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デミアン (新潮文庫) 文庫 – 1951/12/4
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第一次世界大戦を境とする、著者前期の代表作。
ラテン語学校に通う10歳の私、シンクレールは、不良少年ににらまれまいとして言った心にもない嘘によって、不幸な事件を招いてしまう。私をその苦境から救ってくれた友人のデミアンは、明るく正しい父母の世界とは別の、私自身が漠然と憧れていた第二の暗い世界をより印象づけた。主人公シンクレールが、明暗二つの世界を揺れ動きながら、真の自己を求めていく過程を描く。
目次
はしがき
第一章 二つの世界
第二章 カイン
第三章 罪人
第四章 ベアトリーチェ
第五章 鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う
第六章 ヤコブの戦い
第七章 エヴァ夫人
第八章 終りの始まり
解説高橋健二
本文より
すべての人間の生活は、自己自身への道であり、一つの道の試みであり、一つのささやかな道の暗示である。どんな人もかつて完全に彼自身ではなかった。しかし、めいめい自分自身になろうと努めている。ある人はもうろうと、ある人はより明るく。めいめい力に応じて。だれでもみな、自分の誕生の残りかすを、原始状態の粘液と卵の殻を最後まで背負っている。ついに人間にならず、カエルやトカゲやアリにとどまるものも少なくない。(「はしがき」)
ヘッセ Hesse, Hermann(1877-1962)
ドイツの抒情詩人・小説家。南独カルプの牧師の家庭に生れ、神学校に進むが、「詩人になるか、でなければ、何にもなりたくない」と脱走、職を転々の後、書店員となり、1904年の『郷愁』の成功で作家生活に入る。両大戦時には、非戦論者として苦境に立ったが、スイス国籍を得、在住、人間の精神の幸福を問う作品を著し続けた。1946年ノーベル文学賞受賞。
高橋健二(1902-1998)
東京生れ。東大独文科卒業。ドイツ文学者。第8代日本ペンクラブ会長、芸術院会員、文化功労者。1931(昭和6)年ドイツ留学中に、ヘルマン・ヘッセを識り、交流が始まる。『ヘッセ全集』の全翻訳と別巻『ヘッセ研究』で1957年、読売文学賞を、1968年、『グリム兄弟』で芸術選奨文部大臣賞を受賞する。『ヴァイマルのゲーテ』『ケストナーの生涯』などの著書の他に、訳書多数。
- ISBN-104102001026
- ISBN-13978-4102001028
- 版改
- 出版社新潮社
- 発売日1951/12/4
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ223ページ
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出版社より
春の嵐 | デミアン | 車輪の下 | 青春は美わし | クヌルプ | 郷愁 | |
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【新潮文庫】ヘッセ 作品 | 暴走した橇と共に、少年時代の淡い恋と健康な左足とを失った時、クーンの志は音楽に向った……。幸福の意義を求める孤独な魂の歌。 | 主人公シンクレールが、友人デミアンや、孤独な神秘主義者の音楽家の影響を受けて、真の自己を見出していく過程を描いた代表作。 | 子供の心を押しつぶす教育の車輪から逃れようとして、人生の苦難の渦に巻きこまれていくハンスに、著者の体験をこめた自伝的小説。 | 二十世紀最大の文学者といわれるヘッセの、青春時代の魂の記録。孤独な漂泊者の郷愁が美しい自然との交流の中に浮びあがる名作。 | 漂泊の旅を重ねながら自然と人生の美しさを見出して、人々に明るさを与えるクヌルプ。その姿に永遠に流浪する芸術家の魂を写し出す。 | 都会での多くの経験の後で、自然の恵み深い故郷の小さな町こそ安住の地と悟った少年に、作者の自画像を投影させたヘッセの処女作。 |
知と愛 | シッダールタ | 荒野のおおかみ | メルヒェン | 幸福論 | ヘッセ詩集 | |
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ナルチスによって、芸術に奉仕すべき人間であると教えられたゴルトムント。人間の最も根源的な欲求である知と愛を主題とした作品。 | シッダールタとは釈尊の出家以前の名である。本書は、悟りを開くまでの求道者の苦行を追いながら、著者の宗教的体験を語った異色作。 | 複雑な魂の悩みをいだく主人公の行動に託し、機械文明の発達に幻惑されて己れを見失った同時代人を批判した著者の自己告白の書。 | おとなの心に純粋な子供の魂を呼びもどし、清らかな感動へと誘うヘッセの創作童話集。「アウグスツス」「アヤメ」など全 9 編を収録。 | 多くの危機を超えて静かな晩年を迎えたヘッセの随想と小品。はぐれ者のからすにアウトサイダーの人生を見る「小がらす」など14編。 | ドイツ最大の抒情詩人ヘッセ──十八歳の頃の処女詩集より晩年に至る全詩集の中から、各時代を代表する作品を選びぬいて収録する。 |
商品の説明
商品説明
戦間期という時代の変わり目、それまでの価値観や世界観が内側から密かに崩れ出す予兆に満ちた社会にあって、同時に個人生活においても人生の転換期をむかえ苦悩していたヘッセは、心理学・精神分析への関心を深め、その後さらに仏教や東洋哲学へ傾倒していくが、この作品にはヘッセのたどったこのような精神的な遍歴が青年シンクレールの自己探求の物語に姿を変えて記されている。
当時の上・中層階級の欺瞞的なブルジョア的、キリスト教的な世界観は、旧弊なだけでなく、荒波のような現実世界に浮かぶ小さなあぶくの様にもろくて空しかった。ヘッセは家庭環境や社会の変動の前にいとも簡単に崩れ去った自分自身の幸福を目前にして、そのような状況に左右されるのではない、常に強く美しい「新たなる理想の青年像」を模索した。
シンクレールが自己の超自我ともみえるデミアンに導かれ、親の世代からの過去の世界観によって抑圧されていた自己を解放し、さまざまな暗示や象徴を手がかりにして無意識の世界に埋もれた「本来の自己」を発見していくプロセスは、精神分析のそれそのものである。一方そうやって見いだした「理想の青年像」は瞑想、「気」、陰陽など、東洋思想の影響を思わせ、輝くばかりの生気とパワーに溢れている。 <高橋氏の訳は現代的な語感が親しみやすく、非常にこなれた訳。ただ、第1章第2段落冒頭は誤訳かなと思う。比較的、文字が大きいので、字の小さいのが苦手な方はよいだろう。(小野ヒデコ)
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1951/12/4)
- 発売日 : 1951/12/4
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 223ページ
- ISBN-10 : 4102001026
- ISBN-13 : 978-4102001028
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 15,805位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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物語は、少年期の平和な家庭生活から始まり、思春期の自我の芽生え、新しい信念・自己の探求などが、ヘッセが得意とする詩的な文体で語られている。
友人のデミアンは、本当に実在したのか、それとも主人公の心の中の人物なのかは分からないが、少し悪魔的かつ神秘的な人間として描かれて主人公を魅了していく。自身の家庭と正反対の人物に魅かれるのは思春期に一般的にみられる現象かもしれないが、超能力などを取り入れた新興宗教とも少し重なった。
自身が持っていないものを持っている人物や教えにすがってばかりで自分を鍛えない甘えた精神構造や依存体質はやっぱり考えものなんだろうな、、と美しい文体を堪能しながらも痛感せざるを得なかった。
この作品の仏教版ともいえるのが「シッダールタ」で、これは主人公がシッダールタ本人という直球の設定。そのせいか結末(悟り?)に至るまでのプロセスの完成度は高い。
車輪の下→デミアン→シッダールタと読んでいくと面白いかもしれない。
しかし、読んで良かったと、心から思えました。
哲学的であります。
生き方を探し求めるすべての人に、ヘッセからの熱いメッセージです。
また、一方で大戦直前のドイツにおいて、ニーチェやユングの影響を強く感じる【ある意味あやうい】本書が同時代の若者に与えた影響を考えたりもしてしまう。
変人に憧れる中二病的な人、あるいは自分の考えを獲得する孤独さを抱える誰かにオススメ。
細かな心理描写。読む価値があります。