も極端で恣意を感じる」という状況で、ネットの評判は話半分どころか、十分の一でもまだマユツババイアスが入る印象。かなり「薄目を開けて観る」程度のきついフィルターを通して情報を見て、完全にアフィリエイトレスの個人ブログ系なども渡り歩いていろいろと調べた結果、知識がたまってきた。

それらを総合すると、今回の目的には

・ウレタン製（たためる）

・高反発マットレス（姿勢が良くないヒトの腰痛対策）

が良いことになるということになる（一部スプリング系でたためるものもあるけど）。

具体的な商品をあげると、

・モットン（株式会社グリボー）

・メッシュ・ウィング（マニフレックス アジア/株式会社フラグスポート）

・雲のやすらぎプレミアム（株式会社イッティ）

・西川エアー01/HARD（西川株式会社）

・マットレス スマートZ シングル（株式会社エアウィーヴ）

あたりが、Webにあふれるステマを漉し取ったあとでも評価が良さそう（街で良く聞くテンピュールやトゥルースリーパーは低反発系なので対象外）。

マニフレックスなど現品が寝具店にあるものは、帰省時も含めて何度か店で寝転んでみたりもしたが、「これだぁ～」というほどピンとくるモノがなかった。

そこで、他のマットレスと違い単独でも十分使用できる厚みがあること、cybercatステマフィルターを適用したあとでも悪い評価があまりなかったと言うこともあり、現品なくて未体験だったけれど「雲のやすらぎプレミアム」を購入（最後まで悩んだのは「モットン」）。

もしダメダメだったら返金保証がつくのもあり、冒険してもよいかと（この商品「100日間返金保証」と謳ってはいるが、実際は100日の間いつでも返品できるわけではなく、100日使用したあとにしか返品出来ず、しかも返品可能なタイミングは15日間限り（つまり受け取り後101日目から115日目の間）とかなりタイトだが）。

外装の袋をとるとゴムバンドでとめられたマットレスが現れる。

5層構造だが、裏表対称ではなく、1層目と5層目は別素材

一面はフランスロレーヌ地方の羊毛、別面は帝人の防ダニ・抗菌効果のあるマイティトップⅡ使用

結果として、言うほど劇的な腰痛改善効果はないが、以前の安物スプリングマットレスに比べると別次元に腰に負担がなく、表裏の使い分けで寝心地も変えられ、このマットレスの上に薄いベッドパッド（以前のマットレスに使っていたモノ）＋ボックスシーツ（同）をかけるだけで、敷き布団不要と言うことも気に入って、今でも使っている。

気に入っているポイントとしては

・密度35Dと耐久性が高い高密度ウレタン使用で「詰まっている」感じの寝心地が良い

・厚さ17cmで他に布団やスプリングマットなどは不要

・表に暖かい羊毛、裏にさらっとした防ダニ加工素材を使った異種表皮で、一年通して使える

というあたり。

夏から冬にかけて100日以上使ってみた結果、腰痛対策寝具としての効果は、「腰痛がなくなりました！」というほど劇的ではないけれど、悪化はしていないし、表と裏の寝心地が違って、どの季節でも快適。

ダイヤキルト面は、秋冬用の暖かいロレーヌ地方産羊毛面

直線キルト面は、春夏向けのサラっとしたマイティトップⅡ使用面

寝転ぶと、ふわっと初期の沈み込みはあるが、その後しっかりと反発し、身体を多点で支える。もともと自分は寝具を選ばず、寝付きはすこぶる良い方だが、寝転んだ途端ディスプレイを切る間もなく寝落ち．．．というのが増えたのは、少なくとも寝心地が悪いわけではないのだろう(ぉぃ。

ただ、35D-150Nを謳う高密度・高反発マットレスに期待するよりは、反発力が弱く、腰の落ち込みはある（現在cybercatはちょうど体重70kgなので、計算上は150Nのマットレスに過剰なわけではない）。ただ、その落ち込みもマァ許容範囲かなと、返品するほどではなかった（次のを買うときが来ることがあれば、きっと170N以上を買うだろうけれど）。

腰痛の程度が軽いヒトや、もう少し体重が軽いヒトには最適解かも知れない、そんな敷き布団としても使えるマットレスでした。

【SK00129製品仕様】

サイズ：100cm×200cm

ふとんがわ：綿100%

詰めもの：

1層）ポリエステル100%（マイティトップ混）

2層）凹凸加工ウレタン素材 日本製

3層）高反発ウレタン素材 日本製

4層）凹凸加工ウレタン素材 日本製

5層）羊毛100%（ロレーヌ地方ダウン種羊毛）

詰めもの重量：6.7kg

生産国：日本