レビューメディア「ジグソー」

王道の多人数アイドルグループ調の曲がいい

所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。VR、virtual reality。単に立体視ができる映像を流すのではなく、瞬間的な映像と音の合成で、支点や立ち位置を変える時に周囲がそれに合わせて動き、自分がしたアクションで画像や音が動いて、自分がその仮想世界の中に入ったように感じさせる技術。まだ、「五感」全てではなく、視覚と聴覚の一部だけに過ぎないが、目の前であらかじめ決められた「電子紙芝居」を見せられていたときとは格段の進化を感じる技術です。そのVRに注目するきっかけとなった作品の約1年ぶりの楽曲をご紹介します。

 

Hop Step Sing!は講談社が手がけるVRアイドルプロジェクト。今まで、3曲のVR映像と、その音源として2枚の物理CDをリリースしてきた(1stと2ndのVR映像の音源は1stCDに纏められている)。CDは1年に1枚ずつ程度のゆっくりとしたリリースだが、その分?VR映像の方は作品ごとの進化が感じられるもので、最初は単なる奥行き感のある立体映像...という感じしかしなかったのが、縦の移動を用いた演出を入れたり、VRアイドルが視線をくれたりすると見せ方も双方向性(に見える)アクションも進化してきた。

 

そのシリーズ最新作が、8/29にCDが、9/11にVR映像がリリースされた「覗かないでNAKEDハート」。

 

このHop Step Sing!シリーズ、1st CD

に入っていた2曲(「キセキ的Shining!」/「kiss×kiss×kiss」)は、作詞作曲とも一人のアーティスト(やしきん、こと小林康太)が手がけていたが、その後は作詞を結城アイラで固定して、いろいろな作曲家が曲を提供している。

 

タイトル曲の「覗かないでNAKEDハート」は、作曲は2nd CD

のカップリング曲、コミカルな「真夏のヒロイン大作戦」と同じ本多友紀だが、かなり印象が違う。ところどころに擬音を使って、キャピキャピ・アゲアゲな感じだった「真夏のヒロイン大作戦」とは異なり、グンと腰が据わったグルーヴィな曲に。とにかく、とにかくベースが超気持ちいいゴリゴリとしたプッシュの音で押してくるAメロ、メロディアスな長音で攻めるBメロ、グイグイ動き回るサビ、気持ちよいスラップが聴ける間奏前半と全体的に低音がガツンと乗っていてこれはいい!左右でカチカチと小刻みに刻みを入れるリズムギターも心地いいし、カッティングを織り交ぜたギターソロも小粋。アレンジャーの脇眞富の力量なのかしら?(「真夏のヒロイン大作戦」は本多自身のアレンジ)。歌としては明確にセンターがあった今までの3曲(1stVR=仁衣菜ちゃん、2ndVR=識理ちゃん、3rdVR=みかさちゃん)とは違って3人の割り振りはかなり均等。ミカミカこと箕輪みかさちゃん(CV日岡なつみ)と椎柴識理ちゃん(CV鳥部万里子)がAメロを交互に歌い、虹川仁衣菜ちゃん(CV指出毬亜)がBメロ、3人でサビ、という構成。1990年代の女性アイドルユニット曲という感じの切なさが良い。歌詞は結構ブッ飛んでるけど..♪DANCE DANCE/シリウスに/願いのリレー/フレーズ/繋ぎましょう/STEP STEP/刻んだら/会えそな予感/いかん!鼓動は彗星に/NAKEDハートさえ/覗かれちゃいそう/覗かないでよ…覗いていいよ♪←どっちやねん

 

カップリングの「Party Nightがきこえたら」は♪Party Night! Party Night!/踊るリズム/Party Night! Party Night!/腕をあげて/ひとつになろう/さっきまで拗ねてたきみも/最高Cute Smile!!♪と歌われるハッピーな曲。Aメロは声にヴォイスモジュレーションがかかったような加工がされていて、バックにはバブルちっくな?「ポコポコポコ」というような効果音が満ちていたりするので、良い意味で人工臭く、ボカロ系楽曲の雰囲気もある。♪Party Night!♪が「ぱりぃなぃ」と聴こえるのが、リズミカルだ。

 

今までのCDにはヴォイスドラマが入っていて、けっこうそれを楽しみにしていたのだが、ザンネンながら今回は2曲のカラオケのみ。

例によってポストカードをゲットしているのは、当然であるエッヘン
例によってポストカードをゲットしているのは、当然であるエッヘン

 

なので、ここでVR動画に関しても少し...といってもスマホを用いた簡易VR映像だが←早速購入したラシイ(下の映像はスマホキャプチャなのでひずんでいるけれど、ゴーグル通してみた場合は問題ない)。

すぐ隣まで来て、傷ついたハートを攻撃?(エネルギー注入?)する識理ちゃん
すぐ隣まで来て、傷ついたハートを攻撃?(エネルギー注入?)する識理ちゃん

 

最後にウインク♡
最後にこちらを覗き込んでウインク♡

 

修復されたハートは光り輝く(この画像は立体視用左右分割画像)
修復されたハートは光り輝く(この画像は立体視用左右分割画像)

 

今回からモデリングが変わって、今までとはメンバーの顔などの造りが変化した。定期配信の動画によると、識理ちゃん(...なのか、中の人=鳥部なのかはわからないけれど)は今回の方のデザインがオキニとか(確かに髪の毛の色合いも違うため、彼女が一番今回のリモデリングの影響を受けている)。また、顔だけでなく、服装も全て変わった。顔の変化は好みの問題だと思うけれど(自分は特に仁衣菜ちゃんは前の方が好き)、衣装は今回の方が良いのではないかしら...今までの衣装はわりにふわっとしたスカートで釣り鐘型。今回のはスカートが直線的で円錐形。その形のスカートでふわふわ飛び回ったり、くるくると回ったりする。もう一度言おう。釣り鐘型ではなく、円錐形である(何

 

...コンセプト的には虹色の工場?で、彼女たちが壊れた(傷ついた)ハートを直す(癒やす)というものらしい。「kiss×kiss×kiss」のように縦の動きを使ったり、「気ままに☆サマーバケーション」みたいに近くに座って覗き込んだりする。特に胸の前で両手をくるくる糸巻き巻きするポーズがあるのだけれど、そのシーンで見せるしなやかさは今までで一番の出来かも知れん。VR製作は講談社VRラボ。講談社VRラボは講談社と、「GODZILLA」シリーズのアニメや「シドニアの騎士」

でCGアニメを手がけたポリゴン・ピクチュアズとで設立した会社。引き続きポリゴン・ピクチュアズが入っていることで、3Dモデルも魅力的だし、見せ方も上手い。

 

これは簡易でないVR本編もじっくり見てみないとな....(完成前の初だし映像はプレビュー済

 

【収録曲】

1. 覗かないでNAKEDハート
2. Party Nightがきこえたら
3. 覗かないでNAKEDハート (Off Vocal)
4. Party Nightがきこえたら (Off Vocal)

 

「覗かないでNAKEDハート」

またしても左上のカーソルで視点移動出来ます。

更新: 2018/09/14
懐かしさ

ザ「王道」。少し前のアイドルグループってこういう曲だった。

VRやってる人達って、オ○サンなんだろうか...

90年代的どストライク。

  • 購入金額

    1,296円

  • 購入日

    2018年08月31日

  • 購入場所

    とらのあな

14人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (4)

  • cybercatさん

    2018/12/27

    これ、この簡易VR版の方は視点移動に「高さ」がほぼありませんが、本格VR

    の方はあります。

    重要なことなのでもう一度。

    本格VR版には「高さ」方向の視点移動ができます。
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