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WHS 2011 先取りレビュー! 課題”メディアサーバー”

 zigsowプレミアムレビュー「Windows Home Server 2011」にて機能4「メディアサーバー」の検証を担当することになりました。関係者の皆様にレビュワーとしてご選考頂きました事をこの場をお借りして御礼申し上げます。

早速お借りしたWindows Home Server 2011インストール済みPCを開封して使用してみましたので紹介したいと思います。



Windows Home Server 2011はWindows Server 2008 R2がベースで64bit化されているのが特徴のホームサーバー向けOSの最新版です。2011年5月21日に発売予定です。

製品の紹介は公式ページをご覧頂くことにして各種設定の手順やメディアサーバー機能を使用してみた感想などをWindows Home Server初体験の初心者の視点で数回に分けて紹介して行きたいと思います。

□Microsoft - Windows Home Server
http://www.microsoft.com/japan/windows/products/winfamily...

●Windows Home Server 2011の起動~ログイン

Windows Home Server 2011のインストールされたPCを起動すると”Ctrl+Alt+Delでログインします”と表示されます。


Ctrl+Alt+Delを押すとパスワード入力画面が表示されます。


今回は予めZigsow側で設定されたパスワードを入力すると見慣れたWindow7ライクのデスクトップ画面が表示されました。

初期の画面解像度は800x600で少し狭いです。コントロールパネルで解像度を変えてみると「800x600、1024x768、1280x1024」の3種類のみしか選択できません。

サーバOSは基本的にデスクトップ画面での操作は行わないので必要最低限の機能になっているということでしょうか。(グラフィック用のドライバーがインストールされていないので、Windows7 64bit用のドライバーを適応することで正常に動作するのかもしれませんが、お借りしている状態ですので不具合が起きては大変ですので試してません。)

壁紙の注意書きを読むとサーバーの設定などはデスクトップに用意されているダッシュボードのショートカットをクリックしてダッシュボード上から行う仕組みのようです。(上のスクリーンショット参照)

余談ですがデスクトップモードではCPU-ZやWinShotなどのアプリケーションも動作可能でした。


Windows Home Server 2011のメディアサーバー機能を有効にします。


デスクトップ画面に設置されているダッシュボードをクリックして起動。
ホームの中にある”メディア設定の構成”をクリック。


メディアサーバー機能はデフォルトで有効になっているようです。

その下はビデオストリーミングの品質設定が用意されててデフォルトでは”低速”になっています。

公開するフォルダを指定(追加)したい場合にはメディアライブラリで追加することが可能です。


ネットワーク回線を利用した外部からのアクセスを可能にするために必要な”リーモトwebアクセス”の設定手順を紹介したいと思います。


デスクトップ画面に設置されているダッシュボードをクリックして起動。
ホームの中にある”リモートWebアクセスのセットアップ”をクリック。


リモートWebアクセスの有効化・ウィザードが起動します。

ルーターのセットアップを自動で行う場合は”次へ”をクリックします。
手動でポート開放する(または設定済み)の場合はダイヤログにチェックを入れてから”次へ”をクリックします。


自動設定を試してみたところ、Yahoo!のADSLモデムは自動設定で正常にセットアップ可能でした。

続いてWebに公開するために必要なドメイン設定を行います。
”→ドメイン名のセットアップ”をクリックします。


ドメイン名のセットアップ・ウィザードが起動します。
設定を進めるため”次へ”をクリックします。


ドメインを持っていないので”新しいドメイン名をセットアップする”を選択。
(すでにドメインを獲得している方はドメイン名を入力してください。)


必要なドメイン名の種類についての選択が表示されます。

個人利用なので”Microsoftから個人用ドメイン名を取得する”を選択しました。


Windows Live アカウントの入力を求められたので以前獲得していたアカウント情報を入力して”次へ”をクリック。

Windows Live アカウントは下記のサイトで無料で登録可能です。

□MSN - Windows Live 無料IDをつくろう
http://windowslive.jp.msn.com/guide/dl/step1.htm


”プライバシーに関する声明および契約書”が表示されます。
同意したら”承認”をクリックします。


ドメイン名入力画面が表示されます。
希望の名称を入力したら”利用可能かどうかチェック”をクリックして利用可能か確認します。

利用可能なドメイン名の場合のみグレーアウトしているセットアップが表示されます。
名称が決定したら”セットアップ”をクリックします。


以上でリモートWebアクセスの設定は完了です。


●リモートWebアクセス機能の無効化する方法
リモートWebアクセス機能を無効化したい場合についてはダッシュボードの”サーバーの設定>リモートWebアクセス”で簡単に切り替え可能です。


音楽ファイルや動画ファイルなどを共有するために共有フォルダーを作成して指定する必要があります。今回はWindows Home Server 2011インストール済みPCでの貸し出しのため共有フォルダを確認してみました。


デスクトップ画面に設置されているダッシュボードをクリックして起動。
サーバーフォルダとハードドライブを開きます。

あらかじめコンピューター名”ZIGSOW04”で共有フォルダは”D:\ServerFolders\”が指定されていたので、そのまま利用しました。(憶測ですが、サーバーOSインストール時に指定するものと思われます)

指定されているフォルダが確認できたので、D:\ServerFolders\以下のフォルダに共有したい音楽ファイルや動画ファイルをそれぞれ配置します。


Windows Home Server 2011へネットワーク回線を利用した外部からのリモートWebアクセスするために必要なユーザー登録を行います。


デスクトップ画面に設置されているダッシュボードをクリックして起動。
ホームの中にある”共有のオプションの設定”をクリック。


共有のオプションの表示と変更・ウィザードが起動します。

”ユーザーアカウントと共有”をクリックします。


名前とユーザーアカウント名とパスワードを入力します。
パスワードは確認のため2度入力を求められるので間違えないように入力します。
パスワードにミスがなければ”次へ”をクリックします。


登録するユーザーアカウントの共有フォルダーアクセスの種類を選択します。
設定が終わったら”次へ”をクリックします。


登録するユーザーアカウントのリモートWebアクセスの種類を選択します。
リモートWebアクセスを禁止することも可能です。

アクセスレベルを必要に応じて変更し設定が終わったら”アカウントの作成”をクリックします。


以上でログインユーザー登録は完了です。


登録したユーザーはダッシュボードのユーザーで確認可能です。

共有フォルダへのアクセスレベルやパスワードの変更、登録したユーザーの有効化・無効化や登録の削除もこちらで可能です。

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以上の設定でメディアサーバー(&リモートWebアクセス)の初期設定は完了です。

Windows Home Serverシリーズの利用は今回が初めてです。サーバー用OSということで難しい設定が必要なのではないかと想像していました。

手順を見るとお分かりになると思いますがIPアドレスなどの数値の入力は一切ありません。モデム(ルーター)のポート開放が自動で行えない場合は手動でポート開放の必要はありますが、ダッシュボードでの集中管理と設定を行うさいには分かりやすいウィザード形式が採用されていて、とても簡単に各種設定を行うことができました。

これなら依存のWindows系OSユーザーでしたら特に難しいと感じることは無いと思います。


続いて実際にメディアサーバーとして利用する手順や感想を紹介したいと思います。


メディアサーバー(Windows Home Server 2011)を設置した同一LANネットワークのクライアントのWindows Media Player12から共有ファイルへアクセスする方法を紹介します。


クライアント側のWindows Media Player12を起動します。

ウィンドウ左側にサーバーのコンピューター名(例:ZIGSOW04)が表示されているのでクリックします。


共有フォルダの一覧が表示されるので、後は利用したい動画や音楽ファイルの含まれているフォルダを開いてファイルをクリックするだけです。


たとえば画像フォルダを開くとこのように共有フォルダ内の画像がサムネイル表示されます。

クライアントのWindows Media Player12経由での共有ファイルへのアクセスではソフトウェアのインストールや特別な設定を行う必要はありませんでした。(補足:OSが標準で対応していない動画形式のファイルを再生する場合についてはコーデックのインストールが必要になります。)

同様にサーバー側もとくに接続するPCに関して登録などを含めて設定を行う必要はありません。サーバーと同一LANネットワークに含まれているだけでサーバーの共有ファイルを利用可能です。サーバーとワークグループが別のPCからでもの共有ファイルへアクセス可能です。

動画に関してはビデオと録画一覧の両方のフォルダの中身が混合して表示されるのは少し気になりました。


Windows Home Server 2011のリモートWebアクセス機能を利用することで自宅に設置したサーバーにネットワーク回線を利用してアクセスすることができます。自宅からはリモートWebアクセスすることはできないので友人宅のPC(Windows Vista)から設置したサーバーへリモートWebアクセスできるか試してみました。


Internet Explorerにドメインを入力するとWindows Home Server 2011のログイン画面が表示されます。


あらかじめ設定しておいたユーザー名とパスワードを入力してログインするとWindows Home Server 2011のホーム画面が表示されました。

●サーバーダッシュボードのリモートアクセスについて
ユーザーアカウントの設定でサーバーダッシュボードへのアクセス権を与えておくと”コンピューター”のところにログイン可能なサーバー一覧が表示されます。ログインしたいサーバーをダブルクリックすると専用のログイン画面が表示されて、サーバーのログインパスワードを入力するとサーバーダッシュボードが表示されてリモートアクセスが可能となります。


試しに共有フォルダの画像フォルダを開いてみました。
画像がサムネイル表示されます。クリックするとファイルのダウンロードが開始されて表示されます。

音楽ファイル(MP3)や動画ファイルをクリックすると”ファイルのダウンロード”のウィンドウが開きファイルの保存先の入力を求められました。共有フォルダ内のファイルへ直接アクセスする場合については一度クライアントに保存する必要があるようです。


●リモートWebアクセスのストリーミング配信について
Windows Home Server 2011の新しい機能としてサーバーに保管されている画像・音楽・動画ファイルをストリーミング配信することが出来ます。

動画ファイルに関してはサーバーに搭載されているCPUパワーに依存しますが、クライアント側で再生可能な形式にリアルタイムでエンコードしつつ配信する仕組みです。ストリーミング配信をクライアントで受信するにはMicrosoft Silverlightのインストールが必要になります。


ストリーミング配信を受信するにはホームメニュー内にある”メディア”をクリックします。
上のスクリーンショットは”スライドショー”をクリックしたときの状態です。


●音楽ファイルのストリーミング配信について
音楽ファイル(MP3)に関しては問題なく再生できました。低速なADSL回線同士でのテストでも十分に実用範囲内のレスポンスです。


●動画ファイルのストリーミング配信について
初めにお断りしておきますが我が家のADSL回線は低速でストリーミング配信に対応できるほど上りのスピードが確保できませんでした。そのためストリーミング配信が可能なのか確認程度の検証内容となりますのでご了承ください。

<再生テストした動画形式>
・DivX 640x480 (DivX6):再生可能
・DivX 1280x720 (DivX6、PC向け高画質):再生可能(コマ落ち有り)
・AVI (WMV+MP3,640x480):再生可能
・WMV 704x396 (WMV9):再生可能
・mvk 1920x1080ドット (DivX7):再生不可能(メディアのリストに表示されません)
・MP4 480x272ドット (ポータブル機向け):再生可能
・MP4 1920x1080ドット (PC向け高画質):再生可能(コマ落ち有り)

mvk以外の標準的な動画形式は全て再生可能でした。DivX、WMV9(AVIコンテナ形式含む)、ポータブル機向けの低解像度MP4は比較的滑らかに再生できました。PC向けの高解像度のDivXファイルやMP4ファイルに関してはコマ落ちが発生して快適とまではいきません。コマ落ちの原因については検証が困難なため憶測ですがネットワーク回線の速度が遅いために起こっている現象のようです。

再生される動画の解像度に関しては高解像度の物は縮小されて配信されるようです。(再生時の実解像度は確認する術がないため詳細は不明)


ストリーミングのリアルタイムエンコードに必要なCPUの性能の目安はオンラインヘルプ(英語)に掲載されていました。

実際のストリーミング画質に関しては”低速”から”最良”までリモートアクセスを利用して設定を変更しつつ試してみました。当然、最良の方がノイズ感は少ないです。動きの無い静止画に近いシーンでの画質の差については”最良”のほうが解像度感もあって良いと感じられますが、動きのあるシーンでは”最良”でもブロックノイズが目立つので極端な差は無いと感じました。

ストリーミング画質に関してはどの設定が最適なのかを判断する材料になる”設定に対して具体的な解像度とビットレート情報”を公開して欲しいです。

ストリーミング受信については自宅で検証できないので簡単に試してみた感ですので参考までにお願いします。


Windows Home Server 2011のリモートWebアクセス機能はスマートフォンからのアクセスにも対応しています。

実際に接続可能なのかiPhone4でリモートWebアクセスしてみました。(光沢タイプの液晶保護フィルムの関係で写真がうまく撮影できませんでした。フォーカスが甘い写真ですいません。)


iPhone4のSafariを起動してURLにドメインを入力するとWindows Home Server 2011のログイン画面が表示されました。


ユーザー名とパスワードを入力してログインするとスマートフォン向けのホーム(メニュー)画面が表示されます。

●画像ファイルの表示

画像ファイルは用意したJpegファイル(約1.5MB)のダウンロードに時間はかかりましたが正常に表示できました。


●音楽ファイルの再生
用意したMP3ファイル(約5MB)は選択してからファイルのダウンロードに時間がかかっているのか数分まっても再生できませんでした。これは3G回線と自宅の低速なADSL回線の転送速度の問題のようです。

iPhoneはiTunenを利用して音楽ファイルの同期転送を行えるので、選曲からファイルのダウンロードの時間を考えるとリモートWebアクセスでの運用は必要ないと感じました。


●動画ファイルの再生
動画ファイルに関してはリストは表示されますがクリックすると”ダウンロードに失敗しました”とエラーが表示されます。憶測ですがiPhone向けにエンコードしたMP4形式なら再生できるのかもしれません。


●動画のストリーミング再生
動画のストリーミング配信を試してみようと”メディア”を探したのですが項目がありません。iPhone向けにMicrosoft Silverlightがリリースされていない関係で動画のストリーミング配信の受信は行えないようです。


●スマートフォンからのリモートWebアクセスについての感想
スマートフォンからWindows Home Server 2011へ接続するにはWebブラウザのみ必要です。特に設定なども行うことなくiPhone4のSsfariからWindows Home Server 2011に接続できることを確認できました。

WindowsノートPC+ADSL回線でのアクセスに比べると転送速度の遅さや機能制限があるので微妙というのが個人的な感想ですが、スマートフォンから簡単に自宅のサーバーにアクセスできるのは良いと思います。

動画や音楽ファイルに関してはファイルサイズを小さくするにも限界がありますのでサーバーを活用しての運用はやや難しいと感じました。画像ファイルに関してはiPhone(スマートフォン)向けに解像度を低くしたりJpeg圧縮率を上げてファイルサイズを小さくすれば十分活用できると思います。


 DLNA対応機器のPlayStation3とI/O-DATA AV-LS300DWからWindows Home Server 2011へメディアサーバー(メディア ストリーミング)機能へアクセスできるか試してみました。

手始めにWindows Home Server 2011の設定を変更しない状態で接続できるか試しているとPlayStation3・I/O-DATA AV-LS300DW共に共有ファイルへアクセスする事が出来ませんでした。DLNA対応機器でファイルへアクセスするには設定を行う必要があるようです。

●メディア ストリーミングの設定変更

Windows Home Server 2011のスタートメニューから”Windows Media Player12”を起動します。
メニューの左上にある”ストリーム”をクリックしてプルダウンメニューを表示します。


一番下の”その他のストリーミングオプション”を開くと”メディストリーミング オプション”のウィンドウが開きますので”メディア ストリーミングを有効にする”を選択します。


メディア ストリーミングを有効にするとデバイスの一覧が表示されます。

次の場所にあるデバイスを表示を”すべてのネットワーク”に変更するとPC以外の機器も一覧に表示されるようになります。PS3などは”不明なデバイス”と表示されますがMACアドレスで判別できると思います。

初期設定を行ったときにネットワークに接続されているPCやDLNA対応機器は全て”許可”されていると思います。基本的に全て許可で問題ないと思いますが個別設定も行えますので必要に応じて変更してください。

以上の設定が完了したあとにDLNA対応機器からのメディアサーバー(メディア ストリーミング)機能を利用できるか再度テストしてみました。

●PlayStation3からの接続

家庭用ゲーム機の中でも動画再生能力(メディアプレイヤー)としての機能が強力なPlayStation3はDLNAに対応しています。以前からWindowsXP/VistaのWindows Media Player経由でのファイル共有機能を利用しています。


動画は対応している形式のファイルは全て再生可能でした。レスポンスも良好です。

音楽と画像に関してはフォルダを開いても中みが空の状態となってしまいアクセスできません。

”メディア ストリーミングを有効にする”前は音楽ファイルのみ再生可能で、画像と動画ファイルのリストが表示されないという状態でした。不具合またはPlayStation3に完全に対応していないようです。


●メディアプレイヤー I/O-DATA AV-LS300DW からの利用

I/O-DATA製のメディアプレイヤーで古めの機種ですがDLNAに対応しています。こちらもPlayStation3と同様にWindowsXP/VistaのWindows Media Playerのファイル共有機能を利用しています。


Windows Home Server 2011の設定を行うと共有フォルダへアクセスできるようになりました。


音楽と画像フォルダへのアクセスは共に問題ありません。MP3の連続再生や画像のスライドショー可能です。

動画ファイルに関しては一覧は表示されるのですが全てグレーアウトしていて再生可能なファイル形式の動画ファイルでも選択して再生する事ができませんでした。PlayStation3同様に完全には対応していないようです。


●DLNA対応機器からの接続.を試してみた感想
Windows Home Server 2011にインストールされているWindows Media Player12はWindows 7と同じですので設定を変更する場所はすぐに分かりました。設定すると言っても変更する箇所は1箇所のみで”有効にする”をクリックするだけですので簡単でした。

自分の所有しているDLNA対応機器では完全な動作は無理でしたが動作可能な部分でのレスポンスは良好でした。今後のバージョンアップでの対応に期待しています。

今回は所有していないので試すことが出来なかったDLNAに対応するMicrosoftの家庭用ゲーム機”Xbox 360”にどこまで対応しているのか気になります。


●Windows Media Player12のビデオ ストリーミングの注意点
Windows Media Player12のビデオ ストリーミングを有効にすると、Microsoft Silverlightを利用したリモートWebアクセスでの動画ファイルのストリーミング配信でエラーが発生してしまうようです。

事前ID登録制のWindows Media Player12同士のネットワーク回線を利用したストリーミング配信機能も備わっているのでリモートWebアクセスと干渉しているのかもしれません。

現在、エラーの原因を検証中のため確定情報ではないので参考までにm(_ _)m


課題のレビューも一段落しているのとパソコン返却期限も近いということで、サーバーOSインストール済みでリカバリーDisk無しの状態のため気になりつつも試していなかったIGPグラフィックドライバのインストールを試してみました。

お借りしているパソコンはGPUにCoer i5-2400のIGPを使用しています。
今回はWindows7 64bit版のHD グラフィックス用ドライバー”Win7Vista_64_152113”を適応してみました。
(最新版はWin7Vista_64_15221となっています。)

ドライバはIntelのダウンロードサイトから入手可能です。

□Intel - ダウンロード・センター
http://downloadcenter.intel.com/default.aspx?lang=jpn


ドライバがZip形式の場合は解凍してからSetup.exeを起動。
exe形式の場合はそのまま実行してください。

無事インストーラーは無事起動しました。
Windows Aeroのダイヤログにチェックをして”次へ”を選択。


対応OS一覧にWHS 2011はありませんが”次へ”も表示されているのと、Window7ベースということなので”次へ”を選択してインストールを実行してみました。


インストールが終了すると再起動を促されます。
再起動すると無事1920x1080ドットの解像度が表示されました。


このようにWindows Aeroもオンにすることが可能です。

サーバーは一度設定を済ませた後はリモートアクセス可能ですので画面を直接見ることはないので問題はないのですが、やはり1920x1080ドット表示は快適です。

安全性については保証できませんので試す場合は自己責任でお願いします。


レビューの最後の追記に二週間ほど使用した評価機の感想を紹介します。

評価機はドスパラのBTOパソコン”Prime Magnate IM(プライム マグネイト IM)”というモデルでした。
BTO対応ですからパーツの変更も可能です。ベース価格はOSレスで39,980円~となっています。

<評価機の主なスペック>
・CPU:Intel i5-2400
・マザー:ASRock H67M-GE/THW
・GPU:IGP(インテルHDグラフィックス)
・メモリ:DDR3-1333 2G×2
・HDD:Seagate ST3500418AS Barracuda 7200.12 (SATA2,500GB,16MB)
・光学ドライブ:LG GH24NS70
・電源:SILENT KING 2 LW-6350H-2(350W)
・OS:なし(レビュー用にWHS 2011インストール済み)


フォームファクタはMicro-ATXでシンプルなM-ATXケースが組み合わされています。


必要最低限のパーツ構成ですので小さいケースですが内部スペースは余裕があります。
フロントの3.5インチベイにUSB3.0ポートが設置されているのは便利です。
(今回はドライバーを適応していないので動作未確認となります。)

吸気と排気用に90mmファンを各1個設置可能です。
残念ながらHDDにファンの風が直接当たらない構造でした。


CPUにクアッドコアのCore i5-2400を搭載し、メモリも4GBですので性能的には十分でとても快適です。

HDDは500GBのモデルが搭載されていました。サーバーとして使用する場合は500GB HDDはシステムドライブ専用にして、データ用に2TB HDDを増設すると良いと思います。

今回のレビューでは評価用にインストールされたサーバOSでリカバリーディスクが付属していない状態でしたので、ドライバー類を適応してしまって不具合が起こってしまうと大変ですがら後半までGPUドライバーすら適応しない状態で使用していましたのでベンチマーク類のテストは行ってませんのでご了承ください。

ゲーマー向けの製品ではありませんので派手さはありませんが必要十分な機能を有していると思います。サーバー用としては贅沢な仕様でオーバースペックとも言えますがWindows Home Server 2011はメディアストリーミングに対応していますので、シルバーライトを利用したリアルタイムエンコード送信を快適にと考えているなら最適なBTOマシンと言えると思います。


 サーバー初導入の初心者の視点での感想です。

インストール済みPCという形での貸し出しのためインストール方法については何ともいえませんが、初期設定についてはサーバー専門知識は”ドメイン、リモートアクセス、ネットワーク回線、同一内LAN接続”などの基礎的なレベルで問題ありませんでした。

今回のプレミアムレビューでは機能別に担当が分かれているため、自分の紹介では分かりやすくするため設定を行う順番を一部変更して紹介していますが、ダッシュボードのホーム画面の項目を上から順に下まで順番に進めていくと全ての設定が完了するように工夫されていて、とても分かりやすいです。

モデム(ルーター)のポート開放も対応製品に限られますが自動で設定してもらえるのも良いですね。初心者用に対応モデム(ルーター)一覧が公開されるとさらに敷居が下がるのではと考えています。


メディアサーバーとしての使用感については、クライアントがWindows PCで同一内LAN接続の場合は初期設定不要でWindows Media Player12からアクセスできるのは素晴らしいです。サーバーのHDDに画像・音楽・動画ファイルを設置するだけで簡単にメディアサーバーとして活用できると思います。

リモートWebアクセスは自宅の外からサーバーに設置したファイルにアクセス可能と非常に便利な機能です。メディアサーバーの活用方法の一つとして見る場合、動画ファイルのようなファイルサイズの大きい物を扱う場合は自宅の回線とアクセスを行うネットワーク回線共に光回線などの高速なタイプでないと厳しいという印象です。Microsoft Silverlightを利用したストリーミング配信についても同様に高速なネットワーク回線での運用が前提となっているようです。

スマートフォンからのアクセスでは3G回線の転送速度も限界がありますので扱うファイルのファイルサイズに配慮する必要があるようです。今後、スマートフォン向けにMicrosoft Silverlightがリリースされたりすると実用的かつ面白くなるかなと個人的に思っています。

Windows Media Player12を利用したDLNA対応機器へのメディア ストリーミング機能については一部不完全のようです。リモートWebアクセスのストリーミング配信と干渉しているような現象も見受けられましたので今後のバージョンアップで改善することに期待です。(サーバー設置初心者のため自分の設定ミスの可能性もあります。その場合はご了承ください)


メディアサーバー(ファイル共有、リモートアクセス含む)以外でも自動バックアップ機能も魅力的ですし、簡単な設定で本格的なホームサーバーを構築可能なWindows Home Server 2011はサーバー初心者にも安心して進められるOSに仕上がっていると言えます。お勧めです!


<2011/05/16>
・”Windows Media Player12で共有ファイルへアクセス”を追記しました。
・”Windows PCでリモートWebアクセス”を追記しました。
・”スマートフォンでリモートWebアクセス”を追記しました。

<2011/05/18>
・”DLNA対応機器からの接続”を追記しました。

<2011/05/19>
・”動画ファイルのストリーミング配信について”を追記しました。
・”感想”を追記しました。

<2011/05/25>
・いくつかの表記ミスの修正を行いました。

<2011/05/27>
・”グラフィックドライバのインストール”を追記しました。

<2011/05/30>
”評価機 Prime Magnate IM”を追記しました。

コメント (32)

  • bibirikotetuさん

    2011/05/15

    リモートアクセス設定も、WHSより判りやすくになっているのねぇ~
  • Sheltieさん

    2011/05/15

    ●bibirikotetu さんへ
    他の設定もそうですがウィザード形式でとても分かりやすいですね。サーバーOSというだけで難しいものを意識していたので驚いています。
  • ガトーさん

    2011/05/15

    想像以上に簡単でびっくりしました(^^;;
    使い方に関してもいろいろと夢がひろがりんぐ♪
    すごーく欲しくなってきた・・・・