オーバークロック仕様のPCで、簡易水冷(CORSAIR H70)を使っていましたが
他のPCに移植する必要があったため、性能を落とさずに、少し変わった趣向は
盛りこめないものかと思索していて、これを思いつきました。
本当は、最後の手段として保留しておきたかったのですが、今までも欲しい
と思いつつ、準備ができてみたら廃番だった、などという経験が幾多…(笑)。
モノがモノだけに、メーカーサイトで念入りに下調べし、自分の環境がとり
あえず要件を満たしていることを確認、OK(組立て上級者には難あり…笑)。
思い立ったが吉日、とAmazonで最安値の物を購入しました。
私のPCケースはSilverstoneのTJ08B-EというMicro-ATXケース、マザーボード
(M/B)はLGA775のASUS MAXIMUS'2 GENEです。このケースはオプションに窓付き
サイドパネルが用意されていないので、自分でアクリル板を使ってパネルを自作
しましたが、この「スサノヲ」の大きさから、その自作パネルに、さらに吸気口
をぶち開けることに…(爆)。クリアランスがいいとこ1cm程度でしたので。
あと、HDDケージは干渉するので付きません。HDDは他のところに収めます。
各PCケースへの取り付けで共通の問題と思われるのは、大型で重さがあり、
そのくせ固定箇所は通常のCPUクーラーと同じ4ヶ所なので小さいネジを4つ、
穴に合わせて4ヶ所きっちり締めないといけません。1人じゃ無理!…やったけど(笑)。
メーカーサイトでは複数人数での取り付けが推奨されています。
また、取り付けの際、M/Bに「スサノヲ」を固定してからPCケースに入れる
必要がある場合、M/Bの取り付けネジにドライバーが入らないことを想定して
プラスチックのプッシュピン式の物が添付されています。つくづく常識を覆す
造りとなっている印象です。
ちなみに私のTJ08ではM/Bトレイを外して付けたら、組み立て後ケースに
入りませんでした(爆泣)。
M/Bを収め直して再トライ。一部多少の干渉はあるものの、目視にて「入っちゃ
えば大丈夫」と判断、ケースが立った状態でM/Bに垂直に差し込み、保持したまま
裏側からネジ止め固定。重い…!(汗)
新形式のバックプレートと固定ネジは、このとき4つの固定ネジが手放しでも
落ちることなく、大変助けられました。無事、設置できたことを確認。
「よーし、サーマルグリス塗って、本チャンも一回、行ってみよー!!」(爆)
多分大型のケースであれば、これよりは楽に収まるでしょうが、とにかくPC
ケースとM/Bの相性、そして根性が試される(?)一品です。「なんでそんな
すったもんだするの?」と聞かれたら、「ここに山があるから」と答えます(笑)。
組んだ直後、試運転にて(Core2Quad 9650 4.22GHz、OCCTで3時間)、ファン
最大回転(約2000rpm)、最も温度が上がったコアで、一時的に61℃、ほぼ50℃台
後半〜60℃くらいでした。簡易水冷のH70でもほぼ同様の結果でしたが、違った
のは水冷ポンプ特有のカタカタ音が無くなったこと。
あと、私の場合、サイドパネルをぶち抜いて「スサノヲ」本体への直接エアフ
ローを確保したところ、もうひとつ騒音の原因だったPCケースフロントの180mm
ケースファンが不要になり、音質的にかなり心地良くなりました。言いかえれば
良くも悪くもケース内のエアフローが根本的に変わる可能性があります。
そして、サイドパネルからの吸気がないと、オーバークロックも原因ですが
同じ仕様で、5分でCPUコアが70℃超に。サイドのクリアランスには要注意です
私は★5つの評価としましたが、大きさゆえの制約や、その手間などから★1つ
と感じる方もあると思います。これほど手間をかけなくても必要十分な性能の
ものは数多くありますから。
とにかく一筋縄ではいきませんが、それも含めて楽しみました!!
性能もさることながら、最後はこれを装備したPCの雄姿を堪能し、乾杯して
下さい。きっと楽しいひとときになるでしょう。
ブランド | サイズ |
---|---|
メーカー | サイズ |
製品サイズ | 16 x 21.01 x 21.01 cm; 1.56 kg |
商品モデル番号 | SCSO-1000 |
商品の寸法 幅 × 高さ | 16 x 21 x 21 cm |
電圧 | 12 ボルト |
同梱バッテリー | いいえ |
商品の重量 | 1.56 Kilograms |