レビューメディア「ジグソー」

【消費電力考察追加】 もう ATOMじゃなくても、もっとパワーのあるエコPCを組めそうですよ

NM70I-847って

Panther Point, Intel 7series のULV用チップセットNM70を使用したSandyBridge世代のULV Celeron 847を組み合わせたCPUオンボードの Mini-ITX マザーボードです。

 

IvyのULV仕様がまだ出ていないため、チップセット出荷時にはCeleron 847 (DualCore 1.1GHz, TDP 17W) か Celeron 807 (SingleCore 1.50GHz, TDP 17W) のいずれかと組み合わされて、2012Q4より出荷開始されたばかりです。

 

今回のマシン構成

ようやく Vossさんちからやってきた MONOBOX ITXが日の目を見ました!

OSは Windows8 Enterprise 評価版です。

評価が終わったら、FreeBSDへ切り替える予定です。

 

マザーボードの付属品は

  • SATAケーブル x2
  • IOバックパネル
  • 取説
といたってシンプルです。
 
あと基板を見てみると、お値段相応に、高分子有機半導体固体電解コンデンサを電源系に配して、他は通常の電解コンデンサを使ってます。

SPI-ROMはDIP8なので飛ばしても書き込めます!

 

IOまわりですが

  • 映像出力: HD15,HDMI
  • PCIe x16(x8動作) 1基
  • USB: USB2.0x6(内蔵ヘッダx2)
  • SATA: SATA6.0 x1 (黒), SATA3.0x3 (赤)
  • AUDIO: ALC662 (6ch)
  • LAN: RTL8111F (10/100/1000)
  • LEGACY: KEYBOARDx1, MOUSEx1, COMx1(ピンヘッダ), LPT(ピンヘッダ)
  • S/PDIF-OUT(ピンヘッダ)
  • フロントオーディオ端子
となってます。

組んでみた写真です。 

この後何回か配線を整理しましたが、Mini-ITXは結構しんどいですね。

(このケースは余裕があるほうですけど)

 

BIOS

AMIのUEFIが使われています。ただし見た目は昔の AMI BIOSのようなノングラフィカルなものです。

 

CPUID

ちゃんと TDP17Wですね。

 

使用したメモリは CFD/Elixirの DDR3-1333 4GB (9-9-9-24) 2枚で、

ちゃんと DDR-1333で動作しているようです。

 

Windows8 スコア

CPUのスコアは低いですね。

 

参考までに、Sandy世代の省電力CPU Pentium G630Tは CPUスコア6.2、

DDR3-1066 で動作しているにも関わらず、メモリスコアがこちらの方が高いのはCPU速度差のせいかも。

 

タスクマネージャを見ると、Hyper-V対応ですね。

 

アイドル状態でのHWiNFO64のセンサー値です。

チップセットはともかく、CPU Package Power が 低いですね!

 

アイドル時の電力消費について

ずっと放置していて計測しました。使用率3%程度の状況で タスクマネージャがパフォーマンスを表示し続けているだけですが、21Wh でした。

なお、12月5日 24時間分で約510Whでしたので、G630T+H61にくらべて 7Whほど低減しました。

H61はNeoPOWER550で、

115V - Full load 76%; Typical load 82%, Light load 77.9%です。

100V運用ではさらに効率がダウンしますが、Light Load で 75%ぐらいはありそうですね。

 

今回使用している 玄人志向 KRPW-V560W は

Typical Load では82%(90V), 84%(115V)で似たようなレベルでしょう。

Goldで 20%Load 87% PLATINUM で 20%Load 90%になりますから、

現在を 77%と仮定すると、真の消費電力は 21W*0.77で、

仮に PLATINUMで90%だとすると

(21W*0.77)/0.90 ≒ 18W となります。

3Wh削減されると、24時間稼働では年間 26KWh削減されます。

1KWh = 29円(東電 従量電灯B 第3段階料金)換算で 年間 762円削減できます。

なお、アイドル時での話をしましたが、高負荷時にはさらに削減幅が大きくなりますので、

このようなエコサーバーの場合、大容量GOLDを買うより小容量プラチナでお安い電源が欲しいですね。

 

OCCTによる高負荷時の消費電力・発熱について

OCCT 4.3.2 で CPU:OCCTを動作させて、CPUと外部の消費電力、温度を見ていきます。

CPU温度

53-55度で開始1分からずっと変わりません。

PCH温度

アイドル時より2度以上下がっていますが、ファン制御の関係ではないかと思われます。

SSD温度

20-21度でほぼこれがケース内の環境温度だと思います。

 

CPU消費電力

CPU Package Power(CPU全体の消費電力)は、ほぼ12Wで、

IA Cores Power(CPU部分)が、8.3W

GT Cores Power(内蔵GPU)が、0.08W

外部測定結果 35Wです。

 

 

アイドル→OCCTで IA Cores Powerが0.6W→8.3W 7.7W増加、

CPU Package Power  3.9W→12Wで 8.1W増加

セット全体の消費電力 21W→35Wで 14W増加となりました。

驚くべき省電力ですね。

 

セットの電源変換効率に関する考察

ATX電源ユニットの変換ロス+マザーボード上のVRMの変換ロスがありますので、

ATX電源で変換効率77%, マザーボードVRMの変換効率80%と仮定して

CPU Package Powerからセットの消費電力上昇分を計算してみると、

(12W-3.9W)/0.80/0.77 で 13.1Wぐらい増加することになります。

 

実測が14Wなので、ほぼほぼこれぐらいの変換効率で動作しているものと思われます。

 

まとめ(仮)

予想通り CPUスコアは低いです。公開されている情報では Pentium Dual Core E2160相当ぐらいのパワーのようです。

ベンチマークをとって、実際にどれくらいのパワーになるのか検証していきます。

 

体感でいうと、SSDと併用すると、OS起動が遅いということはありません。

ただ動画再生しているとCPUパワーが足りないのか、Windows8 のデスクトップマネージャの負荷率が15%程度まであがり、Pentium G630Tでは気にならなかった、物足りなさがでてきますね。

 

消費電力は、ミニマム21W, OCCT負荷時35Wとかなりの省電力です。

G630T+H61が アイドル25W,OCCT負荷時54Wでしたのでアイドル時4W削減できています。

高負荷時を比べるには性能差がありますから、ワットパフォーマンスを出してからまとめます。

 

  • 購入金額

    7,480円

  • 購入日

    2012年11月26日

  • 購入場所

    tsukumo eX.

コメント (19)

  • Sheltieさん

    2012/12/04

    ATOMは流石に非力ですから新しいIntel系CPU搭載mini-ITXマザー気になっていました。

    CPUパワー以外にSATAポートが4ポートあるのも助かりますね。
  • Vossさん

    2012/12/04

    AMDがE450の後継投入に手こずってる間に、Intelの巻き返しか・・・・
    容赦ねぇなー(涙)
  • はにゃさん

    2012/12/04

    Sheltieさん

    SATA6Gx1, 3Gx3 ということと、IRSTはAHCI対応、RAID0/1/5/10, ISRTは非対応
    でお手軽に組めますね。
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