レビューメディア「ジグソー」

Athlon再び!待望の省エネプラットフォームの最上級モデルのAPU(;=゚ω゚)=333 ※速報版ベンチマーク追記!

■■■各種ベンチマークはページの真ん中から下の方にあります■■■

■更新履歴

2014.4.30:全てのベンチを正式版に張り替えました。

      AMD C-70のベンチのリンクを追加しました。(ページ下)

2014.4.14:各種ベンチマークとグラフを大幅追記中・・・

(初稿掲載時のスコアはファンが停止している状態でしたので再計測しましたorz)

2014.4.13:PCワンズで行われた日本初Kabini解説イベントの内容追記
2014.4.10:速報版ベンチ追記
2014.4.9:初稿掲載

 


AMDのSocketAM1(FS1b)向けAPU「Athlon5350」です。
発売日である2014.4.9にIYH!しました(;=゚ω゚)=333

【モデルナンバー(実クロック)】5350 / 2.05GHz
【コードネーム】Kabini
【製造プロセス】未調査
【コア/スレッド】4 / 4
【L1/L2キャッシュ】未調査、L3 2MB
【コア電圧/TDP】不明 / 25W
【主な拡張命令】未調査
【対応メモリ】DDR3-1600
【内蔵GPU】RADEON R3(128sp / 600MHz)
【Socket/Slot】SocketAM1(SocketFS1b)
【sSPEC/OPN】AD5350JAH44HM
【リリース時期】2014年4月9日
【発売時の記事】
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/201404...

待望の省電力プラットフォームのであるSocketAM1の最上級モデルとなるAPUです。個人的にはAthlonブランドの復活が嬉しいですね(;=゚ω゚)=333

 

Athlonと言えば、SlotAのK7からはじまり、SocketAのAthlonXP、モバイル用のAthlon4、そしてSocket754のAthlon64、そしてSocket939のAthlon64X2等、長らくAMDのハイエンドの顔となる憧れのブランドでした。

 

今回登場したAthlonはKabiniコアと呼ばれるもので、CPUにはJaguarアーキテクチャが採用されています。このJaguarアーキテクチャはプレイステーション4やXboxOneのCPUに採用されており、AMDファンとしては非常にワクワクする要素となっています。

 

このKabiniは1チップのSoC(System On Chip)と呼ばれる類のもので、1チップにチップセット等の周辺ICが統合されています。この為、マザーボードにはチップセットが存在しません。この集積度の高いAPUのTDPは25Wと低く抑えられており、結果、システム全体の発熱・消費電力が低いものとなり非常に扱いやすいプラットフォームに仕上がっていることが魅力です。

とりあえず、AM1プラットフォームを3組用意したので、またいつもの性能比較とベンチマークを実施予定です。



■AMD最新APU解説イベントに行ってきました。
2014.4.12 大阪日本橋のPCワンズで「日本初」となるKabiniの解説イベントに行ってきました。ちなみに2セッションに分かれており1つ目はKaveri2つ目がKabiniとなっていました。
(主催はAMDとASKであり、後者はMSIの代理店なので同社のマザーの解説も兼ねていました)
以下の内容で俺と書いてる文は若干味付けしています(^^;


それでは簡単に紹介します。


解説:KabiniはSoC(System On Chips)と呼ばれる周辺機器のチップをも統合型したAPUです。これまでも組込用で使用されているSoCは多数は多数ありますが、低価格である反面PCとして使うには制限が大きい(´・ω・`)・・・

例えば、フル機能のWindowsが使用できない。(俺:ARMベースのSoCだとWindowsCE/RT/Linux等しか走りませんし、x86のSoCであるVortex86(SiS550の後継ダヨ)/GeodeGX/LXだとDirectXが走りません)


解説:そこでこのKabiniが誕生したのです(`・ω・´)キリッ!


解説:従来のSoCの欠点は、
・基本的に部品がハンダ付けされているのでスペックが固定
・インストールできるOSが限られており制限が多い
・そもそもパワー不足

俺:特に2000年前後に流行ったインターネット家電(WEB TVやPDAなど)や某ブラウザ搭載携帯ゲーム機ではネットサーフィンをするのにも制限が大きいですよね。Flashが動かなかったりとか、このブラウザでは対応していませんとか表示されて観覧できないとか・・・


解説:そこで新プラットフォーム「AM1」登場!
Socket版KabiniとSocketFS1bマザーを併せたプラットフォームを「AM1」と言います。ソケット自体の名称は「SocketFS1b」です。

俺:実際、みんなSocketAM1って言っているけど・・・まあいいか(^^;


解説:AM1はバリュー向けとしては初となるソケットタイプを採用。
・DDR3-1600対応(Sempron2650除く)
・PS4やXBox Oneで使われている最大4コアJaguarコア採用!
・グラフィックも上記ゲーム機で使われいてるGCNベース!
・拡張ポートも充実!

俺:やはり、最新のゲームと同じアーキテクチャをもったCPU/GPUが搭載されていることにロマンを感じますよね(;゚∀゚)=3


あとは他社のCPUとの比較で
「i社さんはこんなにボッタくっているんですよ!」とか、

とある雑誌のベンチマーク(モザイク付きw)で、
「いわくつきの古いVer.のベンチマークを使ってで他社さんのCPUが速いとか言っている雑誌があるんですよ」とか、

Athlon5350とCeleronG1610+GeForce210 $25グラフィックカード)を増設したベンチを比較して前者の優位性をアピール「i社さんとn社さんにお金をかける必要はありません!」とか、

なかなか過激なトークがありました。多分、アキバ方面でもプレゼンされるのでここでは割愛させていただきます(^^; なかなか面白かったですよw


後半戦はASKの方の解説でした。こちらも色々と興味深い内容がありました。


MSIのSocketFS1bマザーの紹介。ASKのMSI「AM1I」紹介ページ

俺:さり気なく、このAM1Iは現在のFS1bマザーで最高だと思う。
・実売価格4600円(税込)程度と安い
・ITXなのでITX/M-ATX/ATXケースでも使える
・オール固体コン
・ディスプレイ出力がD-SUB+DVI+HDMIがある
・PS/2がキーボードとマウスの2ポートある

AM1では拡張I/Oは基本的にAPUが持っています。外付けチップが無い限りS-ATA6Gが2基、USB3.0が2基、PCI-Eが4レーンという制限は付きます。つまり、MiniITX以外を選ぶメリットがほとんど無いんですね。ITXマザーと言えば価格が高いので躊躇する方もおられると思いますが、こいつに限ってはその心配もありません。


面白い試みとしてAM1でDualGraphicsはできるのか?という内容。結果はオンボードVGAが無効化されるとのことです。


他にAthlon5350にR7-240搭載のグラフィックカードを増設したマシンのデモをしていました。多分、解像度は1280×720ですがPSO2ベンチv2.00がヌルヌル動いていました。これは結構凄いかも。


Kaveriのセッションの抽選会でヘッドセットが当たりましたワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイそして、羞恥プレイの如くMSIのマスコットキャラである美星 藍のド派手は袋に入れてくださいました。日本橋ではともかく電車の中では視線が痛いのです(*ノωノ)


■外観&付属品
それでは、いつもの如く外観レビューから(`・ω・´) !

( ゚∀゚)o彡°A・M・D! A・M・D!



化粧箱は小さくなり、より立方体に近くなりました。


シールの型番部分です。
Athlon 5350 Quad-Core!


そして、2.05GHz、2MB Cache!
ファンが付属している旨も記載されています。


開封してみましょう。
付属品はいつも通りなのです(;=゚ω゚)=333
・APU本体
・APUクーラー、止め具
・マニュアル、エムブレムシール


Athlonよ。どうしてこんなロゴに・・・
昔の方がカッコ良かったぞ(´;ω;`)・・・


続いてAPUクーラーを見てみましょう。
従来のAMDのクーラーと比べると小さくなっています。
止め具もプッシュピンタイプです。また、ファンは3pinです。


クーラーの裏面です。低TDPなのか銅は埋め込まれていません。
グリスは付いているので一回分は大丈夫です。
一辺あたり、約5.5cmと言ったところでしょうか。


高さは4cmです。まあ小型なのでロープロというイメージは無いですけど・・・


従来のAMD(右側がA4-3300付属)クーラーと比較してみましょう。
二回りくらい小さいですよね。
SocketAのクーラーよりも一回り小さいくらいです。


そして、いよいよAPU様のご降臨です(;=゚ω゚)=333
Athlonブランド復活キタ――(゚∀゚)――ッ!
( ゚∀゚)o彡°A・M・D! A・M・D!


裏面はソケットから予想できる形状です。
コンデンサが露出していないので安心感があります。


A4-3300と並べてみた。やはり小さくSocket478のPentium4を思い出しますね。


( ゚∀゚)o彡°A・M・D! A・M・D!



■動作させてみる
いよいよ組んで動作させてみましょう(`・ω・´)!

マシン構成
【CPU】Athlon 5350
【メモリ】DDR3-1600 4GB×2
【HDD】日立の2TB
【マザー】GIGABYTE GA-AM1M-S2H
【グラフィック】APU内蔵 RADEON R3
【ケース】適当なM-ATX with 220W SFX電源
【OS】Windows7 HomePremium64bit

レバーを上げてAPU様を玉座に鎮座させます!そしてレバーを閉じる。
(ちなみにAPUをソケットに挿したとき、奥まで差し込んでも若干カタカタ揺れます。レバーを倒すと固定されます)


そして、APUクーラーを付けます。
まずは放熱板の穴に、プッシュピンの外側を挿し込むのですが・・・これがかなり挿しにくい!グリグリして壊す覚悟が無いとダメです。また、放熱版の部分は四方にフィンが出ている為、持つときに手を切らない方にしましょう。俺は切ったけどな・・・
壊してしまったら、現状サードパーティのクーラーは発売されていないので注意が必要です。


そして、プッシュピンの内側を差し込みます。


あとはインテル系のCPUクーラーのようにマザーの穴に挿して、プッシュピンを押すと固定されます(;゚∀゚)=3


一応、マザーの裏からちゃんと止まっていることを確認しましょう。


そして、いつも通り組み上げます。


ケースに組み込む。


そして緊張の電源ON!
BIOSキタ――(゚∀゚)――ッ!


いつものGIGABYTEのUEFIですね。


この後、普通のWindows7をインストールし、付属のDVDからドライバ類を入れました。安定性は全く問題ありません。


使用感ですが、E-350やE2-2000であったようなもっさり感は無く、むしろサクサク動作します。さすがに2GHzを超えるクロックと4コアの功績でしょうか(;゚∀゚)=3


■ベンチマーク
やはり、最も気になるのは性能でしょう!
各種ベンチマークで比較してみましょう。

Athlon5350以外の結果は以前の私のレビューの使いまわしです。

実は初稿時Athlon5350のCPUクーラーのコネクタがしっかりと挿さっておらず、ファンレス状態でベンチを走らせていましたorz この状態でもハングアップや強制終了等の不具合は無く、何食わぬ顔で動作していました。ただし、CPU温度が高くなると自動的にクロックが落とされるのでパフォーマンスは下がります。このファンレス状態のベンチ結果も掲載しましたので参考にしてください(^^;

比較対象として以下のCPUを用意しました。

(各CPU名は私の過去のレビューへのリンクとなっています)

Sempron3850 (Kabini/4core/4thread/1.3GHz)

Sempron2650 (Kabini/2core/2thread/1.45GHz)

A4-5300 (Trinity/2core/2thread/3.4GHz TC:3.6GHz)

E2-2000 (不明/2core/2thread/1.75GHz)

E-350 (Zacate/2core/2thread/1.6GHz)

Celeron1007U (IvyBridge/2core/2thread/1.5GHz)

Celeron847 (SandyBridge/2core/2thread/1.1GHz)

 

 

1.Windowsエクスペリエンスインデックス(Windows7 64bit)

プロセッサ、メモリともに予想よりずっと速いですね(;=゚ω゚)=333

Zacateでは散々なスコアでしたが、Kabiniでは相当にCPUとメモリのパフォーマンスが上がっているようです。


2.CrystalMark2004R3

クアッドコアであることが功を成しているのか、A4-5300やCeleron1007Uを凌駕しています。メモリスコアもAMD勢ではトップクラスでは無いでしょうか?シングルシャネルでこれは凄いと思います(;=゚ω゚)=333

 
3.CPU関係のベンチ

グラフはAthlon5350を100%としたときの相対性能です。ベンチマークのスコアは表にまとめて記載しています。

 

CrystalMark2004R3(ALU)

 

CrystalMark2004R3(FPU)

 

午後のこーだーノーマルベンチ(マルチスレッド)

 

午後のこーだーノーマルベンチ(シングルスレッド)

 

 

3DMark06(CPU)

 

3DMarkVantage(CPU)

 

CINE Bench R11.5(CPU)

 

CINE Bench R15(CPU)

 

CPU関係のベンチスコア表

 

【結果】

正直、驚きました。私の予想ではintelの省電力CPUであるCeleron1007Uと同等程度だと思っていましたが、4コアと高クロックが効いたのか、特にマルチスレッドの効くベンチマークで高い性能を発揮しました。もはや、同社の過去の製品であるE350やE2-2000とは比べ物にならず、2~3倍以上のスコアを叩き出しています(;=゚ω゚)=333

 


 4.GPU関係のベンチ
※古いCPUで最新のベンチは取っていない為、一部古いベンチが混ざっています。

 

グラフはAthlon5350を100%としたときの相対性能です。ベンチマークのスコアは表にまとめて記載しています。各ベンチマークは基本的にデフォルト設定です。

 

3DMark06(総合)

 

3DMarkVantage(総合) 

 

FINAL FANTASY XI Bench3(HIGH)

 

FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼアではない旧Ver.(1280)

 

モンスターハンターフロンティア ベンチ3(大討伐)

 

ファンタシースターオンライン2 旧Ver.1.00

 

きゃらコレ!ITちゃんダンシングベンチマーク

 

CINE Bench R11.5(OpenGL)

 

CINE Bench R15(OpenGL)

 

GPU関係のベンチスコア表1

 

【結果】

Athlon5350はAPUを名乗るだけあり、同社の前世代のE-350/E2-2000やKabiniコアの下位モデルであるSempronを凌駕します。ライバルであるIvyBridgeコアのCeleron1007Uにも負けませんが、TrinityコアのA4-5300には完敗です。ライトな3Dゲームやブラウザゲームなら快適に楽しめると思われますが、AM1はパフォーマンス向けのプラットフォームでは無いため、割り切る必要はあるでしょう。

 


 5.GPU関係のベンチ2

比較的新しいゲームのベンチです。

 

グラフはAthlon5350を100%としたときの相対性能です。ベンチマークのスコアは表にまとめて記載しています。

 

FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア ワールド編(1280)


FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア キャラクター編(1280)

 


ファンタシースターオンライン2 Ver.2.00

 

ドラゴンクエスト10(1280)

 

GPU関係のベンチスコア表2

 

【結果】

新しめのゲームでも傾向は同じで、Athlon5350は低TDPなCPU/APUの中ではトップクラスの性能を発揮しますが、通常のデスクトップ向けのAPUの下位モデルであるA4-5300には全く歯が立ちません。但し、ドラゴンクエスト10に関してプレイアブルなスコアが出ているのでプレイできると考えられます。

 

 

6.消費電力

Kabiniは低TDPが売りとなっており、消費電力に期待されている方も多いと思います。比較対象のプラットフォームが異なる為、APU/CPUのみの消費電力の比較はできませんが参考程度に見てやってください。(消費電力はエコキーパーで測定)

安物の80Plusに縁の無いSFX220W電源でアイドル時なんと22W!
これは凄いですね(;=゚ω゚)=333

 

 
7.APU温度左:正常冷却時 / 右:ファンレス時
・アイドル時:24℃ / 44℃
・Prime95時:43℃ / 78℃
・Prime95+FF14ベンチ時:43℃ / 79℃

GIGABYTEのEasyTune6で確認。
CPUファンが停止しているとさすがに80℃近くになりますが、Prime95や3DMarkを連続で走らせてもクロックが下がるだけでハングアップしたり不安定になることは全くありませんでした。正常にファンを回転させると負荷をかけても43℃とかなり良い感じです。

 


■CPU-ZとGPU-Z

CPU-Z
アイドル時はCPUクロックが800MHzまで下がります。


メモリは2本挿していますが、やはりSingle動作ですね・゚・(つД`)・゚・



GPU-Z
こちらはGPUクロックが1800MHzと異常な表示になっており、クロックも変動しません。GPU-Z自体がまだ対応できていないようです。




■その他のレビュー
発売日にAM1のAPUをマザーを3組購入してみました。各レビューを順次掲載予定です。

 

 

 

 

TDP9WのAMD C-70搭載マザーをレビューしました。詳細なベンチマーク付き。

  • 購入金額

    6,480円

  • 購入日

    2014年04月09日

  • 購入場所

    ドスパラなんば店

コメント (10)

  • jakeさん

    2014/04/09

    冷却ファンのサイズはどうなんですかね?
    TDP25wらしいし、固定用の穴とかも小さい感じがしますが。
  • ふっけんさん

    2014/04/10

    jakeさん

    SocketA世代よりも小さいです。ファンが5cm角ですね。
    ただ、3ピンなので回転数は一定です。
    小さいのでそれなりに風切音はあるのでサードパーティーから4ピンの静音クーラーが出て欲しいですね(マザーのファンコネクタは4pinです)
  • Vossさん

    2014/04/11

    あれ・・・・なんか結構熱めですね。
    うちで回してる5350ですが、アイドリングで30℃行ってないです。
    Win8.1環境なので一概に言えないのですが。
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