レビューメディア「ジグソー」

積分型DAC搭載の中級機

 

 

久しぶりの更新です。

と、また性懲りもなくCDプレイヤーをオクでGETしてみました。

 

CDP-553ESD、CDP-701ES、CDP-101とSONYの初期モデルばかりですが、

私はこの時代のDAC回路に興味があるだけなので、誤解なきよう(意味不明w)

 


 

CDP-302ESは1984年発売のESシリーズ第2世代?にあたる中級機です。

当時のCDPのESシリーズ・ラインナップは、

 

・CDP-552ESD(+DAS-702ES)\180,000(+\200,000)

・CDP-502ES \150,000

・CDP-302ES \118,000

 

となっていて、CDP-302ESはラインナップ上の末弟に位置付けられます。

といっても、10万以上ですからね。

 

552ESDと502ESは、デジタル同軸出力の(アリ/ナシ)の違いしかありませんので、

3万円の価格差はこの出力回路代と言っても良いでしょうね。

 

502と302は見た目が違いますが、スペックを見る限りメカ、LRツインモノのアナログ回路など、

大きな差はなさそうです。

そう考えると、302のほうがお買い得かも。

 

 


 

さて、この個体、「トレーが開かず、動作未検証」でした。

なので、到着後さっそく開腹w

 

 

 

通電はOKです。

なので、無理やり手動でトレーを開けてCDをセットします。

チャッキングメカも正常に動作しますね。

 

 

 

DAC回路の仕様は、「積分型、2倍オーバーサンプリング・デジタルフィルター」です。

 

右上に見えるICが、積分DAC「CX20152」

その横にあるのが、デジタルフィルター「CX23034」です。

 

これが、第3世代になると、ラダー型(BB PCM53JP-V)に変更されていきます。

この頃のCDプレイヤーは物凄いスピードで進化していたようです。

 

1983年、CDP-701ES(積分型NOS)から始まり、

翌年の1984年、DAS-702ES(ラダー型、2倍オーバーサンプリング)、

1986年には、CDP-555ESD(マルチビット(TDA1541A)、4倍オーバーサンプリング)

へと、わずか3年でここまで変わっていますから、ね。

 


 

ピックアップレンズを念のため、アルコール洗浄しPlay開始

 

 

 

きちんとCDを認識しました。

 

この世代から、ハイスピード・リニアモータートラッキングメカニズムを採用しているので、

CDの読み込み、早送りなどメチャクチャ反応が速くて爽快です。

このメカの反応は、現代のSACDプレイヤーなどより速いかも。

 

ローディングメカの不具合でジャンク扱いになっているプレイヤーが多いと思います。

とても勿体ない話です。

 

この個体もローディングメカのベルトが緩くなっているので、モーターが空回りしています。

ベルトは週明け、千石電商で仕入れてくる予定です。

あとは稼働部品をグリスアップしてあげるだけで復活すると思います。

 


 

 

 

上位機種と比較して20キーのミュージックカレンダーが省略されているなど、

コストダウンがはかられていますが、

逆にさらに薄型スリム設計になっていて、私はとても好みです。

 

CDP-555ESD以降、どんどんブ厚くヤボったくなっていったと思うのは私だけでしょうか?w

 

トレー上部のメッキが剥がれ落ちているのが分かると思います。

経年劣化でほとんどの個体がこういう状態になっているのが惜しいです。

 

 

 

STOPボタンは過渡期のモデルらしさが残っていますね。

CDP-101、CDP-701ESは「RESET」しか無かったですが、STOP(RESET)だってw

これが、次世代になるとSTOPのみになります。

 

CDP-101、701ESのリモコンも使えるので快適です。

 

読みにくいCDなど、一通りテストしてみましたが読み取りエラーはありません。

ピックアップもその他調整も不要だと思います。

 

(このあたりは、CDP-701ESで相当苦労しています。(^^; )

 

 


 

CDプレイヤーが増殖中なので、困ったw

修理中も残っていますし、そのうち整理しようと思います。

あとは興味があるのは、555ESDくらいかな(おい)

 

この時代のCDプレイヤー(というかDAC回路)は、色付けがなくて、ヴォーカル曲などグッっと前にでてくる生々しさがあってとても好きです。

低音も締まっていて、それでいて十分な音量が出てきます。

 

しかし、DAS-703ESと比べると見劣りしちゃいますけど。

 

 

興味ある方は、一度入手にチャレンジしてみては?

中古相場も財布にやさしいですし。

 


 

 

 

開腹のまま、エージング中です。音もしっとり落ち着いてきました。

数時間、連続再生していますが再生の不具合はなさそうです。

エアダスターで、内部のホコリを吹き飛ばしw 少しキレイになりました。

電源まわりのコンデンサは交換したいところですが、それはおいおい。

 

トレーのガイドレールをグリスアップしたところ、開閉がスムーズになりました。

が、ベルトは滑りまくっているので自動開閉はできません。要交換です。

 


 

 

1~3世代の図。

 

真ん中のCDP-701ESは、NOS DUAL積分型。

上は、CDP-302ES、2倍オーバーサンプリング 積分型

下は、DAS-703ES、2倍オーバーサンプリング ラダー型

 

It's a SONY! (笑

 

ちなみに、

 

第四世代以降ですが、

 

1986年 CDP-555ESD 4倍オーバーサンプリング マルチビット

1988年 CDP-X7ESD 8倍オーバーサンプリング マルチビット

1989年 CDP-X77ES 1bitDAC

 

以降は、1bit時代が始まり、現在に至ります。

1bit系が現代の主流というのは、ご存じのとおりです。

 

なので、私の興味は第四世代までw

 


 

 

<交換ベルト情報 SONY純正パーツNo.>

 

・4-908-591-01

・3-671-077-00

 

これ、553ESD~555ESDくらいまで全て同型番っぽいですね。

しかし、サイズが調べても出てきません。

 

千石で適当なサイズが欠品しているようなので、ヤフオクで注文しました。

さらなる修理の続きはまた後日。

 


 

2016.04.26

 

修理のつづき。

ローディング用ゴムベルトを入手したので、交換作業に取り掛かります。

 

 

ケース底面からアクセスします。

この個体は底面カバーもとてもキレイですね。ゴム製のインシュレーターもヘタっていません。

大事に使われていたのかも。

 

 

ローディング用モーターを外し、ゴムベルトを交換します。

ネジ3つで交換作業ができるので、とても整備がしやすいです。

 

 

伸びきったゴムベルト

硬化してしなりも無くなって表面がテカテカです。

これじゃあ滑りまくるわけですね。

 

交換用ゴムベルトは、1.6Tの45mmと50mmを使いました。

 

 

トレイの開閉がとてもスムーズでキモチイイ!!

 

 

上面カバーをとりつけて修理完了です♪

この時代の製品はピックアップが死んでいたりするケースもあるようなので、

これくらいの修理で治ってくれたのでとてもラッキーでした。

 

しかし、発売後30年を経た今でも立派に動いてくれるなんて、すごいことです。

 

久しぶりに、ダイナ・クラールなど聴いてみました。

うーん、ヴォーカル曲はとてもイイ感じで鳴ってくれますね。

 


 

2016.05.09

 

音飛びするCDが何枚かあったので、このGW中に少しメンテナンスを施しました。

フォーカスエラーバランス等は弄りたくないので、できるだけ優しいメンテのみw

 

ピックアップガイドレールのグリスアップなど、微調整。

音飛びもかなり抑え込まれました。

が、まだ若干症状は残っています。

 

ガラクタ弄りも少し経験値が積みあがってきていますが、プレーヤーの機種によってメンテナンス性がかなり違います。(SONYで)

 

CDP-101(と、たぶんCDP-501、CDP-102など)はかなりやっかいです。

ギリギリ目いっぱいで開発したからだと思いますが、メンテナンスのことがほぼ考慮されておらず、

バラバラにしないといけないハメになります。

 

CDP-701ESは筐体のサイズに余裕があるということもありますが、

かなり基板構成が整理されていて、よく考えられています。

 

CDP-552ESD以降、恐らくCDP-557ESDくらいまではチャッキングメカや、ローディングメカなど

共通部品が多く、修理も応用がきいてとっつきやすいです。

ローディングメカで使われているゴムベルトも共通です。

 

なので、故障個所も同じケースが多いですね。

可動部はどうしても物理的な故障が多いので、逆にいえばメンテしやすいとも言えます。

 


2016.05.11

 

さらにメンテは続き・・・

気になっていた、電源周りのパーツを交換することにしました。

既に30年経過しているので、劣化は避けられません。

電源周りのパーツが破損すると、以降の回路に被害が拡大する可能性が高いので、

予防措置的に。

 

パワーアップのはなく、できるだけオリジナルの音色を維持することを方針とします。

 

サービスマニュアルを入手したので、パーツリストから必要部品をピックアップします。

 

・平滑コンデンサ

 25V 3300uF ×3

 16V 4700uF ×1

 

千石で調達。

が、これくらいの容量になると選択肢がかなり絞られてしまいますね。

結局、3300uFは50Vをチョイス。(サイズは恐らくOKのはず。)

 

 

メーカー、型式は任意

 

・ファーストリカバリダイオード

 10DF2 ×4

 

若松で在庫発見。

 

・ショットキーバリアダイオード

 21DQ05 ×4

 

既にディスコンで入手先不明。

仕方がないので代替品をメーカーの日本インターにダメ元で問い合わせてみる。

 

個人の問い合わせにも関わらず、さっそく翌日に回答がありました。(さすが!)

 

21DQ05→20CQA06で代替可能とのこと。

 

早速、通販サイトを検索すると1社発見。

10本で@21と、思ったら代引き、送料が4倍のコスト(悲)

しかし、発注す。

 

 

パーツが到着したら早速作業にかかりましょう。

 


 

2016.05.13

 

電源部です。

アナ、デジ独立なんでしょうかね。

 

詳しくはわかりませんが、

 

・ファーストリカバリダイオード

・ショットキーバリアダイオード

 

と2種類を使い分けているのは、それなりの理由があるんでしょう。

この週末にパーツ交換してみましょう。

 


 

2016.05.14

 

さて、気分もあらたにパーツの交換をしていきましょう。

 

まず、上面、底面のカバーをはずします。

メンテナンス性が良いので、基板を筐体から外さずにそのまま作業ができます。

 

リワークの強い味方。

電動はんだ吸い取り機があると、パーツの取り外しは簡単です。

また、ランドをはがしたりなどの基板にダメージを与えることも少なくなります。

 

 

 

全部で、4パートのパーツを外しました。

上部3パートは、アナログ、デジタルの電源平滑回路です。

このあたりは、見ればある程度推察はできますが、サービスマニュアルでも念のため回路図とパーツNo.がわかるので確認しておきます。

 

 

 

あっという間に換装w

これくらいなら10分程度で完了します。

 

ポイントは、ダイオード、電解コンの向きです。これを間違うと大変なことに。

換装前の写真と見比べたり、基板上の印を何回かチェックしたうえで印加しましょう。

 

 

基板の表面です。

調達の関係で、電解コンが50V仕様になっていますが、うまく収まりました。

 

 

交換したパーツです。

電解コンはおもらしはなかったですが、容量ヌケはあるかもしれません。

(計測器がないので、わからずw)

 

ダイオードは足がさびついていました。

 

 

いよいよ電源を投入。

いつもドキドキする瞬間です。

 

問題なく電源が入り、出音も問題なさそうです。

一応、このまま少し通電したまま様子をみることにします。

 

現在、試聴中ですが全体的に少し曇りがとれてスッキリした音がでてくる感じがします。

(プレシーボかもw)

 

今回は、必要最低限の交換にとどめましたが電源まわりだけは手を加えておくべきと思います。

レギュレータ関連もできれば交換したほうが良いかも。

 

あとはアナログ回路のカップリングコンデンサ交換も考えられますが、これはおそらく音が変わるはずです。

できるだけ、オリジナルを保ちたいと思っているので思案のしどころ。

 

サーボ系は知識不足でどこを交換したらよいかわからず。

 

 

この個体は気に入っているので、長く使うつもりでメンテナンスしてみました。

 

交換するパーツによっては、入手が難しいケースもあるのでサービスマニュアルとにらめっこしながら今回のように代替品の検討する必要などもありますね。

 

と、とりあえずメンテナンスはここまでとします。

貴重な積分型DACを採用したCDPとしてかわいがってあげましょう。

 

「了」

 


2016.05.16

 

電源部のメンテナンスも行い、

L-03DPと交代に聴き比べながらエージング中。

 

ざっくりとした違いで言えば、CDP-302ESとL-03DPでは軽量級と重量級の差という感じがします。

前者は良く言えば、明るくクッキリ、爽やかなイメージ。

後者は派手ではないけれど、高音域から低音域までムリなくバランス良くどしっと構えて鳴ってるイメージ。

 

これは好みが分かれると思います。

 

まだパーツ換装後のエージング中とはいえ、

あえて比較試聴してみると、やっぱりわかりやすい差が出ます。

 

個人的にはL-03DP路線を極めてみたい感じがします。

DAS-703ESも同じような傾向にありますが、ひょっとするとL-03DPのほうが優位かも!?

 

 

  • 購入金額

    2,200円

  • 購入日

    2016年04月24日

  • 購入場所

    ヤフオク

22人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (12)

  • CR-Xさん

    2016/04/24

    当時は新model出ても、何処が良くなったか何がどうなってるか判らなかったけど、今の目で見るとデジタルの進化やコンビニエント化が良く理解できるかもしれんですね。

    しっかし、すっかりSONYっ子じゃないですかぁ~♪
  • mr_osaminさん

    2016/04/24

    もう30年前の話ですが、こうやって歴史を振り返ってみると進化が見えてきますね。
    当時メーカーのエンジニアも社運をかけて開発にいそしんでいた時代だと思います。

    また、これが今のDACの流れに繋がっているので今の理解が深まるかもしれません。


    >しっかし、すっかりSONYっ子じゃないですかぁ~♪

    当時のSONYのデザインは好きですよ。
    それと、SONYを追っかけているのはCD規格をけん引したメーカーなので
    それだけ製品にも気合いがうかがえます。

    フィリップスも興味あるんですが、いまだに人気が高くて相場高騰しとても手が出ないです。
    あとはDENONかな。
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