レビューメディア「ジグソー」

移植作のなかでも1、2を争う素晴らしさ

1991年にRIOT(日本テレネット)から発売されたメガドライブ用のアクションRPG(移植作)。

 

イースⅢ』は、元々は1989年に日本ファルコムが開発したPCゲームであり、本作はそのメガドライブ版です。PC版のタイトルは「WANDERERS FROM Ys」でしたが、PCエンジン版で「イースⅢ」がタイトル名となり、それ以降は「イースⅢ」がメインタイトルに据えられるようになりました(メガドライブ版だけはPC版のタイトルを踏襲しています)。

 

会話場面

 

ところで、『イースⅢ』の移植作には、オリジナルであるPC-8801系とアクション性を強化したX68000系の2つがあることをご存知でしょうか? メガドライブ版はX68000系の流れを汲むと言われ、同じX68000系であるファミコン版やスーパーファミコン版と比較した場合、ファミコン版、メガドライブ版、スーパーファミコン版の順で魔王ガルバラン(ラスボス)が強くなっているように感じます。とは言え、メガドライブ版のゲームバランスは、終盤に至るまでレベル上げ(力押し)による攻略が可能になっています。

 

ビジュアル的な演出では、旧世代のファミコン版は比較になりませんが、同世代のスーパーファミコン版と比べてもカット数が多く、作画も安定しているように見受けられます(ROM容量は両作とも8Mビット)。また、スーパーファミコン版では不評を買ったBGMについてですが、メガドライブ版はFM音源であり、特に聞き苦しい部分はなかったように思います。

 

オープニング

 

全体的に見れば、メガドライブ版は移植作のなかでも1、2を争う素晴らしさですが、知名度の点で他機種版にやや遅れをとっていることが残念です。

  • 購入金額

    8,700円

  • 購入日

    1991年11月01日

  • 購入場所

26人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • Schrödingers Katzeさん

    2014/02/11

     ゲームのほうは、X68000で、BGMは、原作を元にアレンジ。そんな感じに仕上がってます。若干速かったりと、どれとも違ってるようなものも多いんですが。
     X68000版のYsや、FM77AVのYsの様に、音源が同じなら同じになるわけでもないので、違和感やできについては、作業者のスキルに依存します。
     ゲーム本編のほうは、ゲーム自体のスペックに対して余裕があるので、無茶してる感じは無いですね。
     背景などのフィーチャーも多くが省略されていないですし。
  • 千里一歩さん

    2014/02/11

    Schrödingers Katzeさん

    メガドライブ版はX68000系の移植作らしく、魔王ガルバランの攻略がちょっと難しく感じるユーザーもいるかも知れませんが、全体的なゲームバランスは悪くなかったように思います。

    たとえ音源が同じであっても、移植の出来が作業者のスキルに依存することは承知しています。でも、スーパーファミコン版のように異なる音源へと転換する場合に比べれば、作業はまだ易しいように見えます^^;

    いずれにせよ、スーパーファミコン版、ファミコン版、メガドライブ版とプレイした限りでは、メガドライブ版の出来が一番良かったように感じましたね。

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ6MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが6MBを超えています

    別の画像を追加

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから