しばらく使用していなかったAtomオンボードのネットトップにインストールのため、DSP版Proと、
いくつかあるXPマシンのためのものとして1月末までのご祝儀特価?のアップグレード版を一つ購入
しました。
インストール画面はWindows7をシンプルにした印象であり、バックが深い青色だったので最初は
「うおっ、いきなりブルースクリーン!?」とビビりましたが(笑)そんなはずなく難なく終了。
良いところは、とにかく起動が早いことです。動作も軽く、以前Windows7で同じPCを使ったとき
そのスローさにいらいらしたAtom使用機が、Core2Duoに近い感覚で使えている感じです。以前のように
WindowsAeroがパフォーマンスによって使えたり使えなかったりとかいうこともないようで、シンプルに
安定した感覚で使えました。ホームグループ設定では、Windows7と互換性があり、問題なく参加できます。
そこまでは良いのですが、あとは他の方も指摘した通りの…。
まず、最初のユーザーアカウントのつくり方自体がいままでのWindowsとは違い、WindowsLiveで作っ
たMicrosoftアカウントを軸に、PC同期などの機能を使うらしいので、ユーザー名もパスワードも今までの
PCでの使用状況と異なってしまい戸惑うかも。
また、パスワード入力画面の前に、待ち受け画面のような壁紙が現れ、それをマウスで右クリック(キー
ボードなら「+」ボタンを押す)しないとパスワード入力画面になりません(後から任意の4ケタの数字でログ
インできる、PIN番号によるログインも設定可能に)。
私の場合、現在すべてにおいて、「ええと、前のWindowsについてたアレをするには…」と一つ一つ探しなが
らの操作となっています。
もっとも残念だったのは、ワコムの古いペンタブレット(PTZ系)を使ってみましたがタッチ操作は可能ながら
手書き入力ができません。で、Win8.1とタブレットのアップデート後には可能になりました。OSかワコムドライバか
どちらが原因かは不明。でも操作パネルの違いのせいか、Windows8の独自の操作法のせいか、Vistaや7に比べて
少しやりずらい印象…。
ちょっと気になるのがニュースやストア、トラベル、ソーシャルネットワークなどのタイルの表れるスタート画面です。
確かに華やかだし、いろんな可能性が広がりそうで見た目は良いのですが、これがみんなの求めているWindowsの
方向性なのか、と考えると疑問です。
WindowsXPからの乗り換えを推進する使命を持ったOSであるなら、デスクトップメイン画面にそのような100人中100
人が使うとは限らないものを置くのではなく、100人中100人が必ず使う部分を強化しつつ、サービスや機能をその都度
ユーザーが選べる形にすれば良かったのではないか、と思いました。
ショッピングやソーシャルネットワーク、話題のニュースなんて、スタンドアローンや社内ネットワークのみで使う人
にとっては無用の長物で、代替を迫られつつある多くのXPユーザーのニーズには必ずしもヒットしていないと思うのです。
PCは携帯やスマホに比べ、ツール(機械)としての実用性と性能が必要と思います。XPや7のようにシンプルな
がらより性能が良く、情報やショッピングなどのネットワークサービスや、タブレットPC対応機能などは別にして
本体をより安く、そのうえで必要な拡張機能やサービスを後から豊富に選んでインストールできるほうが、自分と
しては受け入れやすかったかも知れません。OS自体をスマホみたいにするんじゃなく、後からネットトップにも
事業用にも、タブレット用にも構築できる土台の状態で良かったのでは…?まあ、これはこれで楽しいのですが。
性能的に、明らかにWindows7と比べても向上している部分はあるので、そこを生かして使っていきたいと思います。
H25年1/21追記…Windows8起動時に、最初に水色の画面で「Resume From Hibernation」と表示されたので、もしや
と思いましたがコントロールパネルの「電源オプション」→「電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化」の中の
シャットダウン設定の「高速スタートアップ」がデフォルト設定では有効になっています。これがスリープ状態同様
に、一からPCを起動するのでなく、あらかじめ読み込んだ情報ファイルからPCを再開するというものだそうです。
そのため、再起動とシャットダウンは全く違う意味合いとなるようです。
そのため、8で部品交換等メンテナンスのためにシャットダウンするときは、上記の設定のチェックを外すか、シャッ
トダウン時に「SHIFT」キーを押しながら操作することで、従来Windowsのシャットダウン状態と同じくできるとのこと
です。これをしないと、部品交換やメンテによりデータ損失等トラブルが考えられます。
H26年4/13追記…Windows8も、8.1の無償アップグレードが出て、従来のWindows同様、設定次第でスタートアップにデス
クトップ画面を表示することができるようになりました。アプリ画面もカーソルを画面上端に持ってくることで最小化・
終了ボタンが表示されるようになり、複数画面を行き来する手間が省けました。
ただ、慣れてきて、どんどん自分好みに設定していったら、結局Windows7のブラッシュアップ的な感じになって
しまいました。時期Windows(9ではなく10だそう)では、インターフェイスが少し先祖返りするかも、という噂に
ささやかに苦笑中。
唯一、高い通常版に対して32bit or 64bitはどちらか選択となるものの、DSP版がバンドルパーツなしの単体でも購入
できるようになったのが有難い点です。
また、Windows7HomePremiumでは64bit版のメモリ最大搭載量が16GBまででしたが、Windows8の64bitスタンダード版は
128GBまでアップしたそうです。Proが512GBまでですが、現行のPCの性能を考えればメモリの搭載スペックを理由に高価
なProを選ぶ必要はなくなったと言え、本来的なOSの機能の選択で、このProを買うかスタンダードにするかという判断に
なると思います。
…ですが可能であれば、それを覆すくらいのハードウェアの進歩には期待したいですね(笑)。