KLIMAX DS徹底攻略 第八話

音楽データを上位フォーマットに変換してみよう
LINN KLIMAX DS
デジタルミュージックプレイヤー 再生ファイル形式:FLAC/WAVE
サンプリング周波数:44.1k-192kHz ビット数:16-24bit
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アップサンプリング 176kHz/24bit再生中のKLIMAX DS

Up-Sampling for KLIMAX DS

ここ最近、スタジオマスター音源やDVD-audioなどの上位フォーマットの話をよく耳にする。かくいう私もLINN Records(※1)などのスタジオマスター音源を手に入れて夜な夜な聴いては悦に入る。中でもReference Recordingsから販売されている24bit/176.4kHzのHRXシリーズは鳥肌が立つほどリアルな音を聴かせてくれる。KLIMAX DSは16bit/44.1kHzの通常のCDから24bit/192kHzの音声データまで再生できる。従来のCDフォーマットを見違えるほど良く鳴らしてくれるKLIMAX DSだが、ハイビット・ハイサンプリングのソースではさらにキメの細かい自然な響きや録音現場の熱気を伝えてくれる。それはレコードの持つ風合いに近い。とはいえ聴きたい曲が何でもハイビット・ハイサンプリングで手に入れられるわけではないので、それならば既存のCDをアップサンプリングしてしまおうと思った。以前からCDフォーマットの限界をアップサンプリングという方法によって解決しようという試みがなされている。ここ最近は専用のDDコンバーターがなくとも、ごく一般的な家庭用PCでアップサンプリングができるようになった。そこで今回はリッピングしたCDデータにアップサンプリングを施してどこまで自然な音が出せるかを検証してみよう。ハイビット・ハイサンプリングソースに共通するノイズフロアの低さをKLIMAX DSで再現したら凄いことになりそうだ。

  • ※1 LINNのオリジナルレーベル。CD・SACD・レコードを発売している他、スタジオマスター音源のダウンロード販売も行っている。⇒Linn Records