10年前に初めて購入したデジタル・カメラに不具合が出始めて、そろそろ新しいコンパクト・デジカメが必要になったので注文しました。
Amazonから9,372円で購入した「Made in China(中国製)」でしたが、価格以上の性能でほぼ満足しています。
一週間ほど使って大体の感じがつかめたので、レビューを書いてみることにしました。
箱から出した第一印象は写真よりも安っぽい感じで、表面もツルツルして持ちにくいものでした。(ボディの色は「シルバー」というより「グレー」のプラスティック製です)
でも表面の油分がとれて手に馴染むようになってからは使いやすくなり、古いデジカメよりもきれいに撮れることが分かってからはこればかり使っています。
付属品のバッテリーに自前のSDカードを入れても128gと軽く、出っ張る部分も少ないのでポケットにも入れられるし、散歩の時に持ち歩いて身近な風景や動植物をメモ代りに写し取るのにピッタリです。
あとはヤフオクの商品写真を撮ったり、アマゾンのレビュー用の写真などが主な使い道でしょうか。(このレビューの写真は古いデジカメで撮影しましたが、ピントが甘いです)
10年前は3万円以上したデジカメは3倍ズームで液晶は31x23ミリと小さなものでしたが、このカメラは1万円を切る価格で8倍ズームで液晶も55x43ミリと大きなもので、技術の進歩を感じます。
起動は早く、レンズが出てから撮影準備が完了するまで1秒ほどなので、すぐに撮影できます。
光学8倍ズームは35ミリ換算で広角28ミリ〜望遠224ミリと、手振れの起きやすい手持ち撮影ではこれくらいで充分でしょう。 それ以上は自動でデジタル・ズーム(単に画像を引き伸ばすだけ)になりますが、かえって使いにくいので私は設定をオフにしています。
ズームは動かしている時だけ左上にレベルが表示されるので、真ん中あたりなら「大体100ミリくらい」と目安にはなりますが、正確な数値は出ません。
【カスタマイズが可能です】
ピント合わせも露出もオートのバカチョン・カメラではありますが、メニューからある程度のカスタマイズをして、自分好みに設定することも可能です。
たとえば暗い場所では自動でストロボが光りますが、迷惑な場合もあるので普段は「発光禁止」にして、必要な時だけ使う様にしています。
ピント合わせのオート・フォーカス枠は三種類が選べますが、カメラ任せだと焦点を合わせる枠が勝手に動いて写しにくいので(イライラします)、私は「中央」に固定してハーフ・シャッターでピントを合わせてからフレーミングをずらして撮るようにしています。
「グリッド(格子)」をオンにすると液晶に縦横二本の線が入るので、商品撮影で斜めに写ることが防げます。(もちろん写真には写りません)
液晶の明るさは五段階が選べ、標準は「4」になっていますが、バッテリーの減りを気にしなければ「5」の方が明るく見やすいです。
このカメラは出っ張りがほとんど無いのでグリップしにくく、背面はほぼ液晶画面なので指をかける位置に困るのですが、そこで役に立つのがストラップです。
付属品のストラップは少し長めなので、結び目を作って右手にピッタリの長さに調節したら、かなりグリップし易くなりました。 こうすることで雨の日に左手で傘をさしながら、右手だけでシャッターを切るという芸当も可能となります。 (それでも何枚かに1枚は、ちゃんと写るのですね・・・)
つまり「工夫次第で結構使えるカメラ」ということです。
デジカメの良さはフィルムや現像代が要らないので沢山写せること。 PCで画像を編集したりブログにアップロードしてもプリント代がかからず、お金をかけずに写真が楽しめます。 黒いカーテンを引き、赤い電球を点(とも)して、液温や時間を計りながら高い印画紙にプリントしていた時代からすると、まるで夢のようですが・・・
それと今時のカメラらしく、動画が撮れるボタンも付いています。
【SDカードやUSBケーブルは付きません】
付属品は商品写真にある通り、バッテリーとチャージャー(充電器)とストラップと「かんたんガイド」 のみ。 余計な物は付けずにコストを低く抑えてあります。
撮影に必要なSDカードは付かずUSBケーブルも付かないので、既にSDカードを持っていてPC側にカード・リーダーがある人向けです。 画像編集ソフトも付きません。
ストラップ側のゴム蓋を開くとUSB Mini-B 端子があり、丁度キャノン・スキャナー(LiDE 210) の端子と同じ形なので、PCとスキャナーをつないでいるUSBケーブルがそのまま使えました。
PCへの「画像の取りこみ」と「カメラ内の画像の編集」は、「キャノン・サポート・ソフトウェア」のサイトから「Digital Camera Software Vel.5.0」がダウンロードできますが(カメラ底面の12桁のシリアル・ナンバーを入力する必要あり)、SDカード・リーダーのある人には無用のソフトです。
バッテリーの充電器は背面にプラグが折りたたまれていて、コンセントに直接挿して使う形なのでケーブルは付きません。(写真参照)
充電中はオレンジ色のランプが光り、充電が完了すると緑色のランプが点きますが、最初の充電は2時間20分ほどでした。 二回目からはもう少し短くなり、バッテリーの残量表示が赤に変わってからだと約2時間になります。
古いデジカメはバッテリーを外すと曜日や時刻設定が消えてしまってやり直さなければなりませんでしたが、このカメラはメモリー機能があるみたいで設定が消えることはありません。
ちなみにケータイにも使われているリチウム・イオン電池は残量がほぼ無くなってから充電する方が長持ちするそうで、エネループのようなニッケル水素電池みたいに小まめな充電を繰り返すとパワーが落ちて寿命も短くなるそうです。
【PDFの電子版マニュアルがダウンロードできます】
このカメラには白黒54ページの「かんたんガイド」が付いていますが、「キャノン コンパクトデジタルカメラ 製品マニュアル」で検索するとダウンロード・ページが出てくるので、「IXY 150」のカメラ・ユーザー・ガイドを選ぶと更に詳しい電子マニュアルが見られます。
そのままブラウザ(インターネット閲覧ソフト)上でも閲覧できますが、PDFファイルをPCにダウンロードしてからアドビ・リーダーで開く方が読みやすいし、いつでも気軽に開けます。
こちらは二色+カラーの115ページとなっていて、シリアル・ナンバーを入力しなくてもダウンロードができるので、購入前に詳しいことが知りたい方は読んでみると良いかも。
※ 電子マニュアルの58ページに「手ブレ補正」設定が出てきますがそれは上位機種の「IXY170」用で、この「IXY150」は「手ブレ警告」マークが画面に出ますが補正機能はありません。 しっかりブレます。
私もまだ練習中ですが、このマニュアルに書かれていることが全部頭に入ったら、かなり色々な撮影が可能になると思います。
デジカメのような道具類は使っているうちに体に馴染むので、 毎日持ち歩いて元を取るまで使い倒すつもりでいます。 10年前のデジカメは既に使い倒されて、今や瀕死の状態ですが・・・
【追記】
既に新しい機種の「
Canon デジタルカメラ IXY160
」が出ていて外観はほぼ同じ様なものですが、一番の違いは上位機種の「IXY170」と同じ「手振れ補正機能」が付いたことでしょうか。
その代わり、古いこちらの機種は現在8千円くらいに値下がりしています。 1,700円ほどの違いですが、良い進化と言ってよいでしょう。
それとレビューで「ピントが合わない」トラブルの報告が幾つか見られますが、AF(オート・フォーカス)のフレームはメニューから三種類選べるので、「中央」に固定してみると良いかもしれません。 カメラ任せだとAFフレームがフラフラと動き回って、ピントが合わせにくいと思いますので。
ブランド | キヤノン |
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製品型番 | IXY150(SL) |
有効画素数 | 2000万画素 |
撮像素子 | 1/2.3型 |
画面サイズ | 2.7 インチ |
可動式液晶 | いいえ |
連続撮影速度 (コマ秒) | 14.00 |
ズーム倍率 (光学) | 8 |
ズーム倍率 (デジタル含む) | 6 |
焦点距離 (広角側) | 6.9 ミリメートル |
焦点距離 (望遠側) | 55 ミリメートル |
F値 (広角側) | 3.2 |
F値 (望遠側) | 6.9 |
シャッタースピード | 1/2000秒 |
最低 / 最高撮影感度 (拡張感度) | 100-1600 |
ファインダー付き | いいえ |
ファインダータイプ | 光学式 |
レンズ構成 | ズーム |
WiFI | 無し |
手ブレ補正 | 無し |
付属機能、特徴 | 顔認識機能 |
付属品 | 同梱なし |
撮影機能 | ムービー |
モータータイプ | デジタルズーム |
防水性 | IP55 IPX8 |
カラー | シルバー |
耐荷重 | 5.7 キログラム |
サイズ | A4 |
バッテリータイプ | リチウムイオン |
電池付属 | いいえ |
製品サイズ | 16 x 13 x 5.99 cm; 297 g |