レビューメディア「ジグソー」

魅惑のネイティブクアッドコア、Intel® Core™ i7-870 Processor

Intel® Core™ i7-870 Processor (8M Cache, 2.93 GHz) をレビュー品としてちょうだいしました。
このCPUは、Lynnfieldと呼ばれていたもので、Core2Duo/Core2Quadなどのミドルレンジ向け製品CPU群のうち、最上位モデルとなります。

すでに発売されていたLGA1366のCore i7と名称は同じですが、8xxシリーズはLGA1156で、
P55チップセットを利用します。
また、DDR3も3chではなく、2ch(デュアルチャンネル)動作となっています。

その性能はどの程度のものなのか、検証してみたいと思います。

Core i7 870の実勢価格は54980円。Core2などに比べると、初物なため少し高く感じますが、
定格クロックが2.93GHzと高く、OC耐性も評判が良いのでこんなものではないでしょうか。

手持ちのケースに組み付け、ベンチマーク起動。

SuperPi MOD 1Mで計測した結果…

Core i7 920(2.66GHz)…14.813s
Core i7 870(2.93GHz)…13.267s

Coer i7 870がクロックが高いとはいえ、上位チップセットを利用した920(LGA1366)に勝ってしまいました!ここからもわかるとおり、トリプルチャンネル(DDR3)がそれほどベンチマークに貢献していないことがわかります。ただしSuperPIはあくまでシングルタスクの性能を計測するものなので、メモリのパフォーマンスを測ってみるとやはりデュアルチャンネルのほうが若干遅いスコアを出すようです。

870のメリットはほかにもあり、X58+LGA1366 Core i7と違って
ミドルレンジの製品なため、これからもソケットが変わることなく、Core2Duoのように長寿製品となる可能性があることです。

下位モデルの製品であれば数万円で1台PCが組めてしまいますし、
ネイティブクアッドコアを十分に楽しめるのではないでしょうか。

ただし、オーバークロックを考えている方は要注意です。
Core i7より、従来のFSB方式が撤廃され、QPIというものに変わっています。
また、メモリコントローラを内蔵しているため、ちょっとした設定のミスでCPUとマザーボードがお亡くなりになることも。
870の耐性としては4GHz~5GHzといったところですが、空冷で5GHzを超えるのが、今の目標です。

閑話休題。
価格も安い、性能もよいと、いいところづくめのCore i5/i7。P55チップセットと合わせて、秋の夜長にハイパフォーマンス体験をしてみませんか。

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