中学生の時に背伸びして買った作品で非常に懐かしい。
シングルMy Revolutionで一躍スターダムにのし上がった渡辺美里のデビューアルバム。
このアルバムを購入しての第一印象は、"求めているのは、こんなんじゃない"だった。
当時19歳であった彼女は、若さ溢れるエネルギッシュな歌唱力を披露し、類稀なる才能を発揮しているが、My Revolutionのイメージを追って買った自分にとっては見当外れとなった。
こういった理由でなかなか馴染めず諦めかけたが、これが実は聴けば聴くほど深みが増すほどのスルメアルバムであり、知らない間に虜になる自分がいた。
今となって考えると、弱冠19歳のシンガーのデビューアルバムでここまでの完成度を持つものを探すのは難しい。今聴いても凄まじい歌唱力で圧倒される。
ふと、渡辺美里は他にも素晴らしいアルバムはあるが、やはりこれと「Lovin' You」は自分にとっては特別な存在。CDが擦り切れるほど聴いたのもあり、思い入れも強い。なんせ、出来が他のアルバムとは一線を画す。
今回、改めてリマスター盤を購入し、音圧の上がった音質で鮮やかに蘇った渡辺美里のボーカルを聴き、再び魅了され、稀代のボーカリストである事を再認識する事となった。
是非聴いてほしい。