バイク(二輪)からトライク(三輪)、ロボットへと三段変形するパワードスーツ
『97式局地自在型自走砲弾「岩梅」IX型』
通称『ガンバイク』を駆使し、侵略新人類「ミチ」への人類存続を賭けた最終反攻作戦へ挑む。
80年代後半のロボットアニメテイストを意識した世界設定。
エネルギーの切れる前にチェックポイントを通過しながら各ステージのボスを撃破していくという
レースゲームとロボットアクションを合わせたようなゲーム内容。
最高速を重視したスピードバイクモード、
旋回と加速に優れたアーマードラリーモード、
攻撃力に特化したアーマードファイティングロボットモード、
以上の三形態を、ステージの地形や敵に合わせて任意に変形しながら進みます。
カニ脚型建機のようなボスに対して、各脚部に攻撃を仕掛け、
体勢を崩して低い位置に下がった弱点部位にスペシャルアタック!
迷路のようなステージを旋回性能に優れたラリーモードで突破!
装甲列車をバイクモードで追撃!
等、当時としては結構良く練られたステージ構成で、
各モードの活躍場所があり、思い通りに使いこなせるようになると中々面白いです。
が、当時の水準としてもグラフィックは今ひとつで、操作感もモッサリ気味。
攻撃方法が少なく、発動に制約がある物も多く、いまひとつ爽快感が得られない。
エンジン音等のSEやBGMに比べ、登場人物の音声が小さく、ゲーム中やステージ間の台詞が非常に聞き取り難い。
クリア後のエンディングの台詞が全く聞き取れず、後半のぶっ飛んだストーリー展開とのコンボで
エンディングの内容が全く理解できませんでした。
せめて字幕があればよかったのに・・・。
主人公も三人と三種のメカ(イッペイ&ガンバイク、アミ&プロト、ノウノ少佐&エックス)
から一組を選んでプレイできるのに、若干の性能差があるだけ。
グラフィックと各キャラのセリフが違う程度でストーリーはほとんど変化せずゲーム内容は全く同じ。
決してゲームとしての完成度が高い訳ではない(むしろ低い?)ので、人にオススメはできません。
が、モスピーダやガーランドにモノシード等、アニメのバイクロボや戦闘バイクが好きな自分には、
それらを駆る雰囲気を体験させてくれる貴重なゲームでした。
個人的には「非常に惜しい、秀作まであと一歩!」というような感じです。