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少女不十分 (講談社ノベルス) 単行本(ソフトカバー) – 2011/9/7
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少女はあくまで、ひとりの少女に過ぎなかった……、妖怪じみているとか、怪物じみているとか、そんな風には思えなかった。
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2011/9/7
- 寸法10.8 x 1.5 x 17.5 cm
- ISBN-104061828002
- ISBN-13978-4061828001
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2011/9/7)
- 発売日 : 2011/9/7
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 232ページ
- ISBN-10 : 4061828002
- ISBN-13 : 978-4061828001
- 寸法 : 10.8 x 1.5 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 198,462位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビューする(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 零崎人識の人間関係 零崎双識との関係 (ISBN-13: 978-4061826816 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年11月17日に日本でレビュー済み
前半はまるで、芥川龍之介が江戸川乱歩風の小説を書いたような印象を受けました(語り口は西尾さんですが)。不可思議な、なんでそうなるのと言いたくなるような展開で無責任に終わるのではと心配して読み進めると最後三分の一で収束します。後味悪く終わるのかと思ったら見事に簡潔なハッピーエンド。エンターテイメント性とメッセージ性を持つ名作だと思いました。
2013年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説家志望の大学生が小学4年生の少女に拉致監禁される一週間の物語です。
初めはずいぶん不自然に感じる。そう感じて当たり前。
それが、この物語の基調なのだから、それで正解。
細かな伏線がきれいに回収されていく有様はいつも通りの西尾作品です。
地の文がくどいのはいつものことだし、慣れるとそれが癖になるのもいつも通り。
でも、少し違うのは本作では会話がほとんどないということ。
西尾作品の特徴は登場人物が饒舌に言葉をぶつけ合う、テニスのラリーのような緊迫感。
それが、物置に監禁された主人公のモノローグと、少女の固執する「挨拶」という極端な不均衡で崩される。
終盤の、たぶん、36章まで頑張らないと本作の面白さにはたどり着けない。
不均衡が実はそれ自体がテーマだったことがわかれば、見覚えのある描写に気付く。
特に、戦場ヶ原ひたぎや羽川翼そして八九寺真宵の面影があちらこちらに現れる。
鑢七花が、飛騨容赦姫が、黒髪めだかが現れる。
私が知らないキャラクターたちも現れているのだろう。
主人公と「U」はすべての作品の基本形として描かれた、これは、西尾維新の10年目のカーテンコールなのだ。
10年の区切りをつけた、と言い換えても良い。
11年目のスタートを切るにあたっての名刺がわりなのだ。
本作品の最後のセリフは、「初めまして」なのだから。
初めはずいぶん不自然に感じる。そう感じて当たり前。
それが、この物語の基調なのだから、それで正解。
細かな伏線がきれいに回収されていく有様はいつも通りの西尾作品です。
地の文がくどいのはいつものことだし、慣れるとそれが癖になるのもいつも通り。
でも、少し違うのは本作では会話がほとんどないということ。
西尾作品の特徴は登場人物が饒舌に言葉をぶつけ合う、テニスのラリーのような緊迫感。
それが、物置に監禁された主人公のモノローグと、少女の固執する「挨拶」という極端な不均衡で崩される。
終盤の、たぶん、36章まで頑張らないと本作の面白さにはたどり着けない。
不均衡が実はそれ自体がテーマだったことがわかれば、見覚えのある描写に気付く。
特に、戦場ヶ原ひたぎや羽川翼そして八九寺真宵の面影があちらこちらに現れる。
鑢七花が、飛騨容赦姫が、黒髪めだかが現れる。
私が知らないキャラクターたちも現れているのだろう。
主人公と「U」はすべての作品の基本形として描かれた、これは、西尾維新の10年目のカーテンコールなのだ。
10年の区切りをつけた、と言い換えても良い。
11年目のスタートを切るにあたっての名刺がわりなのだ。
本作品の最後のセリフは、「初めまして」なのだから。
2016年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そもそも西尾維新はあまり好きではないので、皆さんが言っている文のくどさは「まあ、この人はこんな感じだろう」と特に気にすることなく読めることができました。
内容的には…
Uと青年の不思議な関係性に徐々に興味がそそられて気付いてみると心地良い惰性で読み進めていました。
しかし常になにかこう「ゾワゾワ」する胸騒ぎを感じます。それがなにかわからないし、同時に気付きたくない。そういう感情に囚われていました。
とてつもなく変わったアプローチではありますが、日常が変わってしまう、そして終わってしまうという切なさをよく表していました。
あなたに少し元気が無い時とか、ツラくて投げ出したいことがあるときに、よかったら読んでみてください。
うん、いい作品でした。
内容的には…
Uと青年の不思議な関係性に徐々に興味がそそられて気付いてみると心地良い惰性で読み進めていました。
しかし常になにかこう「ゾワゾワ」する胸騒ぎを感じます。それがなにかわからないし、同時に気付きたくない。そういう感情に囚われていました。
とてつもなく変わったアプローチではありますが、日常が変わってしまう、そして終わってしまうという切なさをよく表していました。
あなたに少し元気が無い時とか、ツラくて投げ出したいことがあるときに、よかったら読んでみてください。
うん、いい作品でした。
2012年10月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まったりと言うか、ねっとりと言うのか、なのに、どんどん読み進めてしまう。
読み終わってみれば、ふむ、「西尾 維新」流石と言った感想です。
ライトノベルですが、その枠に収めるのが勿体無い、大人がちゃんと読める内容だと思います。
西尾 維新の魅力は
人の闇、社会の矛盾、そ〜言ったところを容赦なく照らし出し、そして白黒付けない、そんな所なのですが、この「少女不十分」もまったくもって、そんな感じです。
やり切れない、人の愚かさ、醜さ、取り返しの付かない・・・
主人公、小説家が若き日に出会った少女との人外を越えた関係の1週間・・・なにが起きたのか・・・少女とは・・・
楽しめる本です。お勧めします。
読み終わってみれば、ふむ、「西尾 維新」流石と言った感想です。
ライトノベルですが、その枠に収めるのが勿体無い、大人がちゃんと読める内容だと思います。
西尾 維新の魅力は
人の闇、社会の矛盾、そ〜言ったところを容赦なく照らし出し、そして白黒付けない、そんな所なのですが、この「少女不十分」もまったくもって、そんな感じです。
やり切れない、人の愚かさ、醜さ、取り返しの付かない・・・
主人公、小説家が若き日に出会った少女との人外を越えた関係の1週間・・・なにが起きたのか・・・少女とは・・・
楽しめる本です。お勧めします。
2018年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み切った、読破した。
西尾マニアの方に薦められて読んだけれども、面白かった。
登場人物の名前にも言葉遊びが仕掛けられてるんですね……。
西尾マニアの方に薦められて読んだけれども、面白かった。
登場人物の名前にも言葉遊びが仕掛けられてるんですね……。
2016年12月11日に日本でレビュー済み
ドストエフスキーも長い序文があるしくどい【カットしたいくらいに】
でもそれを超えればデスノートレベルの心理戦がある【罪と罰】
【というかデスノートの元ネタ】
・トルストイもくどい
・夏目漱石の草枕やそれからも
ストーリーなんか無いようなものだし、何も起きないようなもの
・三島由紀夫もまわりくどい、
くどいを通り越して自我との高度な心理戦が始まる
・長距離ランナーの孤独
も
ソルジェニーツィンの流刑地の話
も何も起きないようなもの
・カフカも不条理でくどい
・ケルアックの路上も何も起きないようなもの
・バロウズの裸のランチやソフトマシーンなんかストーリーは完全に無い様なもの
でもそれが文学
ストーリーが進めばいいってもんじゃない
ストーリーが進むものを読みたければ
マルケスの百年の孤独を読めばいい。
ストーリーしかないから
【ただ、本が何十冊も書けるくらいのストーリーのてんこ盛り】
つまり何が言いたかったのかと言うと
この少女不十分は
文学。
異端者に捧げられた
文学好きの為の泣ける文学
西尾維新にとっての
・異端者の悲しみ【谷崎潤一郎作】
かもしれないと思った
でもそれを超えればデスノートレベルの心理戦がある【罪と罰】
【というかデスノートの元ネタ】
・トルストイもくどい
・夏目漱石の草枕やそれからも
ストーリーなんか無いようなものだし、何も起きないようなもの
・三島由紀夫もまわりくどい、
くどいを通り越して自我との高度な心理戦が始まる
・長距離ランナーの孤独
も
ソルジェニーツィンの流刑地の話
も何も起きないようなもの
・カフカも不条理でくどい
・ケルアックの路上も何も起きないようなもの
・バロウズの裸のランチやソフトマシーンなんかストーリーは完全に無い様なもの
でもそれが文学
ストーリーが進めばいいってもんじゃない
ストーリーが進むものを読みたければ
マルケスの百年の孤独を読めばいい。
ストーリーしかないから
【ただ、本が何十冊も書けるくらいのストーリーのてんこ盛り】
つまり何が言いたかったのかと言うと
この少女不十分は
文学。
異端者に捧げられた
文学好きの為の泣ける文学
西尾維新にとっての
・異端者の悲しみ【谷崎潤一郎作】
かもしれないと思った
2023年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容はおもしろいはずなのに
文章がくどくて途中で読むのをやめてしまった
文章がくどくて途中で読むのをやめてしまった
2023年4月7日に日本でレビュー済み
硬冷乾×硬冷乾=軟温潤。
あるいは、奇異×奇異=軟温潤。
僕的に公式化するとこういう感じか。
読み始めこそそのムダな饒舌さに辟易しかかっていたものの、次第に引き込まれていった。ラストの「蛇足」にほろっとくる。
人生の節目、人生の転換点というものをこういう「やさしい物語」にまとめることはとても大事なことだと感じた。
あるいは、奇異×奇異=軟温潤。
僕的に公式化するとこういう感じか。
読み始めこそそのムダな饒舌さに辟易しかかっていたものの、次第に引き込まれていった。ラストの「蛇足」にほろっとくる。
人生の節目、人生の転換点というものをこういう「やさしい物語」にまとめることはとても大事なことだと感じた。