金がないので普段は安物ズームレンズを愛用しているのですが、ちょっとした理由でそこそこの画質のレンズが必要となったので買ってきました。

常用しているボディがEOS 20Dですので、レンズの実力を云々するほどの実力では無いといってしまえばそれまでなのですが、ズームレンズのワイド端の歪みや光量不足などが気になることはやはりあります。

Canonの単焦点といえば、やはりEF 50mm F1.8IIが圧倒的に格安なわけですが、APS-Cサイズのカメラと組み合わせると焦点距離は約80mmとなってしまい、標準レンズの画角というのは少々厳しいものがあります。このレンズでは約65mm相当となるわけで、標準よりは少しだけ望遠に寄ってしまいますが、何とか標準レンズ的に使うことは出来ます。

とりあえず作例をと思ったのですが、写してアップするべき被写体が見つからなかったので、液晶モニター（HYUNDAI W241DG）の表示内容を撮影してみました。

EOS 20DのJPEG Lで、シャッタースピードは1/10秒、絞りはF5.6です。サイズ以外は一切加工していません。普段は近距離撮影でEF 18-55mm F3.5-5.6 ISを使っていますので、ISの無いこのレンズでは手ブレとの戦いになると思われたのですが、案外何とかなっています。

フォーカスの合焦速度はUSMのレンズと比べるとやや遅めですが、EF 50mm F1.8IIと比べればむしろ良好かもしれません。歪みや光量の点ではさすがに格安とはいえ単焦点ですから、セット品グレードのズームレンズとは一線を画しています。

これまではEFレンズで単焦点入門用といえばEF 50mm F1.8IIの独壇場だったのですが、この製品は特にEOS Kissシリーズユーザーの単焦点入門には最適ではないかと思います。私自身はもう少しレンズの質を引き出せるカメラ本体の入手の方がむしろ課題といえますが…。