シングルのA面になってもおかしくないような曲がズラリと並ぶ名盤なアルバム。最初の発売からおそらく20年は経つと思うが、今でも聴きたくなるので、CDで買い換えた。アイドルらしく初々しいが、歌の節々に、やはりただのアイドル歌手ではないと思わせる「光るもの」が感じられる。
収録曲は「少女A」に通じる、いわゆる「ツッパリ路線」の歌から、京都が舞台の和風もの、秋のパリを連想させるような、ヨーロッパ的な雰囲気の曲などさまざま。「哀愁魔術」が好き。余談だが、この歌に「ウーロン茶が飲めるカフェ」という歌詞がででくる。今じゃ、どこでも飲めるウーロン茶が、当時はおシャレなものとしてとらえられていたあたりが懐かしくて微笑ましい。