恥ずかしながら、情報システムに携わって10年以上になるけど、初めて通して読んだ。「共通フレーム2007」自体は、よく引用されるし、ところどころ読んだはいたんだけど、改めてその全体像を学んでみた。
情報システム部門に所属し、情報システムの開発・運用に携わってきたが、一番、難しいなぁと感じたのは、ユーザ部門や開発ベンダとのコミュニケーション。特に、マルチベンダ環境で、さまざまなベンダと会話する機会が多いが、個々のベンダでも話す言葉が違い、「要件定義」、「基本設計」といった用語の定義からしてバラバラなのが実状で、5年前からホストのオープン化を計画した時から、システムのライフサイクルプロセスの標準化の必要性を感じていた。
標準化には取り組んだもののの、正直言って、あまり使い物になっていないのが実際のところ。そこで、再勉強のつもりで読んだのがこの本だった。
改めて読んでみた感じたのは、個々のプロセス、フェーズについては、それほど間違っていなかったということ。問題があったとすれば、ステークホルダーの役割や各フェーズごとの関連を整理しきれていなかったこと。早期に見直しに着手したい。
この本自体は、正直言って読んで面白いものではなかったが、実際にシステム開発・運用に携わった経験のある者が読めば、ライフサイクルプロセス全般やそれぞれのプロセスの改善に役に立つヒントが隠されている。読んで良かったと思う。
まぁ、この通りにはいかないだろうけど、これをベースにプロセスの改善を自らの工夫で行っていくことこそ、必要なんだろう。
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共通フレ-ム2007: 経営者,業務部門が参画するシステム開発および取引のために (SEC BOOKS) 単行本 – 2009/10/1
情報処理推進機構ソフトウェア エンジニア
(編集)
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- 本の長さ325ページ
- 言語日本語
- 出版社オーム社
- 発売日2009/10/1
- 寸法18.5 x 2 x 23.5 cm
- ISBN-104274502473
- ISBN-13978-4274502477
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登録情報
- 出版社 : オーム社 (2009/10/1)
- 発売日 : 2009/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 325ページ
- ISBN-10 : 4274502473
- ISBN-13 : 978-4274502477
- 寸法 : 18.5 x 2 x 23.5 cm
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2008年6月28日に日本でレビュー済み
昨年、出版と同時に購入し、社内の標準プロセスを定義しようとしているが、未だに時系列的にプロセスを定義しようとすると、アクティビティやタスクがよくわからなくなってしまう。巻末に時系列的にプロセスを定義した表があるが、その作業をどの程度まで仕上げるのか、作業の深さが書かれていないため、自分たちで規定するしかない。共通の物差しで作業内容に意識ずれをなくすことが目的といっているが、内容は曖昧であり、このままの内容で双方が意識したときには、「ここまでやると思っていたのに」といった、成果物のレベル感が異なってしまい、問題になるだろう。
それに、IPAは自らが他で出版している著書で定義しているプロセスと、この共通プロセスとは異なっており、IPA内でも統一されていない状況である。
今の版では、どうかわからないが、発売当初に買ったため、誤字誤植が多く、参照先が全く異なっていたといった間違いは非常に多く、チェックをしないまま出版したものと思われるぐらいである。
それに、IPAは自らが他で出版している著書で定義しているプロセスと、この共通プロセスとは異なっており、IPA内でも統一されていない状況である。
今の版では、どうかわからないが、発売当初に買ったため、誤字誤植が多く、参照先が全く異なっていたといった間違いは非常に多く、チェックをしないまま出版したものと思われるぐらいである。
2007年12月17日に日本でレビュー済み
経営者が参画するシステム開発においては、技術を使わないことが重要な視点になるとあるコンサルに指導を受けたことがあります。
経営者は、いかに技術を使わずに、人を組織化できるかが問われているかもしれません。
同じ文脈では、業務部門は、いかに顧客に満足を与えるかが問われていると考えるとよいかもしれません。
コンピュータシステムが顧客に満足を与えることは少ないと仮定して考えるとよいかもしれません。
お客さんがコンピュータが好きであれば、コンピュータを使うのは一つの手段です。
その際も、コンピュータシステム企業向けの仕事ではなく、最終的な顧客が何を喜ぶかを考えて仕事をすることが重要だと思います。
情報処理推進機構のシステムが、どのような開発および取引をしているかを、このフレームに基づいた事例の紹介があると、内容がより分かりやすくなるかもしれません。
国際規格適合と書いています。どう適合しているかが書かれていません。
ISO/IEC Directives, ISO/IEC 17000シリーズなどに照らして、どのように適合しているかなどがわからない点が残念かもしれない。
「企画プロセス」という用語がありますが、どう国際規格と適合しているかの説明がありません。
「企画プロセス」と呼んでいるものは、システム開発においては、プロジェクトマネージメントプロセスの実装プロセスになると思われます。抽象的なプロセス定義とその実装のプロセス定義の両方をモデルにあること自体は悪いことではありませんが、その関係の説明がない理由がよくわかりません。
国際規格のISO/IEC12207とISO/IEC15288とが整合していないために調整中であるとお聞きしています。
CMMなど国際規格ではない文書についての説明よりも、ISO/IEC15288の説明や、ISO/IEC15504の説明が希薄なのはなぜなんでしょうか。
CMMがどの国際規格への適合のためにCMMIになったという説明が詳細にないのは何故でしょうか。
読めば読むほど分からないことが沢山出てきます。
そういう意味で、勉強になる本かもしれません。
経営者は、いかに技術を使わずに、人を組織化できるかが問われているかもしれません。
同じ文脈では、業務部門は、いかに顧客に満足を与えるかが問われていると考えるとよいかもしれません。
コンピュータシステムが顧客に満足を与えることは少ないと仮定して考えるとよいかもしれません。
お客さんがコンピュータが好きであれば、コンピュータを使うのは一つの手段です。
その際も、コンピュータシステム企業向けの仕事ではなく、最終的な顧客が何を喜ぶかを考えて仕事をすることが重要だと思います。
情報処理推進機構のシステムが、どのような開発および取引をしているかを、このフレームに基づいた事例の紹介があると、内容がより分かりやすくなるかもしれません。
国際規格適合と書いています。どう適合しているかが書かれていません。
ISO/IEC Directives, ISO/IEC 17000シリーズなどに照らして、どのように適合しているかなどがわからない点が残念かもしれない。
「企画プロセス」という用語がありますが、どう国際規格と適合しているかの説明がありません。
「企画プロセス」と呼んでいるものは、システム開発においては、プロジェクトマネージメントプロセスの実装プロセスになると思われます。抽象的なプロセス定義とその実装のプロセス定義の両方をモデルにあること自体は悪いことではありませんが、その関係の説明がない理由がよくわかりません。
国際規格のISO/IEC12207とISO/IEC15288とが整合していないために調整中であるとお聞きしています。
CMMなど国際規格ではない文書についての説明よりも、ISO/IEC15288の説明や、ISO/IEC15504の説明が希薄なのはなぜなんでしょうか。
CMMがどの国際規格への適合のためにCMMIになったという説明が詳細にないのは何故でしょうか。
読めば読むほど分からないことが沢山出てきます。
そういう意味で、勉強になる本かもしれません。
2008年11月1日に日本でレビュー済み
あまりに抽象的すぎて、共通フレームとしての目的を果たしていません。
多くのプロジェクトを調査して、最大公約数的に開発プロセスをまとめると、こんな内容になるのでしょうか?
残念ながら、日本におけるシステム開発の共通フレームはこうあるべし、という著者の思いはここには入っていないようです。
・プロセスの定義
一見、定義しているように見えますが、「〜してもよい」「〜が望ましい」のオンパレードで、結局定義できていません。
・開発関係者の役割分担
当たり前のことしか、書いてありません。受け入れ試験での役割分担や、検収の基準くらいモデルとして定義してもいいのではないでしょうか。
※総じて実践的な内容は皆無です。
多くのプロジェクトを調査して、最大公約数的に開発プロセスをまとめると、こんな内容になるのでしょうか?
残念ながら、日本におけるシステム開発の共通フレームはこうあるべし、という著者の思いはここには入っていないようです。
・プロセスの定義
一見、定義しているように見えますが、「〜してもよい」「〜が望ましい」のオンパレードで、結局定義できていません。
・開発関係者の役割分担
当たり前のことしか、書いてありません。受け入れ試験での役割分担や、検収の基準くらいモデルとして定義してもいいのではないでしょうか。
※総じて実践的な内容は皆無です。