レビューメディア「ジグソー」

私がひとりで訪れ、瞑想する静謐な場所

Renaissance ルネサンス・・・なんと甘美で荘厳な響きを持つ言葉だろうか。
14世紀から16世紀にフィレンツェを中心にヨーロッパで興った古典古代文化の復興。
ルネサンス絵画への先鞭をつけたプロト・ルネサンスともいえる「西洋絵画の父」ジョットの『聖フランチェスコ伝』や、敬虔で高潔な人物描写で知られるフラ・アンジェリコの名作『受胎告知』。
燦然と佇む愛と美の女神ヴィーナスの王国はボッティチェリの『ラ・プリマヴェーラ』。
ティツィアーノの『ウルビーノのヴィーナス』の匂いたつかのような肉感的で挑発的な眼差し。
CIMG4421.JPG
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修復された鮮やかな色彩も素晴らしく美しい、私の憧憬であるルネサンスを俯瞰できるかのような、素晴らしい画集です。
ウフィツィ美術館を訪ね、システィーナ礼拝堂のミケランジェロの執念に言葉を失い・・・。
溜め息をそっとつきながら、いつの日か自分の眼で観る事が出来る日を想像しております。

コラム記事や巻末資料の15世紀のイタリア及びヨーロッパ地図、美術家略伝など一級の事典としても。
  • 購入金額

    9,975円

  • 購入日

    2008年12月頃

  • 購入場所

15人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (12)

  • operaさん

    2011/01/18

    メディチ家などの時代ですね(笑)

    この時代は本当に意味で芸術と科学が同居できた最後の時代かもしれませんね。。

    ダヴィンチも最後の万能の天才だとも言えますし。。

    現代において過去の遺産と思うだけではなく、どの様に維持継承していくかを真剣に考えて行かないといけないですよね。。
  • vingt-et-unさん

    2011/01/18

    >芸術と科学が同居できた最後の時代

    素晴らしいコメントをありがとうございます。
    歴史は人間・・・ともいわれますが歴史をなぞり当時の文化に触れることによって、現代に生きる私たちが心の眼を開くことって、とても多いように感じます。
    異なる宗教であり異文化であろうとも、打ち上げられた「精神」や「魂」は国境や時間を超えて普遍性を持つのでしょうか。
    けっして過去の遺産という一言で片付ける事が出来ない、人智の結晶だと思います。
  • flammulinaさん

    2011/01/18

    ウフィツィは素晴らしい美術館です。
    全て見るには数日を費やすと思います。
    鑑賞の仕方にも寄りますが、やはりちゃんと一対一で向き合うとなると、一作品でも平気で一日費やせるレベルですね。

    システィーナ礼拝堂は双眼鏡でも持っていかないと鑑賞は難しいです。あと、首が痛くなりますw 絵画として対面する事はかなり難しいので、正直良い印象は無いのですが…。

    この時代の美術はもの凄いエネルギーにあふれていますね。語り始めると止まらないのでよしておきますが、宗教、タブー、抑圧、時間、人体解剖など、様々な要因に因って、美術家の創造が『美の昇華』という一点に集中したという、本当に素晴らしい時代です。
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