「4ドライバー」で「ケーブル交換可」この2点が購入の動機です。
先代W4も高評価でしたが、ハイエンド機種なのにケーブル交換不可のため購入に踏み切れませんでした。
まず一聴して驚いたのは音場の広さと全域での再現性の高さ。
これは全くエイジングなしの状態での感想ですが、実にピュアでクリアな音が広がります。
可聴域下限近辺の音(30Hz以下)から高域までどこまでもフラットに鳴ります。
この音をカナル式のイヤホンで出せる事は正に驚異です。
Low Bandに2つのドライバーを載せていますが、低域だけが出しゃばる様な事は全くありません。
むしろ、一層引き締まった音が出てきます。
イヤホンの音というよりもオーバーヘッド型モニター機に近い音で、手元にある機種ではSHURE SRH840の音が最も近いと思います。
Westone社の製品は取り扱う店が多くないのでなかなか試聴できませんが、機会があればぜひ一聴することをお勧めします。
4万円前後の価格帯なので試聴なしで購入することにはかなり勇気がいりますが、実際に一度でも聴いてみればその価値は誰にでも判ります。
現時点で望みうる最高のイヤホンだと断言します。
蛇足:
この製品にはイヤーピースが沢山付属していますが私の耳にはなかなかマッチしませんでした。
たまたま手元にあったSHUREのEarphone Fit Kit(90XW1371)を付けてみたところ、これがあつらえたかの様にピッタリ!でした。
標準の白いフォームイヤーピースがあわない方はぜひこちらをお試しください。
【2/10 追記】
約2ヶ月慣らし続けてほぼ特徴が現れだしました。
最初の頃よりも音の定位が顕著になり、中〜高音域にやや鋭さが出てきました。
尖っている音ではありませんが、時にビックリするほど突き抜ける音がでます。
分解能が向上しましたが、逆にその分、音場は少しだけ狭く感じます。
ただし、とにかく全ての音を出来うる限り正確に鳴らすことには変わりません。
いろいろなセッティングを試したところ、トリプル・フランジのシリコンイヤーピースを先端部一段カットした状態がベストです。
この機種は鼓膜の近くまで音を伝えないと真価が分かりません。
シリコンの場合、フォーム素材に比べ若干ですが音漏れが生じます。
もっとも、あまり音量を上げすぎなければ日常使用で問題はありませんが...。
ケーブルは些かも問題ナシ。
モデル名 | WESTONE4R |
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特徴 | 防水 |
付属コンポーネント | ケーブル |
対象年齢 | 大人 |
商品の重量 | 0.15 ポンド |
商品モデル番号 | Westone 4R Series |
メーカーにより製造中止になりました | いいえ |
カラー | ブラック |