USB接続オーディオキャプチャー「AD-USB」 & Bluetooth®対応ポータブルスピーカー「CPSPK/BT」

お気に入りのレコードやカセットテープなどに保存されたアナログ音楽をデジタル保存できる、USB接続オーディオキャプチャー「AD-USB」と、PCや携帯、ポータブルオーディオに保存した曲をワイヤレスで気軽に楽しむことができるポータブルスピーカー「CPSPK/BT」。これら2製品を組み合わせて使えば、デジタル化した音楽をPCやiPhone、iPodで楽しむことが可能です。
今回はアイ・オー・データ機器初の2製品同時レビュー。あなたが手がける「アナログ音楽 救出作戦」をぜひレビューしてください。
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レコードの音楽をかんたんにデジタル化!

「AD-USB」はレコード、カセットテープなどのアナログ音楽をUSBでPCに取り込めるオーディオキャプチャーだ。レコードプレーヤーの出力信号を増幅調整する「フォノイコライザー(MMカートリッジ対応)」を搭載しているのでレコードプレーヤーからフォノ端子を使って直接PCにつなぐことができる。
添付ソフトの「Pod Sound Ripper I-O DATA」を使えば、録音・音源の編集・音楽CDの作成ができ、さらに録音・編集した音楽データはiTunesライブラリに自動登録することも可能だ。
レコードは大掛かりな再生システムが必要であったり、貴重なものは気軽に持ち出すことができなかったりと、外出先ではなかなか聴くことができないが、「AD-USB」でレコード音源をデジタル化すればiPodやウォークマンで楽しむことができる。

どこでもスピーカーを楽しめる!

「CPSPK/BT」はBluetooth®に対応しワイヤレス接続できるポータブルスピーカーだ。Bluetooth®機能を搭載した携帯電話やポータブルオーディオなどを最大8台まで接続先として登録でき 、手軽に音楽やワンセグ音声などを楽しめる。
本体は小さめのビジネスバッグにもすっきり収まるサイズで、重さもマンガの単行本1冊程度と軽く、非常にコンパクトになっている。Bluetooth®携帯のハンズフリー通話にも対応しており、さらにSkypeなどの音声認識通話にも使うことができる。マイクは本体の前面に内蔵されているので、外出先での即席の電話会議をすることも可能だ。
「AD-USB」と「CPSPK/BT」を組み合わせれば、レコードの音楽をiPhoneやiPod、iPadなどで持ち出して、外出先で友人と一緒に聴いたり、キッチンで料理をしながら聴いたりできる。書斎の再生システムで聴くときとは違う、新しい楽しみ方ができるだろう。

I-O DATA Bluetooth 対応ポータブルスピーカー CPSPK/BT

I-O DATA USB接続オーディオキャプチャー AD-USB

「AD-USB」の接続に関する不満点はないが付属ソフトウェアは改善希望あり

「AD-USB」はLINE入・出力(各ステレオミニジャック)、レコード入力(RCAジャック)、アース(ワニグリップ)の4本のケーブルが片側にあり、いずれも中央の接合部を介してUSBへの変換ケーブルになっているというシンプルな構造のため、各レビューアーとも接続に関してはスムーズで問題点は見つからなかった。
添付のソフトウェア「Pod Sound Ripper I-O DATA」では、「設定が分かりにくい」「ゲインコントロールが難しく、少し動かしただけで波形が飽和する」など操作上の気になる点が指摘されたのと同時に、Windows7 64bit版への対応も欲しいところ。
「モードの選択で最終的な利用目的を設定で選択できるような項目、例えばCD化、iPhoneへのデータ取り込み、パソコンでの視聴、ヘッドフォン視聴などがソフト側で最適な設定ができるとパソコンビギナーでも問題なく作業ができるのでは」という、ユーザーの用途に応じた設定があると便利だという意見もあった。これは「大量のレコードをデジタル化したい」という目的のために応募したレビューアーで、レコードを所有する両親のためにも最終的な利用イメージを設定できれば、アナログ世代でも比較的容易にCD作成ができるのではとレポートされている。また「CDライティングソフトとしてもよくできている」と評価したレビューアーは「録音時間を設定しておけば(レコードからの取り込み中に)張り付いていなくでも済む」と優れていると感じた点を挙げているが、レコードの保管状態により「針飛びの可能性がある場合には張り付きが必要かも」とレコードならではの特性を考慮する必要があのもかもしれない。実際に使用してみて改善希望点はそれぞれあるものの、全体的に満足のできる製品というレポートとなった。

持ち歩きに便利な小型サイズで性能も必要にして十分

外寸123mm(W)×38.5mm(D)×36.8mm(H)という小型サイズでありながら、バッテリー(リチウムイオン電池)を内蔵し(USBバスパワー、ACアダプターからの給電も可能)設置場所はもちろん、持ち運びの便利さに高評価だった「CPSPK/BT」。ミニノートパソコンや携帯電話、ポータブル音楽プレーヤーとの併用で「好きな音楽」を手軽に持ち運べる、あるいはどこでも聴くことができ、接続機器との相性も抜群であることが特筆された。中でもiPhone4とペアリングした際の状況レポートでは「『設定』→『一般』→Bluetoothのメニューを探すのに手間取ったものの2分ほどで」とネットワーク設定の容易さを伺い知ることができる。
「光沢仕上げの黒」という筐体のためか「指紋がベタベタと付いて目立つ」と気になる点が挙がったほか、充電式のバッテリーに関して「耐久性などの情報が欲しかった。寿命になった充電池の交換はどうすればいい?」や、約10mまでの通信距離(カタログ値)を生かして持ち歩いた際に利用する「再生」「一時停止」「スキップ」「巻き戻し/早送り」「音量調整」の操作ができるボタンについては「小さくて押しにくい」との改善希望が挙げられている。小型サイズのスピーカーで気になる音量や音質では「携帯電話やポータブルオーディオプレーヤーの内蔵スピーカーよりも上。複数人で聴く際にも十分な性能」「iPhoneと本機では別々に音量調節ができるので最大にすると結構響く」と好感で実用には十分な性能といえる。

I-O DATA Bluetooth 対応ポータブルスピーカー CPSPK/BT について

ポジティブな意見

添付ソフト「Pod Sound Ripper I-O DATA」について

  • メイン画面でいくつかの選択とファイル名の入力のみで完了できるので操作が簡単。様々なファイルの加工もできて気軽に使えるのがいい。
  • 録音時間を設定できる機能が便利で、張り付いていなくてもいい。MP3のほかWAVE形式の録音が可能。DVDからの音声取り込みができるし音声限定でCDライティイングソフトの代わりにもなる。
  • きれいにビジュアライズされていて設定項目や音量が一目でわかる。

録音について

  • 本体が外部接続のためPC内部のノイズを受けにくくなっているので、音質はモニタ内蔵のスピーカーで聴く分には再生元とほとんど一緒。音質の変更もできるのでこだわりを持ちたい場合に使えそう。
  • ビットレート320kbpsまで対応しているのでカセットからでも音が良くなるのではないかと思う。
  • 焼き上がったCDは優しい音だった。
  • レコードを持っていてPCへのデータ化を望んでいる方には購入して損はない。
  • ソフトウェアの使い勝手が良く内蔵LINE INにも対応していれば単体でも購入したい。

ネガティブな意見

添付ソフト「Pod Sound Ripper I-O DATA」について

  • プレーヤーからの入力レベルが分かりづらく「調整できないのか?」と思った。
  • (PCにもよると思うが)保存したMP3データのCD書き込み設定時にもたついた。

録音について

  • LINE INだけならPC内蔵のもので十分。
  • 内蔵LINE INの質も上がっているし空いているPCIスロットがあるならオーディオガイドを挿せば本機を使うよりも高音質で楽しめると思う。

I-O DATA USB接続オーディオキャプチャー AD-USB について

ポジティブな意見

  • 「Travel Sound」との比較では2回りほど小さいのでどんなカバンにも入りそう。充電池内蔵でこのサイズはすごいと思う。
  • サイズはiPhoneの長辺とほぼ同じ。
  • 小型軽量&シンプルで控えめなデザインなので色々な場面で使えると思う。
  • サイズと軽さ、バッテリー利用なら屋外で使いたい時には持ち運びに便利。
  • ACアダプターとUSBの両方に対応しているので使い勝手がいい。
  • iPhoneでの音量調節とは別々に行えるので、iPhoneと本機共に音量を最大にすると結構響く。
  • 音楽再生に限らず、映画観賞にも向いていると感じた。
  • iPhoneとの接続はとても簡単で、一度接続したらその後はスピーカーの選択で切り替えが可能。
  • ミニノート、携帯電話、ポータブルオーディオプレーヤーなど、どの機器にも気軽に使えて相性はピッタリだと思う。それぞれの内蔵スピーカーより音質と音量が上なので、数人で聴く時などでも性能は十分。
  • 市場価格を考えると全く不満はない。
  • 無線というのが自由度を高めていると思う。
  • 充電池を装填してここまで小さいのがいい。

ネガティブな意見

  • 本体が黒くて光沢があるので指紋やホコリなどの汚れが目立つ。また傷に弱そうなので持ち運びの際にはケースに入れるなどの対策を取る必要がある。
  • 10,000円のスピーカーと比べると残念ながら力量に大きく差がある。気軽に聴く分には良さそうだが、しっかりと据え置きにして使うなら他のスピーカーを探した方が良いかも。
  • iPhoneのハンズフリーを試してみたが、本体の操作を行うためにiPhoneを手元に置く必要がありあまりメリットは感じられなかった。

TIPS!

「Pod Sound Ripper」でiTunesの音楽データをMP3に変換

iPodで音楽を聴くことが多いというレビュアーは、iTunesに保存されている音楽データがm4aなので携帯電話やPSP(R)では再生できないのだ。しかし「AD-USB」に添付されている「Pod Sound Ripper」を使うことでMP3へ変換、携帯電話などで音楽を聴くことができるようになるのである。

フロントネットは簡単に取り外しができる

フロントネットはしっかりと付いていて通常の使用なら外れることはないが案外簡単に取り外しができる。しかし何度も取り外しをしていると緩んできて外れやすくなることがあるようだ。iPhoneでの活用を試したレポートでユニークだったのは、iPhone本体を部屋に置いたままで本機を別の場所に置いて聴くという使い方。ただしハンズフリー機能では、本体操作のためにiPhoneを手元に置いておく必要があるためにあまり重宝しなかったとの報告もあった。
お問い合わせ先: ジグソー運営事務局(admin@zigsow.jp

過去レビュー一覧