実際届いて手に持つと改めてその小ささに驚かせられます。
以前にBluetoothのカード型マウスを持ってたのですが、操作性があまりにも悪く、結局マウスは手の平で持つものであると認識したのですが、Cubeが出た途端にそんな認識は吹っ飛びました（笑）
まだ数時間しか使っていないので、完全なレビューになるとは思いませんが、個人的に感じた事をつらつらと書いていきます。
[操作性]
解像度が1000dpiということもあり、マウスの細かい動きもスクリーン上に反映されます。
使用用途の想定外ではあると思いますが、イラストやフォトレタッチなど、細かい作業を要求するアプリには向いていないと思います。本体が小さく軽く解像度も高いので、マウスが悪い意味で小刻みに動いてしまいます。
[ホールド感]
ゼロです（笑）。このマウスは「持つ」というより「つまむ」という表現のほうが正しいと思います。
既存のマウスのクリックボタンは右と左にあるのが通常ですが、このマウスは「先」と「真ん中」にそれぞれ左クリック、右クリックが設置されてます。上記形状から、今までのマウスの持ち方とは異なり、マウスをもつ時は本体を「親指」と「中指」で持つことになります。つまり、従来の左クリック、右クリックは人差し指で操作するということになります。
通常のマウスのように人差し指と中指で左クリック、右クリックをしてみましたが、「出来なくはないが無理がある」というのが個人的な感触です。
[タッチスクロール]
このマウスの「先」と「真ん中」のボタンの間にタッチセンサーが実装されており、そこで本体をスワイプ（スマートフォンのように画面をこする感じ）するとPC画面をスクロール出来るようになってます。
感度は悪くはありません。が、やはり本体の小ささからくるホールド感の無さが仇になり、誤入力（画面が意図しない時にスクロールしてしまう）が起きます。これには慣れも必要だと思いますが、形状が形状だけに我慢を強いる一つのポイントになりそうですね。
また、これは問題点と言っても、あまりうまく表現できないのですが、このスクロール、タッチスクリーンから指を離してもしばらく「アタリ判定」のようなものが働くらしく、その判定がある間にマウスカーソルを動かすとそのカーソル部分の画面がスクロールしてしまいます。
実例をもって説明すると、Outlookの左（フォルダ階層表示エリア）右（受信メール）ペインがあるとします。右ペインの受信メール表示エリアでスクロールをしながらマウス左ペインに移動するとフォルダ階層がスクロールしてしまうという状態です。所有している他のホイールマウスではそのような現象はなかったので、以前のマウスとの使用感は異なります。
[Flow Scroll]
上記タッチスクロールに関する機能というかオプション的な位置付けですが、Logicoolから「Flow Scroll」というソフトウェアが出ています。スマートホンをスクロールする時、慣性が働いて滑るようにページが動きますが、そういう動きをさせるユーティリティです。ホームページからダウンロードしてインストールしてみましたが、正直要らないなと思いました。
[プレゼンテーションモード（？）]
ある意味、このマウスが存在する一番の理由と言ってもいいかもしれません。
マウスを持ち上げて0.5～1秒ほどするとプレゼンテーションモードとなり、PDFやDoc、PPTなどスライドのページ送りが出来るようになります。順送りはそのままマウスの先のボタンを押し、逆送りする場合はマウスをひっくり返して同じボタンを押すという、トリッキーな操作になります。キーボードの上下ボタンが割り当てられているだけだと思います。
実際プレゼンデータ等で試しましたが、一長一短という感じですね。ある程度評価はできますが、持ち上げた時に底面センサー部分に手が当たるとマウスが卓上にいると認識してカーソルが動きますし、身ぶり手ぶりが大きい人がプレゼンやったときは誤作動するんじゃないかと思います。
[全体の造り]
パッケージングは良いです。ただし、本体の造りはプラスチック感（というか、プラスチックですが、、、）丸出しで、お世辞にも高級感というものはありません。
製品名のCube通り6面体の形状ですが、それぞれの面が独立したプラ板で囲まれてます。
残念なことに、その6面体の辺部分と面部分のギャップが気になってしまいます。
前述のとおり、つまんで使うマウスなので、指先だけで持つマウスである以上、もう少し繊細な造りに出来なかったのかな？と疑問に思いました。Unibodyとまでは言いませんが、もう少し考えるところがあったのではないかと思います。あと、もう少しウェイトを入れてもいいのではないかと感じます。全体がプラスチックで小さく軽いので、少々重さを加えることで操作性が多少なりとも上がるのではないかと感じました。
[現時点での総評]
このマウスは日常で使うものではないと断言できます。
小さいガジェットが好きで、それを使うこと、持つことに幸せを感じる（笑）そういう人向けのマウスであると思います。
仕事がらプレゼンをやる機会が多い人、移動の際、新幹線や飛行機の狭い卓上でマウスを使いたいという人、そういう人には向いてるかもしれません。それでも、小ささに魅力を感じない人はこれを使ってはいけないと、心から思います。
PCのトラックパッドでは細かい作業はしにくいので、このマウスがあれば作業効率が上がる、、、可能性も秘めているという感じでしょうか。
これからじっくり使っていくので、またアップデートが出来るようであればしていきます。
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=====UPDATE 2012年3月27日=====
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[2週間使ってみての感想]
デスクワークで常用するのはやはり難しいです。
特にスクロールセンサーの誤入力が頻繁に起こる為、ウェブページ、ドキュメント、プレゼンデータなどが意図せずスクロールしてしまいます。
意識して触らないように操作をしてはいますが、前述の通りホールド感がないので、「持ち直し」ならぬ「つまみ直し」をするのですが、その時にタッチセンサーに触れてしまう感じです。
あと、、、底面のスクラッチ（傷)が結構気になり始めました。卓上で滑らせて使うマウスなので「しょうがない」という気持ちもありますが、同時に「底面に当たる部分は硬質プラスチックで囲んだりするなど、もう少し考えようが無かったのか？」とも感じずにはいられません。デザイン/コンセプトが大きな売りのひとつでしょうが、そこを崩さなくても対応できることはあったんじゃないかと、少々残念な気持ちになりますね。
写真では少しわかりにくいかも知れませんが、縁部分にスクラッチが入っています。
photo.jpg
2週間使って、、、と書きましたが、実際の「使用時間」は24時間も経っていないので、どんなに気をつけて使ってもいずれこのような傷がつくことは間違いありません。
あまりポジティブなアップデート内容ではありませんが、所有欲を満たしてくれるというところは変わりませんので（笑）、引き続きTPOで使い分けながら使用し続けようと思います。
本日IT Mediaでもレビュー記事が出てましたので、参考までに張っておきます。
IT Media Cubeレビュー
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購入金額
6,980円
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購入日
2012年03月09日
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購入場所
ロジクールオンラインショップ
aoidiskさん
2012/03/21
気になっていたのですが、人を用途を選ぶようですね。
参考になりました。
シンジロウさん
2012/03/22
とくに、プレゼンテーションモードは実際につかってみないとわからないですね。
TakOnuさん
2012/03/29
と思っていたのですが、うーん。
実際に触れてみようと思いました。
A-T-Gさん
2012/03/29
>>aoidiskさん
用途はメインがプレゼン、サブで狭い場所でのマウス操作必須という状況がどれくらいあるかだと思います。プレゼン機会が多い人はいいかもしれないです。
>>シンジロウさん
今日初めて実践プレゼンで使用しました。スムースに操作が出来ましたので、一度お試しされることをお勧めします。
>>TakOnuさん
ファーストインプレッションだけではなく、継続使用のストレスもある程度考慮されることをお勧めします。