レビューメディア「ジグソー」

今年はももクロさんの正念場 ③

CDジャーナル~2011年05月号 - 株式会社音楽出版社 商品案内(一般向け)

http://www.cdjournal.com/Company/img/parts/cdj/201105/201105cover.jpg

 

この本が出た頃というのは、芸能界において女優をマネジメントする老舗ではあったが、

アイドルを売っていくノウハウを持っていなかったスターダストプロモーションが、
ももクロを真のメジャーに押し上げていく過程でその体制を整えていた時期でありました。

CD Journal 2011年5月号のカラー巻頭特集では、

その体制に新たに加わった 裏方さんの一人がフィーチャーされています。

 

HMV渋谷店が閉店した直後に川上マネージャーが直々に副店長をスカウトしていたンですね。

 

「HMVの佐藤さん」こと佐藤守道氏がどれほど重要なポジションに就いているかということが、

川上アキラマネージャーと吉田豪氏との3者対談から浮かび上がってきます。




以下では、引き続き「今年はももクロさんの正念場」という通しテーマについて述べます。



今年は2つの意味で、ももいろクローバーZが勢いを持続できる、あるいは、
いっそうパワーアップしていけるのか、
反対に、パフォーマンスと人気に陰りが見えて失速が始まる、あるいは、迷走していくのか、
という分れ目の年になりそうです。

1つ目は「モチベーション」という観点から。
これは、ももクロメンバー本人たちと運営陣双方についていえることです。

これまでは紅白出場,国立競技場でライブという分り易いゴールを設定することができました。
達成してしまったいま、これからは何を目標に設定したらいいのか。
本人たちとスタッフが共有できて、かつ、ファンに訴えるテーマでなければいけません。
そうでなくとも、ひとやまもふたやまも乗り越えてきてマンネリが来てもおかしくない時期。
タイミングよく、あらたな構想を打ち出せるのか?



2つ目は、1つ目とも関わってくるのですが、メンバーの「身体」です。

年頃の女の子にはまことに申し上げにくいことなのですが、
立ち位置左側の2人佐々木彩夏さんと有安杏果さんがふくよかになられてから大分経ちますね。

いままでが細すぎたというのもありますが、二人も大人の身体にチェンジしてきたのでしょう。
早見あかりさんと同じ試練に見舞われそうです。

体重が5kg増えたら、腰や膝にかかる負担は指数関数的に増大します。


佐々木さんは骨折明けというのがあってまだ評価を断定するのは早いですが、
有安さんについては明らかに言えます、体重増の負担が。

キレがなくなっているどころではありません。時折、体の軸がぶれてしまっています。
膝が笑っているシーンまで散見されるのです。

 




以前は、リーダーの腰を心配しているだけでよかったのですね。
もっぱら、エビ反りジャンプの乱発を控えてほしい、という心配をしていればよかったのです。


川上マネージャーの遠大な計画 ― 女性グループで初めて SMAP や 嵐 のような長く愛される
国民的アイドルになる ― を実現するには、いつかは決断しないといけない問題です。

凄まじいまでの体力&スタミナを誇るももクロさんですが、
いつまでも10代にしかできないパフォーマンスを続けるわけにはいかないのです。

  • 購入金額

    780円

  • 購入日

    2011年04月20日

  • 購入場所

    ブックストア談 新大阪店

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